● 平和な国を夢見て 〜コロンビアから、カルロスのメッセージ〜

(2006年8月1日更新)

■  「平和をつくる若者のプログラム」が活動する様子
<コロンビアの現状>
  • 民兵組織に勧誘された子ども:推定 7,000人
  • 紛争に巻き込まれて亡くなった人:推定 4,000人(年間)

50年以上もの間、コロンビアでは政府軍や民兵組織、ゲリラ、麻薬密売人、犯罪組織などの紛争が続いています。しかし、主な犠牲者である一般市民は、暴力に対抗するすべを持っていません。プラン・コロンビアは、そのような状況下でどうやって平和を築いていけるのか、暴力に直面したときにどう行動すればよいのか、といったことを学ぶために、「平和をつくる若者のプログラム」を実施しています。プログラムの参加者、カルロスのメッセージをご紹介しましょう。

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 僕の名前はカルロス、18歳です。コロンビアの普通の家庭に生まれました。父はバスの運転手で、「頑張って働けば、今より良い暮らしができるようになる」 といつも言っています。母は争いごとが大嫌いで、他の人と意見が合わないときには喧嘩ではなく話し合いで解決するよう、教えてくれました。僕にとって、両親は本当にかけがえのない存在です。

 僕の周りでは、本当に色々なことが起きて、ここにこうして書くこともつらく、難しいのです。去年の3月、家の前に座っていたとき、バイクに乗った若い男の人たちがやって来ました。黒いマスクをかぶっていたので、顔は見ていません。彼らは僕に名前を尋ねたので、もちろん偽名を言いました。でも、彼らは僕が嘘をついていることを知っていて、僕のことは全て知っていると言ったのです。父や母のことも知っていて、両親が生きていて嬉しいかと、脅迫するような口調で尋ねました。そして僕に、彼らの民兵組織に入らないかと誘ってきたのです。

 僕は断りましたが、彼らはそんな返事を受け入れるつもりがない様子だったので、その場から逃げ出しました。しかし、バイクで追いかけられ、あまりの怖さに僕は泣きながら逃げてしまいました。あんな恐ろしい思いをすれば、どんな男の人だって泣き出すのではないかと思います。その2日後、彼らは僕の家にやって来て、両親の運命は僕次第だぞ、何が起きても知らないぞ、と脅迫し続けたのです。そこで、僕は家を離れ、しばらく親戚のところで暮らすことにしました。

 そんなとき、同級生の男の子が「平和をつくる若者のプログラム」に参加しないか、と声をかけてきました。このプログラムのもとで、僕たちは色々な活動をしています。まだ、民兵組織の人たちが戻ってきて僕を見つけるのではないかという恐怖はあります。でも、僕は変わり、以前より強くなりました。彼らに、問題解決のためには暴力以外の選択肢があるんだということを伝えたいです。僕は学校に通い続けて卒業したいし、暴力で人を脅すような彼らに屈したくはありません。もちろん今でも怖いです。でも、はっきり”NO”と言うつもりですし、もっと強くなりたいと思っています。

ギンサウゴンの避難テントにて。
■  「平和をつくる若者のプログラム」に参加している少女

※プラン・ジャパン事務局は、プラン・マンスリー・サポーター制度を通して、コロンビア国内避難民の子どもたちとその家族2,200人を対象とする「新しいコミュニティづくり」プロジェクトを支援しています。

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