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経験から学んだ災害への備え 〜パキスタン〜

(2012年1月26日更新)

自然災害の被害を最小限に止めるために

2010年、モンスーンによる記録的な豪雨が広範囲にわたって大洪水を引き起こし、2000万人が被災、1000人以上が犠牲となったパキスタン。翌2011年、再び大洪水が襲い、680万人が被災し、200人が犠牲となりました。

「自然災害を防ぐことはできません。しかし、被害を抑えることはできる。そのためには日頃の備えが一番大切なのです」とプラン・パキスタン国統括事務所長代理のラシッド・ジャベドは話しました。
「昨年は一昨年のような洪水を想定し、モンスーンが始まる前から出来る限りの準備を始めました。地域別の大雨予報ができず、どこに洪水被害が起こるかわからない状況で、事前に災害危険区域を特定するのは難しいことでした。このため、どこで起こっても緊急支援を実施できるよう体制を整備。2011年6月には具体的な緊急支援計画を完成させ、続いて緊急支援の実績がある地元団体との連携強化に取り組みました。さらに緊急支援物資を事前購入し、倉庫に備蓄しておきました。この結果、実際に洪水が発生した8月に、プランはどこよりも早く緊急支援を開始することができたのです」

洪水被害に対するプランの対応

2011年8月、南部シンド州、中部パンジャブ州、南西部バロチスタン州の広範囲にわたり、1週間以上も続く集中豪雨が数回発生しました。プランは豪雨が始まった日から具体的な準備を始め、2日後には緊急支援を開始しました。これは上述の3州で緊急支援を実施した団体のなかでも、早い時期での活動開始でした。長引く豪雨により、被害地域は拡大。合わせて62万ヘクタールの農地が浸水しました。

プランは10月までに被災地域の2万世帯に衛生用品を配給。もっとも大きな被害を受け、被災者数が180万人にものぼったシンド州バディン地区の5000世帯には、毎日20万リットルの飲料水と非常食を配給しました。

「もし明日、洪水が発生したら」と、ラシッド・ジャベドは続けました。「これまでよりも、さらに早く支援を始める自信があります。プランには経験と備えがあります。そして、献身的な職員たちがいます。それが私の自信の根拠です」


写真:冠水した農地に呆然とたたずむ男性。広い範囲で農地が被害を受けたことから、農作業の再開に向けた支援が必要です

冠水した農地に呆然とたたずむ男性。
広い範囲で農地が被害を受けたことから、農作業の再開に向けた
支援が必要です

写真:衛生用品などを受け取る家族

衛生用品などを受け取る家族

写真:給水所に集まる人々

給水所に集まる人々

写真:ロバを使って給水タンクを家まで運ぶ少年

ロバを使って給水タンクを家まで運ぶ少年

自然災害の被害を最小限に止めるために

プランは現在、被災地域での復興プログラムの一環として、子どもや若者、教師など、地域の人々に向けた防災知識の普及活動を実施しています。活動では、災害への備え、災害時の子どもの保護、衛生環境の重要性を繰り返し説明。地域の人々の防災と被害の軽減についての理解を助け、長期的な視野から災害に強い地域づくりを目指します。


※プランの災害予防への取り組みと現在支援募集中のプロジェクトは下記をご覧ください。

プラン一般プロジェクト「災害から子どもを守るプログラム」
【ご参考】
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