(2007年9月7日更新)
| カリブ海の西インド諸島にあるイスパニョーラ島。島の東側はドミニカ共和国、西側はハイチと2つの国が同居しています。15世紀にコロンブスが上陸して以降、スペインとフランスが植民地支配を巡って争った結果、スペイン語圏のドミニカ共和国とフランス語圏のハイチがそれぞれ誕生しました。 |
島の中央部、ハイチとの国境近くに暮らすドミニカ共和国の16歳の少女ティナは、これまで隣国に足を踏み入れたことは一度もなく、ハイチの悪い噂しか聞いたことがありませんでした。 そんな中、ティナが所属するバレーボールチームが、ハイチ東部で今年6月に開催されるバレーボール大会に出場することに。これは両国間の偏見をなくし、国境を越えて子どもたちの交流を促進しようと、プランと地元NGO(非政府組織)が開催したイベントの一つです。 これを聞いて彼女の隣人や親戚はハイチ行きに反対。特におばの反対はすさまじく、「あなた正気なの?そんなところに行ったら、夕飯用にあなたの血を全部抜き取られるわよ!」と、気も狂わんばかりに怒鳴り込んで来ました。彼女は悩みましたが、結局チームのコーチを信じてハイチ行きを決めました。 「ハイチに着いてからずっと人々のことを観察しました。でも最初っから、ハイチの人はとってもやさしくてフレンドリーだなって思ったの。同じ年頃の人たちとも仲良くなれたし、2日目にはこんなこともありました。試合が終わって疲れて立っている私を見つけて、ハイチの女の人がわざわざ手招きして椅子に座らせてくれたの。あの時は本当にうれしかったわ!」 実際にハイチに行ったことで、ティナのハイチ観は180度変わりました。「もし誰かがハイチの悪口を言ったりしたら、私はこう言うつもりよ。“ハイチに行って見てきたわけ?”って」。こうして隣国との心の距離が少しずつ縮まり始めています。 |
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