主役は若者! 〜ブラジル「ユースセンター」でのビデオ制作〜

(2006年5月1日更新)

プランが2005年に開催した、青年会議(世界16カ国から80人の子どもたちが参加)。各国の子どもたちが自分たちの「意見発信」の取り組みを発表し、交流しました。この会議で注目されたのは、ブラジルの若者たちが「プラン・オスカー賞」なる賞を手にしたことです。

「『プラン・オスカー賞』って、何のこと? ハリウッドの話?」とお思いの方。それは世界中で行われているプランの活動のなかでも特に優れたものに与えられる、プラン独自の賞なのです。 今回は、見事その栄誉に輝いた、ブラジルの若者たちが制作したビデオとその取り組みについてご紹介します。

始まりは、プラン・ブラジルの活動地域、レシフェにおいて創設された、「ユースセンター」のオープンにさかのぼります。

ここはブラジルの中でも、特に暴力が蔓延し、10代における妊娠も12%と非常に多く、若者が置かれている状況がとても深刻な地域です。「ユースセンター」は、若者を中心にしてこうした問題の改善に取り組むために作られた、この地域で初めての若者たちのための施設です。そこでは、職業訓練や医療サービス、精神的なケアなどを受けることができ、また若者たち自らが中心となってさまざまなプロジェクトやワークショップを行っています。

 
 
■  地域初のユースセンター、ついにオープン! 若者たちの意見が随所に生かされた建物です
彼らはセンターの建物のデザイン案など最初の段階から全ての企画、運営に関わっており、
重要事項の決定も任されるなど、その活動において大変重要な役割を担っています。

「ビデオプロジェクト」はそのユースセンターの活動のひとつとして、12才から17才までの子どもたち30人が集まるところから始まりました。最初は何の知識も持たなかった彼らですが、プランのスタッフの協力のもと、ビデオ制作に関する知識を学び、子どもの権利や地域の若者が抱えるさまざまな問題についても勉強を重ねました。そうして最初の年は、5分のビデオを5本制作しました。またその翌年にはさらに一歩進んで、ビデオカメラの扱い方など撮影方法を学び、より長い12分間のビデオを2本、自分たちの手で撮影、監督して見事完成させました。彼らが制作したビデオのテーマは「学校での暴力」「地域での健康問題」や「10代での妊娠」など。そこにはまさに、彼らの抱える問題がそのまま取り上げられています。

 
■  「このアイディアはどう?」 若者たちからはさまざまな意見が飛び出します。たくさんのアイディアをまとめるのは大変そうですね
 
■  ビデオカメラの操作の仕方を学ぶ若者たち

ゼロからのスタートで難しいテーマに力を合わせて取り組んできた彼ら。前述の「プラン・オスカー賞受賞決定」という素晴らしいニュースに、とても大きな喜びに包まれました。
しかし、彼らの活動はその受賞で終わりません。現在、彼らはこのビデオを地域や学校で上映し、地域の大人たちや同世代の若者たちとその問題についていっしょに討論を行うなど、ビデオを最大限に活かして若者の問題への取り組みに大きく貢献しています。

「自分たちの問題は、自分たちの手で」。彼らのさらなる活躍を、ぜひ期待しましょう!

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