● 子どもの将来を心配するお父さん、プラン職員に相談する 〜ガーナより

(2007年2月2日更新)

「教育」は子どもの権利のなかで最も重要な権利のひとつ。しかしプランの活動地域では、とても良い成績で基礎教育を終えながらも、ほとんどの子どもたちは進学が難しい状況です。
ガーナに暮らすある一人の父親が子どもたちの教育や将来を心配し、プランの現地職員と話しをしています。解決策は見つかるのでしょうか。

ガーナのワ活動地域で働く現地職員のスレが、ギダ家の家長ババ・ギダと話をしています。

現地職員: おはよう、ギダさん。元気な女の子が生まれたって?おめでとう。

ギダ氏: おはよう。てっきり昨日私がコミュニテ ィ会議に参加しなかったことを叱りに来たのかと思ったよ(笑)。コミュニティにいるゴジップ好きから聞いたのかい?昨日うちの奥さんが出産して、家に連れて帰るために彼女を病院に迎えにいかなちゃいけなかったんだ。

現地職員: 私たちの新しい仲間に加わった赤ちゃんは、このコミュニティの未来になるのだから、本当におめでたい。



■  現地職員とギダさんたち
ギダ氏: ありがとう。

現地職員: ところでこの前の会議でとても貢献していたギダさんのお子さんは?

ギダ氏: あれは私の一番目の子どもコフィだよ。

現地職員: 今彼は何をしているんですか?学校に通っているんですか?

ギダ氏: コフィのことは、私もとっても残念で・・・。いずれにしても、私たちの生活に首を突っ込んでは欲しくないな。

現地職員: そんなこと言わないで。私にできることがあったら、手伝いたいんだ。

ギダ氏: 知っている通り、子どもたちが進学できないという問題は、私たちのコミュニティだけでなく、地域全体の問題だ。教育を受けた親がいるとか、大きな町に親戚がいる幸運な子どもだけが、教育のはしごを昇れるんだ。あとは口利きしてくれる人がいる子は郡議会の奨学金が得られるが、そうでなければ男の子は畑を耕し、女子は結婚する。ほとんどの子どもたちは、友だちなどから実際には存在しない緑豊かな牧草地を求めて南部のクマシやアクラなどへ誘い出される。その結果ココア農場で働くことになったり、市場でトラックの荷台を押したり、女性は頭に荷物を載せて運ぶ運搬人になる。皮肉にもこういった子どもたちはよりひどい状態になって村に戻ってくるんだ。レイプや売春によって父親の分からない子どもを妊娠・出産して戻ってくる者やアルコール中毒になった者。これらの問題の主な原因は貧困だ。私たちは貧困という海に溺れている状態で、私たちはこの状況を後世に残すことを危惧しているんだよ。

現地職員: ギダさん、子どもたちや家族のために状況を改善できれば解決するよ。例えば、最近プランは基礎教育認定試験に合格した107人(72人の女子、35人の男子)の中学生を支援したんだよ。

ギダ氏: どうやってその子どもたちを選んだんだ?

現地職員: 試験結果が西アフリカ試験協議会によって発表され、私たちプランは人びとにそれを伝えるために2つのラジオ局を作ったんだ。特にプランに奨学金出願書類を提出しようとする子どもたちのために。



■  選考委員会の様子
ギダ氏:

だけど、私たちのような貧しいものはラジオを持っていない人も多い。持っていたとしても、バッテリーを買えなかったりして情報を聞き逃してる人もいるよ。ところで、プランに出願書類を提出した後はどうなるんだ?

現地職員: ラジオがなかったり、バッテリーが買えないというのは残念だ。しかし私たちはそのような状況も把握しているので、コミュニティ会議でお知らせするようにしているよ。出願書類を受け取った後プランのワ事務所は、Child Care Internationalという団体(優秀なのに経済的理由で学校に行けない子どもたちに奨学金を付与している)とミーティングを行い、出願書類を見ながら選考します。郡議会や地域の議員とも同様に奨学生を選考しているよ。

ギダ氏: 奨学生を選ぶのは、難しくないかい?

現地職員: その通り。選ばなくてはいけないのは、私たちにとって厳しい仕事だよ。

ギダ氏: そうだろうなあ。もっと話を聞きたい。

現地職員: その子どもは他団体から援助を受けていないことを確認するために、この過程を踏んでいるんだ。一人でも多くの子どもが援助を受けられるようにね。それで、私たちは入念に審査した出願書類を、最終審査を行なうプランの国統括事務所に送るんだ。

ギダ氏: 誰が審査の過程に入って、どんな風に審査するんだい?

現地職員: プランの職員や、プランが活動している地域の教育部長からなる選考委員会があるんだ。彼らが出願書類にある情報を元に審査する。その後選ばれた子どもたちのリストがワ事務所に送られてきて、またFMラジオ局を通じて発表するんだ。



■  奨学生を表彰
ギダ氏:

奨学生たちはこれに対して試験でよい成績を収めたり、良い行いをすることによって期待に応えるのかい?どうやって彼らを観察してる?

現地職員: プラン職員は学校にいる奨学生を訪ね、校長、先生も交えて話しをしたり、順調に勉強が進んでいるか定期試験の結果をチェックする。例えば成績が芳しくなかったりしたら、奨学生の何人かはワ事務所を訪ねて解決策を考えるんだ。それから奨学金支給プロジェクトをより良いものにするために、プランは親との話し合いを行なっている。教科書など学習に必要なものも提供して勉強に集中できるようにすべきとか、資金の残りで家族の中のほかの子どもたちの学費を支払うことができるのではないかという意見があったよ。奨学金制度についての認識は高まっていて、来年はもっと多くの出願書が提出されるだろうね。

ギダ氏: もう1つだけ質問させてくれ。今話してくれたもののほかに、奨学金を受けられる手段はあるのか知りたい。

現地職員: 例年の開発計画会議のときに説明しているように、コミュニティは子どもたちの教育のために、プラン以外からも何かしらの支援を受けることができる。プランだけでは全てのプロジェクトに対して資金を提供できないからね。外部からの支援受けるには、コミュニティ自らが郡議会や他の開発パートナーに働きかける必要がある。

ギダ氏: 話が聞けて良かったよ。私たちの子どもたちのためのより良い未来を築くために私たちは活動を続けることを約束するよ。実際に、子どもたちが奨学生となる機会を得て、教育という魔法を通じていつか永続的で継代的な貧困に終わりを告げるのが私たちの夢だ。

現地職員: プランについて情報をシェアするのは私の役目ですよ。では、次の金曜日にコミュニティ会議があるのを忘れないでくださいね。

トップページへ戻る閉じる