(2006年12月1日更新)
国土の大部分がアンデス山脈で、「高原の国」と呼ばれるボリビア。このボリビアの農村地域にある小さな村クイスペで暮らすフィロミナは、毎朝3時に起きて料理をし、2時間歩いて市場に食べ物を売りに行っていました。しかしある日、妹が5人目の子どもを出産する際に亡くなってしまったのです。妹に代わって姪や甥の面倒を見ることを決めたフィロミナは、家事や育児、そして今までどおりの仕事で疲れきった毎日を送っていました。
| そんな時、フィロミナの生活を変えたのが、プランの小規模信用貸付(マイクロクレジット)プロジェクトでした。ほかの女性たちのアドバイスを受けながら小額のお金を借りたフィロミナは、村にレストランを開くという夢を実現。もともと料理が上手なフィロミナのお店はすぐに繁盛し、今では300米ドル(約3万5,000円)の貯金もできました。こうして、子どもの教育や医療に関する心配も減ったのです。 プランでは1994年以降、17カ国で地元の銀行を通した小規模信用貸付プロジェクトに積極的に取り組んできました。現在までに、フィロミナのように貸付を利用した人は32万5,000人にのぼります。対象者の8割以上は女性で、1人あたりの平均貸付額は114米ドル(約1万3,500円)。これだけ多くの人々が夢を実現してきた背景には、ムハマド・ユヌス氏の存在があります。 |
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| 今から30年前、バングラデシュの農村地域で女性グループに出会ったユヌス氏は、ビジネスの開始資金として自分が持っていた30米ドル(約3,500円)を渡しました。周囲の人は口々に「お金を捨てたようなものだ」と言いましたが、貧しい女性たちは全額をきちんと返済。ユヌス氏は当時、そのような親切心から出た行為が真の社会改革につながるとは思ってもみなかったといいます。 |
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ユヌス氏が考案した小規模信用貸付のシステムを実現したグラミン銀行のモットーは、「お金を持たない人により良いサービスを提供する」こと。借り手のほとんどは女性で、99%という通常では考えられないほどの高い返済率を維持しています。保証人や署名、書類などがなくてもお金を借りることができるこの制度は、途上国の多くの機関が実施しているプロジェクトのモデルとなっています。
「最も貧困にある人こそが秘めた力を、たくさんの可能性を持っているのです」
「私たちの銀行でお金を借りた人の56%は貧困から抜け出し、自ら生計を立てて生活することができるようになりました。私たち自身で問題を解決できるというのに、政府の対策を待つ必要がどこにあるというのでしょう?」 そうユヌス氏は言います。今日、小規模信用貸付の制度は、世界中で1億以上の家族を極端な貧困から救い出したと言われています。
今年、ムハマド・ユヌス氏はノーベル平和賞を受賞されました。プランのスタッフ一同、心よりお祝い申し上げます。
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なお、プラン・ジャパンでは、一般プロジェクト寄附を通してグアテマラの 収入増加プロジェクトを支援しています。ぜひ、ご協力をお願いいたします。
(クレジットカードでのご寄附も承っています。)
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