●国内避難民キャンプの閉鎖 〜東ティモール〜 

 

(2009年10月1日更新)

1999年、歴史的な住民投票を経てインドネシアからの独立を果たした東ティモール。しかしながらその後10年間、安定した社会の実現への道のりは険しく、国内では暴動が続き、家を追われて国内避難民となった人々が暮らす避難民キャンプが各地に作られました。このたび、この避難民キャンプが今後数ヶ月で閉鎖されることが決まりましたが、果たして人々の生活は安定したと言えるのでしょうか。

プランは、かつて人口の9割が避難生活を送っていた、首都ディリ近郊のメティナロ避難民キャンプを訪れました。その様子を写真とあわせてご報告します。

 

【東ティモールの社会不安の背景】
独立を果たしたものの、その後も様々な反政府グループの暴動により、首都ディリだけでも6,000世帯が破壊され、15万から18万人の市民が避難生活を送っていました。

2006年に起こった暴動の多くは、社会的・政治的思想や、経済状況の違いによって対立している若者たちによるもの。社会の平和と安定のためにまず必要なことは、人々が法律や政治への強い信頼を取り戻すことです。プラン・東ティモールの国統括事務所長であるスーザンは言います。
「私たちは、数多くの市民に避難生活を強いた犯罪を、法の下で適切に裁くべきだと主張しています。このプロセスを経て、人々は紛争を公平に解決する方法を学び、結果として平和で安定した社会を実現していけるのです」

東ティモール政府は、避難民キャンプを出て元の村で自宅を再建する人々に対して、4,500ドル(約40万円)の補助金を出すと約束しました。しかし、人々が故郷の村で目にするのは、破壊された家と、すべての家財が盗まれた現実です。失業率も高く、この補助金だけでは、新居を建て水道設備を設置することはできません。結果として多くの人々は、村の中で仮設住居暮らしを続けています。

【避難民キャンプの様子】

 

※プラン・ジャパンは、プラン・マンスリー・サポーターを通して、東ティモールの「国内避難民の子どもたちのための移動図書館」プロジェクトを支援しています。