● パキスタン地震から1年 〜人々は力強く復興への道を歩んでいます〜

(2006年10月5日更新)

☆パキスタン北東部で大地震発生:支援の「難しさ」と「強み」

2005年10月8日、パキスタン北東部をマグニチュード7.7の大地震が襲いました。
7万3千人を超える命が奪われ、そのうち4万3千人が子どもたちでした。また60万戸の家屋が倒壊し、この地震による被災者は総勢350万人に上りました。

被災地が山岳地帯で偏狭な地であることに加え、地震により地滑りや山崩れが発生し、アクセスが非常に悪かったこと、普段でも冬は雪で孤立してしまうため、本格的な冬の到来前に緊急支援を実施しなければならなかったこと、など支援活動は大きな困難を伴うものでした。


 
被災規模
死者
73,336人
負傷者
128,304人
被災者
3,500,000人
家族が被災した子ども
500,000人
死亡した子ども
43,000人
死亡した教職員
853人
倒壊した家屋
600,000戸
倒壊した保健施設
796戸
倒壊した道路
4,429本
倒壊した教育機関
7,669戸
出典:UN/ERRA-Recavery Plan

しかし、プランは1997年よりパキスタン北部にあるマンセラ周辺の52村で、約5万人の住民とともに地域開発活動を進めており、その中で培った住民との絆、住民のもつ知恵を生かした活動を展開できるという強みがありました。さらに、プラン各支援国から総額1,700万米ドル(約18億7,000万円)、プラン・ジャパンからは約9,300万円といった大きな支援を得ることができました。
こうした強みを活かしながら、プランは地域の人々とともに、困難をひとつひとつ乗り越え、緊急・復興活動を実施してきました。

☆緊急支援活動(2005年10月〜2006年1月)の主な活動:いち早く救援活動を開始

物資の配布
 仮設住宅
12,000世帯
 保健衛生キット
3,000世帯
 子ども用防寒具
12,000人
 1ヶ月の食糧
3,500世帯
避難キャンプにおける支援
 安全な水の供給とトイレ・下水道設備
315世帯
 保健・衛生向上のための活動
315世帯
 誘電
315世帯
 生活用品の支給
315世帯
 仮説小学校・幼稚園の建設と運営
315世帯の子ども
子どもの教育
 小学校・幼稚園の建設と運営
2,400人の子ども
 保健衛生教育
2,400人の子どもとその家族

☆復興支援活動(2006年2月〜9月)の主な活動:子ども支援を中心とした活動

プランは2005年11月より緊急支援活動と併せて、マンセラ行政区の教育省と連携した小中学校の再開に向けた支援や、被災者が避難キャンプから家に戻るための支援、「子どもの保護」の啓発と実践など、復興を視野に入れた活動を行いました。そして、2006年2月からは本格的な復興活動に取り組んでいます。

仮設小学校の建設と運営、教材の支給 58校、6,000人の子ども(その40%が女児)
教師のトレーニング(教授法)
123人
教師のトレーニング(子ども心理)
123人
保護者による教育委員会の設置
10委員会
子どもによる教育委員会の設置
6委員会(60人の男児と60人の女児が参加)
乳幼児センターの設置
54センター、2,400人の3-6歳児
保健・衛生指導
2,400人の子ども
コミュニティリーダーのトレーニング
50人

☆今後の復興支援活動( 〜2010年6月):より良い地域づくりのための支援にむけて

地域の人々の復興へ向けた強い意志により、復興支援活動は着実に進んでいます。プランは、2010年までの計画の下、今後も次の4点に注力した復興支援活動を進めていきます。
  @)子どもたちの健康の促進
  A)子どもたち、特に女児に対する質の高い教育の提供
  B)貧しい世帯への生計支援
  C)子どもと女性の権利の促進と保護

「災害は不幸なことでした。しかし生存した私たちの役割は、不幸なことをただ不幸として嘆くだけでなく、不幸なことを幸いに転じるべく前向きの取り組むことだと思っています。再建に向けてこれまで聴かれることのなかった女性や子どもたちの声も聴かれ、地域づくりに反映され始めてきました。例えば、新しくできた学校にはこれまで通うことができなかった女の子も通えるようになりました」。

被災地のの人々の力強い声とともに、プランは一過性の緊急支援に留めることなく、中長期的な地域開発支援の視点に添った復興支援活動を今後も進めていきます。

※左の小さい写真をクリックすると、右側に拡大されます。

動画にてプラン・パキスタンから届いたVTRをご覧いただけます。 (英語字幕 18分)

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