( 2月27日更新)
イサーン地方として知られるタイ東北部は、依然として農業を唯一の生計手段としている家庭が多く、副収入を得る機会もほとんどありません。そのため 少ない所得を補おうと、短期であれ長期であれ、都会の建設現場や工場、サービス産業などに、出稼ぎに行く人が絶えません。親の留守中、子どもたちの世話は 村に残った親戚や祖父母がみますが、当然ながら親と同じ愛情は受けられず、中には心身の虐待を受けることもあります。子どもにとって親の出稼ぎは、決して うれしいものではないのです。
こうした状況を改善するために、プランは東北部コンケン県において副業のための職業訓練 に取り組んでいます。昨年度は女性と10代の女子を対象に、地元の特産品をめざした細麺作り、木綿の織物、この綿布を使った縫製、昔ながらの竹細工、食品 加工や肉牛の飼育コースを開催したほか、トレーニングの一環として、肉牛の飼育と販売に成功したグループから話を聞くために、カンボジア国境近くまで出か けたりもしました。訓練に参加した女性たちは"働く地元の知恵ネットワーク"と呼ばれる共同市場で製品を販売し、そこで商売の経験も積み重ねます。
綿 織物のコースに参加したノーカン・コトスマンさん(31歳)は、「私は訓練に参加して、より質の高い製品を織ることが出来るようになりました。今では1ヶ 月あたり2,000〜3,000バーツ(約6,000〜9,000円)の収入が入るばかりでなく、子どもたちから離れることなく世話をしてやれることも大 きな収穫です」と話します。
スリサ・セーンサニットさん(34歳)は製麺コースに参加しました。「この訓練で粉の混ぜ方 から麺作りまでの様々な技術を学びました。現在はグループで麺を作って、毎日近くの市場で1キロ当たり12バーツ(約36円)で販売しています。グループ のメンバーはみんな仲が良く、これからもずっと力を合わせて麺作りに励めそうです」 まだまだ収入は出稼ぎとは比較にならないほど小さいかもしれません。しかし子どもたちにとってはきっと大きな喜びに違いありません。
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| ■ 縫製コースでは、集まった経験者からも技術を学びます。 | ■ 製麺のトレーニング風景。 |