プランの活動地域、ベトナム北部山岳地帯にあるバン・ダット村では、住民の48.7%が少数民族のサン・ジュウ族で貧しい生活を送っています。経済的な理由だけでなく、さまざまな理由から学校を辞めてしまう子どもたちが多いことが問題です。今年のグローバル教育週間(子どもたちの「教育を受ける権利」を推進するキャンペーン週間)では、昨年に引き続き村の委員会、学校と連携しながら子どもグループが中退者の減少と復学に取り組みました。
2005年4月のグローバル教育週間期間中に、バン・ダット村の子どもグループの子どもたちは、それぞれの学校の校長先生に会い、学年ごとの中退者リストをもらいました。その結果、幼稚園で22人、小学校で23人、中学校で61人もの生徒が中退していることがわかりました。グループのメンバーは、村長と一緒に村の学齢期の子どものいる家庭を全て訪問し、就学状況を調査。また、学校では中退者として記録されている以外にも、学校に通っていない子どもがいないかどうかも調べました。子どもたちは、中退した子どもたちやその家族と話をする中で、さまざまな理由で学校を辞めてしまうことを知りました。調査の結果は、学校の校長先生と村のリーダーに報告され、どうしたら中退した子どもたちが再び学校に通えるようになるかをそれぞれの立場で考えました。
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村の人民委員会では、地域の全世帯と地域自治体や女性組合などの地元組織に対し教育に対する意識改革をはかり、学校で学ぶことの利点について幅広い宣伝活動を実施しました。
一方学校では、生徒にとって魅力ある学校にすることが大切と、スポーツ、サッカー、知識発見コンテストなど様々な活動を実施。また、貧しい家庭の子どもたちの授業料を優先的に軽減したり、中退した子どもたちのために教科書、ノート、ペンの収集キャンペーンを行いました。
この活動の結果、1年間で22人の子どもたちが再び学校に通い始めました。子どもグループのメンバーは、自分たちの小さな努力が実を結び、多くの子どもたちが学校に戻ることが出来たことを誇りに思っています。さらに、これからも中退する子どもの数は減少し、たとえ中退しても再び学校に通えるようになる生徒がふえることを確信しています。
バン・ダット中学校の校長、グエン・ディン・グエンは次のように話します。「年間の中退者数はかなりの数に上ります。経済的な問題、家族や生徒自身の教育に対する意識が低いこと、家から学校までがとても遠く、通学手段が無いこと、少数民族の生徒のへのいじめなどが学校を辞める原因となっています。このような問題を解決し、学校が魅力ある楽しい場所であることを多くの生徒にアピールするため、様々な課外活動を行っています。子どもたちにやさしい学校づくりはとても重要であり、また教師と生徒が互いに思いやる気持ちも大切です。」
さらに、今年4月のグローバル教育週間に開催された討論会では、なぜ子どもたちが学校を中退するのかその根本的な原因を見つけ出し、子どもたちが学校に戻るように励ます方法についても話し合われました。また、今後はもっと多くの子どもたちに活動を広げていこうという意見も出されました
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