●「もっと勉強したい!」家事使用人として働く女の子たち 〜ネパール〜

(2008年11月1日更新)

ネパール中西部のダン郡では、娘を他人の家に家事使用人として送り出す習慣が根深く残っています。その背景には、安定した収入を得られる仕事が少なく、何事にも男の子を優先する傾向があげられ、家事使用人として働く女の子たちの多くは教育を受ける機会を失ってしまいます。今回は、家事使用人として働いていたシャンティをご紹介します。

シャンティが家を出されたのは、9歳のときでした。バスで4時間かけて別の村に行き、その村で住み込みの家事使用人として働き始めました。主な仕事は牧草集めや洗濯、家の掃除などでしたが、家主から言いつけられた家事は何でもこなさなくてはなりませんでした。

「両親には、『娘は他人の家で働くのが当然で、そうやって家族は必要なお金を手に入れるんだ』と言われました。私のほかにも、多くの女の子たちが働きに行かされました」

シャンティが家事使用人として働き始めて3年以上たったある日、プランと地元の福祉団体のプロジェクト担当者が彼女の父親の元を訪れ、彼女を家に連れ戻して学校に通わせるよう説得しました。

 
14歳になったシャンティ

家事使用人として働く女の子たちを支援するために2005年からプランでは、親に対する意識啓発を行うと同時に、親の収入向上も支援しています。女の子が家に戻った場合には、奨学金を受けられます。この活動によって、これまでに1,000人近くの少女たちが、教育を受けられるようになりました。シャンティもその一人です。

「父が私を家に連れて帰ってくれました。学校にも通い始めて、今は小学校2年生として勉強しています。もっと勉強したいし、家で両親の手伝いができることも嬉しいです」。


家族とのひととき

 

今ではシャンティの両親も、彼女が学校に通い続けることを希望しています。プランの活動に参加した両親は、教育の重要性に気づき、9歳という年齢で娘を他人の家に働きに出したことは間違いだったと認めています。

シャンティの父親は言います。

「これからはどんなことがあっても、お金のために娘を働きに出したりしないよ」