●おいしい給食がコミュニティを作る! 〜コロンビアの避難生活から〜                  

(2009年2月2日更新)

コロンビアでは、長年にわたり武装勢力による紛争やゲリラ活動が続いており、多くの人々が避難生活を余儀なくされています。これまで実に400万人もの人々が、家族の安全を求めて、住み慣れた土地を離れました。2007年には、アフガニスタン、イラクに次いで多くの難民が流出した国となり、また、多くの国内避難民が発生しました(UNHCR グローバル・トレンド 2007)。

カリブ海に面したシンセレホ地区北部にあるアルトス・デル・ロサリオは、そんな避難民が多く暮らす新しいコミュニティのひとつです。急激に人口が増加したこの地域には、下水道や給水といった行政サービスはほとんど提供されません。

プランは、避難生活という不安定な状況下にある住民の食生活について、地元NGOに調査を依頼しました。調査の結果は惨たんたるもので、50%以上の子どもが栄養不良であることが分かりました。日々の食事には栄養の偏りが目立ち、たんぱく質やミネラルが著しく不足していたのです。

 


給食室にて
 

子どもたちの栄養状態を少しでも改善するため、2004年、プランは給食プロジェクトを立ち上げました。毎日400人の子どもがこの給食を食べて、1日に必要なカロリーの70%を摂っています。その結果、この4年で、栄養不良の子どもは半減しました。

このプロジェクトは同時に、国内避難民の家族が共同体としての意識を育む機会にもなっています。

 

給食は、コミュニティの女性ボランティアが順番で用意。この中で、彼女たちは栄養バランスや衛生についての新たな知識を身につけ、家庭での食事にも気をつけるようになりました。さらに、食材を購入する資金を管理する委員会を結成し、コミュニティの人々と連携を図るのも、彼女たちの大事な役割です。

子どもたちも負けてはいません。
8歳のホアンは誇らしげに言います。
「給食が始まってから、僕たちはバランスのいい食事を食べるようになりました。僕は『子ども監査チーム』の一人で、みんなが食事の前に手を洗っているか、毎日チェックしているんです」

プロジェクトへの参加を通して、衛生習慣そして責任感を身に付けた子どもたちは、その習慣を家族に広めます。一方、女性ボランティアたちは、400人の子どもたちの笑顔と新たな自信を胸に、新しい土地に少しずつ根を下ろしていくのでした。

 
おいしそうな給食風景

プラン・マンスリー・サポーターでは、コロンビアの国内避難民の人々を支援しています。
コロンビア・「新しいコミュニティ作り」