(2008年7月4日更新)
インドでは1994年から女児の中絶と妊娠中の性別診断が法律で禁じられているにも関わらず、ここ数年女児の中絶が急増しています。女児中絶の主な原因は、女児はいずれ結婚して家を離れる上に、結婚の際の持参金でお金がかかること、経済的に家計を助ける男児が好まれることなど、女性に対する古くからの偏見や俗説が社会的、文化的、宗教的に根強いことがあげられます。実際に2001年の人口調査によると、インドは男性1,000人に対し女性933人と男女比が偏っています。0歳から6歳に限ると、1991年には男児1,000人に対して女児945人でしたが2001年には女児が927人と格差が拡大。また、インド西北部のプンジャブ地方では、男性1,000人に対して女性793人と著しく男女比が偏っています。 |
このような問題に対し、プランは2005年から連続ドラマによる意識啓発キャンペーンを行っています。インド政府と協力して製作した「アトマジャー」というこのドラマは、妊娠している子どもが女の子であることが分かると中絶をするという女児中絶の問題をテーマにしています。ドラマは今回がシリーズの3作目となり、1作目、2作目とも高視聴率を記録しました。3作目は4月28日から毎週土曜日にインド全国で放映されています。 この意識啓発キャンペーンは、政府からの警告という形ではなく人々が親しみやすい13話からなる連続ドラマによって、生命に関わる重要な問題をより多くの人々に伝える画期的なキャンペーンです。ドラマでは娘を持つことは金銭的な負担が増えるだけという偏見を扱いながら、女児中絶そのものと男児が好まれるという性的差別の存在、花嫁の持参金、女性の生殖に関する権利が尊重されないなどの根本的な問題と共に、レイプ、職場でのセクシャルハラスメント、家庭内暴力など弱い立場にある女性について描いています。一方で、ドラマに重要な役割を持つ男性を登場させることにより、男性の視聴者を遠ざけないように工夫しています。これまでにドラマ「アトマジャー」は、インドの様々な言語に翻訳され、女児中絶に関するキャンペーンの代名詞になりました。 |
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プランは政府と協力しながら、テレビだけではなく、ラジオや新聞などのメディアを活用し、出生登録や子どもの権利を推進することによって女性を取り巻く問題に取り組んでいます。 |