● 村の問題を記事にする子ども新聞記者、夢はジャーナリスト
                〜インド、オリッサ州の活動地域から〜

(2007年8月3日更新)

インド東部オリッサ州カランジャ地域の村に住むカリア・ベスラは、農業に従事する父と主婦の母と暮らす少数民族の少年です。プランの活動地域のチャイルドで、高校1年生。彼は学校での勉強のほかに、現在村の子どもクラブのリーダーとして積極的に村の活動に参加しています。そんな彼の夢は、ジャーナリストになることです。

カリアがジャーナリストを目指すきっかけは、こんな風におとずれました。

ある日彼は、オリッサ州の州都ブバネスワールでプランが実施したビデオ・トレーニングに参加し、一人のジャーナリスト、マヘスワールに会いました。このトレーニングの目的は、子どもたちがさまざまなメディアを通じて自分たちの意見を発信すること。マヘスワールは子どもたちに、オリッサ州の公用語であるオリヤ語の新聞記事の書き方を指導しています。マヘスワールはカリアに自分の村で一番問題だと思うことを書いてみてはどうかと持ちかけました。

カリアは、「Saata Sapana Bijuli Alua(電気は夢)」というタイトルで、村に電気がないことを書きました。この記事がとてもよく書けていたため、マヘスワールは彼をプランが発行する子ども新聞の記者にしました。そしてカリアの記事は、新聞に掲載されることに。カリアは新聞紙面に自分の書いた記事と名前が出ているのを見て、大感激。また、友だちにこの新聞を見せると、皆が彼の記事を誉めてくれました。  
■  住民に熱心にインタビューするカリア

これをきっかけに、記事の書き方や情報収集の方法を学ぼうと、生まれてはじめて新聞を読むようになったカリアは、これまで知らなかった外の世界のことも知るようになりました。子ども新聞の2回目の記事では、近隣の村の道路事情と学校修繕の問題を取り上げました。

カリアは言います。「僕は、書くのが大好きです。子ども新聞を通じて、自分の住む村のさまざまな問題を浮き彫りにしたいんです。」学校の修繕についての記事では、学校の修繕計画はあるものの、地方政府の関心が低いことから長い間修繕が中断し、子どもたちは外の木の下で勉強しなければならない、という問題を書きました。この記事が子ども新聞に掲載されると、この問題は村の住民の知るところとなり、その結果学校は一週間以内に修繕されました。カリアは今、地域の問題となっている迷信についての記事の執筆に忙しい日々を送っています。

カリアは今後、さらに取材方法を勉強し、写真の技術も学びたいと考えています。写真の技術を習得すれば、写真つきで記事を掲載することができ、よりインパクトのある記事になると思うからです。カリアは、近くの村に住む友人にも新聞の記事を書いてみるよう勧めており、この働きかけによって、少数民族の少年少女たちが、ジャーナリストへの道を歩み始めています。

 

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