●児童売買をなくそう!子どもたちの挑戦 〜ブルキナファソ〜               

(2009年1月5日更新)


「児童売買を絶対に許さない!」  

 

ブルキナファソでは、児童売買の問題が深刻です。ブローカーは、子どもたちやその保護者をだましたり誘拐して、子どもたちに売春や労働を強要する、人身売買を繰り返しています。これらの被害者は年間1,000人に及ぶと言われています。

子どもクラブのメンバー
(ブルキナファソ中東部サンマテンガ活動地域)

 

【なぜ児童売買は起こるのでしょうか?】

背景には、慢性的な貧困があります。人々の多くは農業で生活の糧を得ており、収穫が乏しい年には、現金収入を得るために日雇いや出稼ぎの職を探さなければなりません。児童売買のブローカーはこの状況に目をつけ、甘い話を持ちかけます。子ども本人だけでなくその親たちも、子どもが働きに行く先で過酷な生活が待ち受けていることに気付きません。

 
イヴァン(12歳)は家計を助けるため、重いリアカーを押し、一人で水売りに出かけます。ブローカーが狙うのは、このような弱い立場におかれた子どもたちです

【子どもたちの取り組み】

プランの活動地域では、住民や子どもたちが児童売買の問題について知り、地域一丸となって防止策に取り組むうえで、子どもクラブが重要な役割を果たしています。劇で分りやすく伝えたり、弁論大会を開いて意見を述べ合ったり。また、プランの支援で「子どもたちのラジオ」というラジオ番組を放送し、子どもたち自身が問題を提起。メンバーは、番組の準備や収録にもとても意欲的です。

児童売買をなくすためのメッセージをより多くの人々に伝えるために、子どもたちは「リーダーの声」という新聞の発行にも乗り出しました。ラジオ番組との相乗効果も期待されています。 子どもたちが安心して暮らせる国をつくるために、子どもたち自らが大きな力を発揮する姿に、多くの大人の意識も変わり始めています。


子どもクラブのメンバーは、農場を舞台にした劇で、児童売買の危険性を訴えました
 
アリーマ(11歳)は家族で「子どもたちのラジオ」を聴いています。
「いつも番組を聴いています。今では家族みんな、児童売買がなぜ起こるのか、何が危険なのか分かっているわ」

 

ブルキナファソ政府は、専任の委員会を設置し、警察や軍、政府内外の機関と協力しながら児童売買の取り締まり強化を目指しています。摘発した業者に科す懲役を最長5年から10年に延長する法律改正も2008年6月に行われました。しかし、専門家はこれだけでは児童売買の抑止に十分ではないと考えています。

プランは、出生登録の普及によって子どもたちに対する社会的な保障を確立し、農業研修や職業訓練、小規模金融制度などを通じて、世帯の所得向上を進め、児童売買の起こらない社会づくりを支援しています。