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お母さんにも発言権を!〜ガーナ〜

(2010年3月1日更新)

アフリカ大陸西部に位置し、西はコートジボアール、東はトーゴ、北はブルキナファソの3カ国に接しているガーナ共和国。アフリカの他国同様、ここガーナでも、社会のあらゆる場面で経済力のある男性が優位な立場に立ち、経済力のない女性たちは発言することさえ認められていません。この問題を解決するために首都アクラから北西620キロメートルのところにある主要都市ワでプランが行った、母親たちの発言力確保に向けた取り組みをご紹介します。
家事に追われる母娘
 

この地域の男性は優遇され、自らの夢を追いかけるために必要な資金面のサポートなどを受けることができます。そのうえ、政策決定の場でも発言力があり、自分たちに有利な意見を述べることができます。

一方、女性にはそのような機会が全くないといっても過言ではありません。家事や農作業、単純作業の担い手としてしかみなされていないのです。母親たちは常に忙しく働き疲れているので、子どもたちとともに過ごす時間さえほとんど持つことができないという悪循環が生じています。

女性が担っている労働は、家族が生きていくために大変重要な仕事。ところが、この労働が無償であるためにその価値が十分に理解されていないのです。また、女性は、自ら土地や資産を所有することも認められていません。

そこで、プランは地元組織と協力して、問題解決に向け、家畜飼育プロジェクトと意識啓発活動に着手しました。

家畜飼育プロジェクト

家畜飼育プロジェクトでは、母親たちに牛やヤギ、豚といった家畜が支給されました。

「このプロジェクトが実施されるまで、お母さんは私たちが必要なものを買い揃えることができませんでした。豚を支給されてからは、学費や治療費を支払えるようになり、学校の制服やお祭りの衣装まで買ってくれるようになりました。お母さんは、兄が小規模の商売を始める時にも金銭面で援助していました」と、16歳のナルウィエイが語ってくれました。

「地域で実施された家畜プロジェクトはとても役立っています。これまで、私たちには、定期的に集まって自分たちに影響を及ぼしている事柄を話し合う機会がありませんでした。今では、定期的に集会を持ち、プロジェクトのことや自分たちが抱えている問題を話し合っています」と、嬉しそうに母親のハワが語ってくれました。
 
豚に餌やりをしているハワ
意識啓発活動

一般的に、女性と男性は、家庭やコミュニティ、社会において異なる役割を担っています。この違いの多くは、「女性はこうあるべき」「男性はこうあるべき」というジェンダー(社会的性別)観念によるものです。格差や不平等をもたらす原因となっているジェンダーに対する人々、特に男性たちの認識を変えることで女性の地位は大きく向上するのです。

そこで、プランは地元組織と協力して、ジェンダーに対する意識啓発トレーニングを実施しました。このトレーニングに参加した人々はその後、各家庭を訪ね歩いて、子どもや大人たちに習得した知識を広めました。

トレーニングの中で、女性たちは、自分たちにも権利がありその権利を主張することができることを知り、男性たちは女性が担っている社会的な役割は評価に値するということを学びました。
また、女性も自ら農地や牛を所有すべきだという認識が高まり、畜産や農業を通じて収入を得られるようになった母親たちは、子どもたちに必要なものを買うことができるようになりました。

今では、この地域の女性や少女たちも意思決定の場に堂々と参加するようになりました。また、母親たちが担っているあらゆる仕事が一目置かれるようになり、場合によっては男性たちも家事を手伝いはじめました。

 
集会でスピーチする女性リーダー
今後、組織の中で指導的な立場に立つ女性たちもますます増えてくることでしょう。
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