●伝統的価値観と児童労働 〜カメルーンのMbidambani族の例より〜

(2007年6月6日更新)

彼らの習慣のひとつが、子どもたちも重要な労働力として家族とともに農作業をすること。収穫量は畑の大きさと労働力の多さに頼っているため、子どもたちは畑仕事の担い手と考えられています。しかし農作業に参加することによって、子どもたちに与えられるべき権利、教育を受けられないという犠牲を払うことになります。

Ngat村に暮らす9歳の女の子、エリアンは、学校に通ったこともなく教育の大切さを知らない祖父と暮らしています。彼女は一日を、家事や水くみ、家族の食事の準備、畑でのハードな農作業に費やしています。そのためエリアンは、祖父の畑の周辺以外のことを知りません。


Mekom村のフォエは最近初等教育を修了しましたが、勉強を続けるという大きな夢は打ち砕かれました。彼女の教育をサポートするだけの経済力が父親にあったにも関わらず、彼女は家や畑で働くように言われたからです。今彼女を待っているのは、幼すぎる結婚と妊娠です。


このような子どもたちの状況に対して、1996年にカメルーンでの活動開始以来ずっと、プランは人びとの意識を変え教育の大切さを伝える活動をしてきました。例えば、児童労働やその他子どもに対する虐待をテーマにした劇を公演し、子どもたちが尊重されるべき価値を持った存在であることを人びとに気付いてもらいます。

Assok村の少年リュックには、きょうだいがたくさんいますが、その中で学校に通う子どもはいません。きょうだい皆が農作業をして1日を過ごしています。しかし、プランや学校に通っている子どもたちが行っている意識啓発キャンペーンを見て、自分にも教育を受ける権利があることを知ったリュックは、プランの職員に言いました。「僕も学校に行って、友だちのようにフランス語の読み書きを勉強したい」


リュックのように、一人一人が知る、気付くことが大切です。プランの継続的な意識啓発活動の結果、畑ではなく教室にいる子どもたちが増え、子どもの基本的権利について理解し、子どもたちをサポートする親や保護者が増えています。またMekom村のリーダーは「学齢期の子どもはみな学校に行くべき」とし、これを守らなかった親は村の会議で注意を受けます。

十分な基礎教育を子どもたちが受けられるようにコミュニティを支援することは、プランの活動の最優先事項のひとつであり、継続的な支援をもって資源が限られたコミュニティに暮らす全ての子どもたちが、最大限の可能性を手に入れることが、プランの願いです。

■  リュックが見つめるなか宿題をする子どもたちのグループ

 

 

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