●ストリート・チルドレンの出生登録2万人達成! 〜バングラデシュ〜                     

(2008年8月1日更新)

「出生登録がこんなに大切だとは知りませんでした。たった今、市長から直接出生証明書を手渡されたこともまだ信じられません。路上で暮らす私も“市民の1人”だなんて考えたこともなかったけれど、この出生登録はきっと将来いろんなところで役に立つと思います」。

今年6月17日、バングラデシュの首都ダッカの国立劇場で開催された、出生証明書を授与するセレモニーで、路上で生活する子どもの一人、サビナは率直に気持ちを語りました。この日出生証明書を受け取った10人の子どもたちを含め、ダッカではこれまでに2万人のストリート・チルドレンが出生登録を手にしました。

ダッカでは、40万人もの子どもたちが路上で生活しています。その多くは家族と一緒ですが、中には子どもだけで生活する場合もあり、不当な労働や人身売買などの危険に常に脅かされています。

 
セレモニーで出生証明書を嬉しそうに見せる子どもたち

こうした危険から子どもたちを守るために、プランは世界中の活動国で子どもの出生登録を進めています。バングラデシュでは2003年から出生登録キャンペーンを展開し、ダッカでは市当局と協力してキャンペーンを行っています。出生登録は子どもたちが教育や保健などの社会サービスを受けやすくするのはもちろん、早過ぎる結婚や人身売買、児童労働から法的に身を守るための重要な“武器”になります。例えば、バングラデシュで法律上女性の結婚が許されるのは18歳。公的な出生登録があれば、実際よりも幼い年齢で結婚させられることは減るはずです。

セレモニーの後半は、路上で生活する子どもたちが出生登録を呼びかける寸劇あり、歌や踊りありと、色鮮やかで生き生きとしたパフォーマンスが披露されました。

バングラデシュではこれまでに大人と子どもをあわせて590万人が公的な出生証明書を手にしました。北部のラルモニルハットとニルファマリの2つの活動地域では、「プランの支援によって住民全員の出生登録が完了した」と政府から感謝の言葉が寄せられています。

各地から都会に集まってきた子どもたちの出生登録は容易ではありません。しかし日々危険と隣り合わせで生きる子どもたちが一日も早く“市民”として認められるように、プランはこれからもキャンペーンを続けていきます。

 
セレモニーでステージ中央に立つ路上で生活する子どもたち