● 子どものために、自分のために 〜大人のための識字教室(ニカラグア)〜
(2007年8月3日更新)
| 「大人の学習サークル」。これはニカラグアの農村に暮らす大人の読み書き能力を向上させるために、プランが教育省や活動地域の村とともに始めた活動です。ニカラグアの農村では約4割の成人は読み書きができず、 これが子どもの教育の妨げになっている、とさえ言われています。 |
首都マナグアから40キロほど離れたビジャ・デル・カルメンとマサチャパの2つの村では、夕方になると読み書きを勉強するために親たちが近くの学校に集まります。この2村には計20の「大人の学習サークル」があり、それぞれ6人から15人のメンバーが、平日の夕方3時間ここで勉強に励みます。
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| ここでは教師たちがボランティアで教鞭をとります。27歳になる小学校教師のアナ・セリアもその1人で、15人の“生徒”に教え始めて6ヶ月が過ぎました。「サークルに来たての頃は、どの親もみんな口数が少なくて、恥ずかしがっていました。でも6ヶ月が過ぎた今、彼らは村の問題から個人的なことまで、互いに何でも話しあっていますよ。」 授業では小説や誰もが知っているニカラグアの民話のほか、環境や農業を取り上げたノンフィクションなどを教材に使っています。また、そうした教材は、すべてプランが支援して建設された図書館から探してきます。 |
40代のマルタ・ロレナはアナ・セリアの生徒です。マルタもきょうだいも学校には通ったことがありません。「母さんは子どもの教育に関心がなかったの」とマルタ。しかし彼女は6人の子どもたち全員を学校に通わせ、このうち3人は無事学校を卒業しました。
「子どもたちが文字をきちんと正しく書けるように私が教えているの。宿題中に子どもたちが、“ママ、これどうやったらいいの?”と聞いてくると、“私が子どもたちの勉強を手伝ってやれるんだ!”と本当に誇らしく思うのよ。」
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アナ・セリアが教えているのは、人生の大半を村の中で生きてきた農家の人々。彼らにとって読み書きを学ぶことは、子どものためだけではありません。彼ら自身にとっても新しい可能性を開くチャンスなのです。彼らは今や自分で書類に署名したり、農業以外の仕事を探したり、そして村の一員として自信をもって意見を言うこともできるようになりました。
大人ががんばる姿、それはそのまま子どもたちへのエールになっているのかもしれません。 |