●憧れのレストランで働く! 〜 カンボジアの職業訓練 〜
(2007年6月6日更新)
| カンボジアを訪れる観光客の数は年々増加し、2005年には前年を35%上回る142万人に。シェムリアップにもさらに多くの観光客が見込まれます。しかし、観光産業が急成長を遂げる一方で、十分な教育も技術もない若者は、この恩恵にあずかることはできません。そこでプランは、シェムリアップでホテル・レストランの職業訓練コースを運営するフランスのNGO(非政府組織)に協力を要請しました。このNGOではレストランやバーでの接客、調理、客室業務、フロント業務、英語などサービス業に必要な技能を教え、また就職先の相談にも応じています。 |
|
 |
「私は今自分をとても誇らしく思っています。それは調理師の技術を身につけたおかげで、村に住む家族を養うことができるから」とワッタナは話します。ワッタナは17歳の女の子。レストランで働くという夢を実現し、世界遺産として有名なアンコールワットがあるシェムリアップの日本食レストランで働いています。 |
| わずか1年で、ワッタナと家族の生活は激変しました。レストランで働く前、ワッタナは小学校を卒業するとすぐに9人家族の生活を支えるため、近くの森から木を切り出してわずかな収入を得てい
ました。しかし、ある日ワッタナに一筋の希望の光が。それは、村で活動しているプランの職員から聞いた職業訓練の話でした。
|
ワッタナは大好きな調理の職業訓練を希望しました。しかしそのためには1年間親元を離れてシェムリアップの学校に通わなければなりません。周りには、結婚前の女性が長く家を離れるべきでないといった声もありました。しかし彼女はこのすばらしいチャンスを逃すまいと決心し、母親を説得して入学試験を受けると、見事に合格を勝ち取ったのです。奨学金を受けて学んだ後、特技を活かしたレストランの仕事につくことができました。
ワッタナのきょうだいは彼女の仕送りのおかげで学校に通っています。母親のモムも「こんなに生活が楽になるなんて思ってもみませんでした。これもワッタナが就職したおかげ。妹や弟たちも勉強して、将来ワッタナのように良い仕事を見つけて欲しいです」と話します。
|
| 2004年以降、プランの活動地域でこの職業訓練を受けたのはわずか8人。入学するためには基礎学力が求められるため、一人でも多くの若者が職業訓練を受けられるよう、初等教育を充実し、就学率を向上させることがプランの目下の課題です。
|