●プラン・パラグアイで実施中の音楽プロジェクト 〜Sounds of the Earth〜                  

(2008年4月26日更新)

 

プランの活動地区のひとつ、南米パラグアイの首都アスンシオンから北に100キロのところにあるイスラ・プク地区では、人々は、みんなで協力して地域開発をすすめることに懐疑的で、集会への参加者も少ない状況でした。

そこで2004年、プランは同地区の子どもたちと相談し、音楽、特に人々に身近なパラグアイの伝統的な弦楽器(アルパ)を通じて子どもや人々の参加意識を高める「地球の音」(Sounds of the earth)プロジェクトを、パラグアイの有名な指揮者のルイス・サラン(Luis Szaran)氏との協力のもと、開始しました。

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プランは、アルパやギターなど楽器を用意し、音楽教室に参加する子どもたちへ貸与。メンテナンスも子どもたち自身で行います。
プロジェクト開始当時は75人の参加者でしたが、2年後には350人もの子どもたちが参加するまでになりました。
 

伝統楽器アルパを練習する子どもたち

音楽教室に参加して演奏の腕を上げた子どもたちは、地元で実施されるイベントや議会で演奏を披露し、その他にも、首都アスンシオンのラジオ番組に出演したり、イタリアのテノール歌手ジョルジオ・フォルナシエなど国際的に有名な音楽家とステージをともにするなど、活躍の場を広げていきました。

 
活動地区でのコンサート
議会議員の前で腕前を披露する子どもたち

 


2005年10月には、隣国アルゼンチンの首都、ブエノスアイレスのルナ・パークで開催された第5回青少年オーケストラ国際友愛コンサートに出演しました。

ここでは、ブエノス・アイレスの法科大学のメンバーと一緒に、総勢1,700名のメガオーケストラを結成し、4,000人の観客の前で熱演しました。

 

  コンサート前のリハーサル:ホテルの駐車場にて
 
ルナ・パークでのメガコンサート:1,700人のオーケストラ   オーケストラの一員としてアルパを演奏する子どもたち


この音楽プロジェクトでの楽器演奏の練習や、みんなで意見を出し合う集会参加などを通じ、参加する子どもたちには、次第に自主性や創造性の高まりが見られるようになりました。また、プロジェクトに参加するほかのメンバーとともに、演奏旅行やフェスティバルに参加する機会や、先にプロジェクトに入った子どもたちが初心者に教えあう様子も見られ、協調性を養うよい機会となっています。

子どもたちの活躍を通じ、その保護者や地域に住む人々へも、協調意識が芽生え始めました。

その結果、人々の地域開発への参加意識が高まり、この音楽プロジェクトの運営費として、新たに組織された保護者委員会が地方自治体に援助金を申請するなど、積極的な活動を展開しています。

■コミュニティごとのプロジェクト参加状況 (05年7月〜06年6月:プロジェクト開始後約1年後の成果)

コミュニティ 楽器 指導者 参加者数
イスラ・ペク・セントロ ハープ・ギター セサール・カタルド 140名
ビラ・サンファン バイオリン・ビオラ・
チェロ・ギター
フアン・カルロス・アルバレンガ 70名
アルロヨ・ポラ ギター マウロ・メディナ 60名
カアクペイ ギター マウロ・メディナ 60名
サント・ドミンゴ ギターとコーラス アルベルト・サンチェス 45名

 

最後に、プロジェクトに参加している子どもたちの声をご紹介します。

●ホセ(9歳)

ぼくの担当は、ギター。演奏するのは大好きで、学校では、友だちに頼まれて、ギターを弾きながらみんなで歌ったりします。

このプロジェクトに参加してから友だちがふえました。後から参加してきた子どもたちには、僕からギターの弾き方を教えてあげることもあります。先生は、ぼくは教え方がうまいって言ってくれます。

 

 

  子どもから子どもへ教えあう

●パオラ(12歳)

私はすごく恥ずかしがりで、学校で友だちとおしゃべりするのが苦手でした。いつも、男の子たちは落ち着いていて優秀なんだと思っていました。でもこのプロジェクトに参加してから、私にも自信がついて落ち着いていられるようになりました。このプロジェクトでは、私のような女の子たちに必要なこと、つまり、女の子でも何でも出来ると自信を持つことが出来ると思います。


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