●タバコの葉摘みで身体を壊す子どもたち 〜マラウィの調査報告〜
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(2009年8月28日更新)
なかには5歳という幼い子どもも含まれる、タバコ農園で児童労働に従事する子どもたち。皮膚を通して、1日に54ミリグラムもの溶解したニコチンを吸収しており、深刻な健康被害を受けています。これは、平均的なタバコ50本分に相当する量です。
現在、タバコ業界は、生産の現場を開発途上国に移行させているため、途上国の貧しい家庭の子どもたちがこうした危険で有害な環境での労働を余儀なくされています。プランの推計によると、マラウィ国内のタバコ農園で働く子どもたちは約7万8,000人。なかには、1日に12時間以上もの労働を強いられている子どももいます。その間、皮膚を守る作業着などが支給されることはなく、多くの子どもの時給は1ペンス(約1.5円)以下です。
プランの調査に答えた子どもたちは、自分たちが身体的、性的、精神的な虐待を受けていることを証言しました。また、家族や自分の生活費のため、そして学費のために、こうした搾取的な環境で働かざるをえないと語っています。彼らの訴える症状は、重い頭痛、腹痛、筋肉の衰え、咳や息切れなどを含め、典型的な「緑タバコ病」やニコチン中毒のものです。 |
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タバコ農園で働く子どもたち。
1日12時間働かされることも
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タバコの葉を乾かしているところ。
日々、呼吸困難や頭痛に悩まされる |
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調査に参加した子どもは、次のように言いました。
「ときどき、充分に息を吸えない、酸素が充分にないような感覚になります。胸が痛くて息ができないことも。それから、血を吐くこともあるんだ。そして、頭痛がずっと続くよ」。
「緑タバコ病」の症状は、大人より体格の小さい子どもたちに顕著です。その影響についてはまだ充分な調査がなされていませんが、専門家たちは、子どもの成長に深刻な害を与えると話しています。 |
| ニール・ベノウィッツ教授(カリフォルニア大学サンフランシスコ校・薬学、精神医学、生物薬剤学)は次のように語りました。「数多くの動物実験によると、幼児期・青年期にニコチンを投与された場合、脳の構造と機能に(それ以降も)長期的に続く変化が見られます。例えば、大人にニコチンを投与した場合には見られない、行動様式の変化などです。幼児や青年は、ニコチンにさらされることによって、神経行動の発達に長期的で不利な影響を極めて受けやすいのです」。 |
プランは、タバコ産業に関わる全ての組織に、責任ある行動をとるよう求めています。マラウィ政府には、現行の「児童労働と保護」に関する法律を厳格に施行するよう、タバコ農園には労働せざるをえない子どもたちに安全で法にのっとった環境を提供するよう働きかけています。そして、多国籍のタバコ企業には、生産者をより密着して精査し、企業の社会的責任を着実に実行するよう求めています。 |
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子どもたちの収入は、1日11ペンス(約16円)程度 |
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| 「この報告書によって、本来は安全な労働環境を得る権利のある子どもたちが、タバコ農園によって搾取され虐待されているという事実が明らかになりました。プランは、児童労働法がきちんと施行されることを、そしてそれを守らない雇い主には厳しい罰則を科すことを求めています」。プラン・マラウィのマクドナルド・ムンバ(子どもの権利アドバイザー)は訴えます。「この子どもたちは、1日に11ペンス(約16円)を得るのと引き換えに、健康を損なっています。多国籍のタバコ企業は、こうした子どもたちから莫大な利益を得ており、もっと積極的にこの問題に取組んで自らの責任を果たす必要があります」。 |
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タバコ1本あたりのニコチン含有量は、ブランドや国によって違います。中程度の強さのタバコ1本あたりの平均的な含有量は、1.6〜1.5ミリグラム。EUでは、1本あたりの最大含有量を1ミリグラムに定めています |
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マラウィの輸出額の約70%はタバコが占めており、国は経済的にこれに頼っている状況です。タバコの葉の生産の約4分の3は途上国に移行しており、マラウィは世界第5位の生産国です |
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「緑タバコ病」は、特に収穫期にタバコの葉に触れることで皮膚からニコチンを吸収して発症します。摘み取り労働者にとっては常に隣り合わせの危険です |
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多国籍のタバコ企業は、マラウィのバレー種の葉タバコの多くを買い占めます。この低級でニコチン含有量の多い葉タバコは、ヨーロッパや北米で流通しています |
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