● 異国に住む同世代との交流が社会復帰の一助に 
            〜インドネシア・刑務所の子ども保護プログラムより〜

(2007年5月8日更新)


「こんにちは!私はモナ、今15歳です。
・・・刑務所の中でどんな風にラマダンを祝ったのかっていう話、おもしろかったよ。・・・
来年のラマダンは家族と過ごせるといいね。」
 


この手紙は、オーストラリアの学生がインドネシアの刑務所に収容された子どもに宛てた手紙です。この手紙による交流は、“世界の青少年をつなぐプログラム”の一環として昨年行われました。

プラン・インドネシアとプラン・オーストラリアの協力で行われたこのプログラムでは、ジャカルタ近郊にあるタンジュラン刑務所にいる子どもたちが、メルボルンのトーンベリー高校の生徒と5ヶ月間文通し、手紙を通じて麻薬の問題、心に残った体験、それぞれの国の子どもの暮らしなどについて意見を交換。このとりくみには双方で男子52人、女子8人の子どもたちが参加しました。

■  オーストラリアの友人に手紙を書くインドネシアの子ども

アジアでは過去10年間で青少年による犯罪が急増しています。しかし政府の財源不足を理由に、青少年を保護するシステムが整備されず、子どもたちは大人と同じ刑務所に収容され、さまざまな虐待の危険に身をさらしています。タンジュラン刑務所では、定員がおよそ5倍を上回る収容人数、劣悪な衛生状態、病気の蔓延などが深刻な問題に。ましてや、教育や遊びの機会などあろうはずもありません。
モナが手紙を送ったインドネシアの少年もいずれ釈放される日を迎えますが、社会生活に適合するための準備をしないままでは、家を飛び出すのも時間の問題です。

プラン・インドネシアはこのような罪に問われた子どものほか、児童労働、ストリートチルドレン、商業的性的搾取を受ける子どもなど、特別な保護を必要とする子どもたちに対するプログラムを実施し、子どもの権利の保護に努めています。
上述のタンジェラン刑務所での、手紙による交流に加え、プランは法務人権総局とともに、インドネシア全土で初めて子どもたちに配慮した刑務所環境つくりへの取り組みを試験的に開始しました。この取り組みでは、収容されている子どもたちにやる気を起こさせ、感情をコントロールする方法、性と生殖に関する保健などについて学ぶ場を設けて、日常生活に必要な能力を養います。

プランは、たとえ法に触れて刑務所に収容されていても、彼らを一人の子どもととらえ、彼らが成長する上で不可欠なさまざまな機会を提供しようとしています。モナと同じように、私たちの願いは一人でも多くの子どもが家に帰り、刑務所での学びを活かして、健全な社会生活を営むことなのです。

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