●壊すことの難しい伝統 〜エチオピア 早すぎる結婚 〜
| 多様で魅力的な文化と伝統を持つ国、エチオピア。そんな国で生まれた慣習の中には、残念ながら子どもたちにとって悪影響を及ぼす慣習もあります。女の子の早すぎる結婚の慣習は、古くから存在する男女間の不平等の表れのひとつであり、女の子に対するさまざまな権利侵害を映し出しています。プランは人々に深く根付いたこの慣習から女の子たちを守るため、エチオピアで様々な活動を行っています。 |
早すぎる結婚はエチオピアで数世紀にわたって行われてきた古い慣習であり、現在でも北部と中部では女の子は10歳かそれ以下の年齢で結婚をします。早すぎる結婚が行われる理由はいくつかあります。家族間の絆を強めるためや、花嫁の家族が親戚や隣人から結婚式のための物品や現金を受け取る風習があることから家計を改善するために娘の結婚を考えます。また将来への不安から、両親は自分たちが亡くなる前に娘に早く新しい生活を始めさせたいと考えたり、母親の多くは、結婚させて夫の保護を受けないと自分の娘がレイプなどの性的虐待を受けるのではないかと心配して、幼い娘を結婚させます。さらには披露宴を開けば有名になれる、娘の結婚が早ければ早いほど優越感を感じると考える家族もいます。 |
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エチオピアでの啓発ポスター『早すぎる結婚は花のつぼみを刈りとるようなもの』
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(National Committee on Early marriages of Ethiopiaの好意により) |
女の子が12歳を超えると、その女の子は結婚の意思がないものとみなされ、家族や本人の恥とするコミュニティもあります。このような汚名を着せられないためにも、女の子が結婚生活の責任を到底果たせない若年であっても、家族は求婚に同意するのです。早すぎる結婚が女の子にとって良くないことだと家族が分かっていても、伝統を守ることが最優先されるのです。
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早すぎる結婚は人権侵害です。子どもは肉体的・社会的・知的・感情的に発育および成長する機会を与えられるべき存在であるはずが、早すぎる結婚によって女の子は潜在能力を育むことができません。女の子は早すぎる結婚によって、様々な肉体的・精神的苦痛に直面します。成長不十分のまま結婚し妊娠すると、瘻(ろう)などの健康上の問題にさらされ死亡することもあります。身体的に未熟な年齢から出産を始め、世話ができる子どもの数の限度を超えて産むからです。また出産や子育てだけでなく、幼くて家庭での責任を背負えないという問題も発生します。
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| 古くからの伝統や慣習は簡単になくなるものではありません。しかし、子どもや親たち、宗教指導者やコミュニティ・リーダーに早すぎる結婚の悪影響を示し、子どもの権利、ジェンダーの平等、女の子のエンパワメントの重要性を訴えることによって、早すぎる結婚は少しずつなくなっていくと信じています。 |
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| そして早すぎる結婚の問題は、エチオピアだけの問題ではなく、プランの活動国に広く見られる問題です。皆さまの中にはチャイルドが幼くして結婚をし、戸惑われた経験をお持ちの方もいらっしゃることと思います。しかしながらプランはこのような理由から、結婚だけを理由にチャイルドを登録終了にはせず、引き続きチャイルドとして見守りつづけています。 |