(2008年9月5日更新)
ピラミッドで有名なエジプト。毎年日本からも多くの観光客が訪れます。一方で、ストリート・チルドレンの増加が深刻な問題となっています。その数は、カイロやアレクサンドリアの都市だけでも100万人にのぼるほど。 しかし、近年までストリート・チルドレンは、「非行少年少女」と法的に定義されていたため、正式な統計や現状の把握が行われず、問題は取り残されたままでした。 今回は、現地の子どもたちの声とともに、プラン・エジプトでの取り組みについてご報告します。 |
■ストリート・チルドレンが抱える問題
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路上で物乞いをし、大人からの暴力や性的搾取など、様々な虐待を受ける危険と常に隣り合わせで生活しているストリート・チルドレン。 過去の調査でも、彼らの8割以上が日々の生活の中で直面する深刻な問題に 「暴力の存在」 をあげ、5割以上は何らかの性的搾取を受けていると報告されています。さらに、健康上の問題も深刻で、路上の生活で口にする食べ物や不衛生な生活環境から、コレラや結核、貧血にかかる子どもたちが後をたちません。 |
エジプトではストリート・チルドレンの4人に1人が12歳以下の子どもたちだといわれています。子どもたちが路上で暮らさなければならない背景には、両親の離婚、別居、再婚、死別などの家庭環境の変化や生計が立てられないなどの問題、子どもの虐待や育児放棄、収入の欠如、農村から都市部への無計画な移住など様々な要因があげられます。さらに、正規の学校に適応できないために、中途退学してしまう子どもが多いことも原因のひとつです。 しかし、警察、司法、ソーシャルワーカーなどは、ストリート・チルドレンの問題に対する認識が不足しており、路上で暮らす子どもたちのニーズはほとんど汲み取られていないのが現状です。 |
■ストリート・チルドレンの声
「私は小さい頃から働き始めたの。自分が何歳だったのかも覚えていないわ。小さい頃はお母さんが私をおんぶして物乞いをしていたわ。今では私も物乞いをして、お母さんに稼いだお金を渡しているの。朝の7時から夜遅くまでずっと働いているわ」 (路上で暮らす8歳の少女)
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「僕は何度も危険な目にあった。ご飯は時々食べられるけど、ほとんど空腹で路上に寝ている。寒くて凍え死にそうだよ。僕は街の清掃人にこき使わされ続けた。ごみを拾ってもダンボールを見つけてもお金はもらえず、もらえるのはほんの少しの食べ物だけ。それに皆が僕からお金を取り上げようとする。路上には何でもある。ナイフも麻薬も暴力も・・・・。僕の友だちは警察に助けを求めに行ったけれど、留置所に連れて行かれてあざだらけにされた。他の友だちも足や腕の骨を折られた。 誰も僕らを守ってはくれない」 (14歳の少年)
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| 今年6月、プランはエジプト政府高官とともに 「子どもたちに有害な慣習をなくそう!」 と題した会議を開き、どのように子どもたちの権利を守るべきか話し合いました。ここには、政府関係者、国内外のNGO、国連機関、市民団体、メディア関係者など150人が参加。子どもたちもこの会議に参加し、劇を演じて様々な問題の存在を聴衆に訴えかけました。
この会議の中で、子どもたちをとりまく問題に対する議論の中に子どもたち自身を積極的に参加させることや、国内外のNGOや政府機関との連携の強化、女の子や女性が自立できるように職業訓練の場を設けることなどの提案がなされました。 路上で危険と隣り合わせの生活をしながら必死に生きている子どもたちの権利が守られるように、プランはこれからも活動を続けていきます。 |
ストリート・チルドレンの8歳の少女の願い。 ※プラン・マンスリー・サポーターを通じてストリート・チルドレン支援をしています。 |