● プランは、どうやって活動するコミュニティを決めているの?
〜スタッフの短期交換プログラムでガーナを訪問中の船越職員からの報告〜

今回ガーナで、千葉県流山市の南流山中学校がスポンサーとして交流することになったチャイルドに会ってきました。チャイルドである少年が住んでいるコミュニティは、500件以上の申請があるなかから、今年プラン・ガーナのBawjiase地域が新たに活動することを決めた10コミュニティのうちの1つ。では、多くの申請があるなかから、どのようにして活動するコミュニティを選んだのでしょうか?

■  少年とその友だち。ほかの多くのコミュニティと同様に、ほとんどの親は制服や教科書を買う経済力がない。子どもたちは着古された穴だらけの制服を着て、1冊の教科書を2〜3人で共有する
■  少年と同じ学校に通う子どもたち

活動するコミュニティを選ぶ際、まずは申請書の内容を元に候補を絞ります。選考は、客観性をもたせるため、管轄地域()の自治体職員とともに実施します。そして、自治体職員とともに各コミュニティに実際に赴き、8つの審査項目に添って状況を確認していきます。この先、15年〜20年の長い付き合いになるため、慎重な検討が必要です。
()Bawjiase地区は4つの行政地域にまたがって活動している。各行政地域の人口は20万人前後

【審査項目】

  • 申請は、コミュニティのリーダーを始め、人々の同意に基づいているか
  • コミュニティの位置は、プラン・ガーナの地域事務所の活動範囲内か(車で1〜2時間以内)
  • 人口は、300人以上2,000人以下か
  • 組織構造はしっかりしているか(リーダーの存在、コミュニティ内での協力体制など)
  • 他地域への転居率は高くないか
  • 地元NGOは活動しているか
  • 人的・物的なリソース基盤はあるか(労働力、開発に対する意欲など)
  • 社会・経済状況(状況の困難さ、過去に行っている取り組みなど)

以上の項目を参考に、どのコミュニティで活動すべきかを決めていきます。このように、プランが活動を始めるということは、コミュニティが困難な状況にあるということと同時に、住民自身の意識が高いということを意味しているのです。実際に、プラン・ガーナが既に活動しているコミュニティでは、住民の多くが何らかの形でコミュニティ・ボランティアとして活躍しています。

■  新しく活動するコミュニティのほとんどは、かなり奥地にあり、町へのアクセスが悪い。少年のコミュニティは1999年から毎年、プランへ活動を申請していた
■  コミュニティで使われている井戸。乾季には水不足になる

この地域を離れる日にもう一度少年の学校に行き、先生の話を聞き終えて帰ろうとしたときのこと。農作業に出ていた少年のお父さんが汗だくになって駆けつけてきました。「あなたがまた来ていると聞いて、急いで戻ってきたんです。ありがとう。あなた方が気にかけてくれるおかげで、皆の暮らしはきっとよくなるでしょう。本当にありがとう」

--また忘れられない人が一人増えてしまいました。今回出会ったほかの多くの人たちと同様、その大きな期待に対して何をすべきなのか、考えさせられます。

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