●友だちに支えらて普通学級で学ぶ障がい児 〜ベトナム〜
(2008年4月4日更新)
| プランは、ベトナムハノイ郊外の貧しい地域トゥ・リエン県で、障がいのある子どもたち384人を対象に、「障がい児への差別をなくし社会参加を促すプロジェクト」を実施しています。国連の障がい者権利条約に基づき、障がい児が自身の能力を最大限に発揮でき、彼らの権利が守られることを目指し、プロジェクトでは子どもたちのリハビリ活動、障がい児が学校の普通学級で学べるようにすること、さらに地元の活動への参加促進に取り組んでいます。 |
| プロジェクトでは、まず学校とコミュニティに、同年代の子どもたちからなるピア・グループを結成しました。グループのメンバーは、学校では障がいのある子どもの通学や授業を助け、コミュニティでは地元の活動に参加できるように支援します。また、コミュニティの保健員、ボランティア、親や教師が子どもたちへのリハビリ活動を支えています。 |
| また、県の16のコミューンでは、障がい児が普通学級で他の子どもたちと一緒に学べるような授業の進め方を教師たちが学びました。 |
>1年前、10歳のラムは一日一日自分の視界が暗くなっていくのに気づきました。何が起こっているのかわからず、ただ怖がるばかりだったラムは家に引きこもり、両親にはもう学校に行きたくないと言いました。診察の結果将来ラムが視力を失ってしまうことを知った両親は、もう学校で勉強することはできないとラムの教育をあきらめました。
しかし、プロジェクトでトレーニングを受けていたラムの担任教師は、たとえ視力を失っても学校を続けるようラムと両親を説得。この教師の指導のもと、ラムの学校生活を支えあう3人のピア・グループが結成されました。グループの子どもたちは毎日交替でラムと一緒に登校します。授業中ノートをとるのを手伝うのはミン・トゥ、算数の授業担当はトゥアン、教科書を読んであげるのはアン・トゥです。
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■友だちに助けられて授業を受けるラム |
| グループの子どもたちが、最初からラムを上手にサポートできたわけではありません。しかし、少しずつ子どもたちはお互いを理解し、チーム・ワークを発揮し始めました。その結果、ラムは友だちがそばにいれば安心し、授業に積極的に取り組むようになり、学校生活に自信を持てるようになったのです。学年の終わりには、ラムも友人たちもそろって成績優秀者として認められるようになりました。 |
| これまでに学校とコミュニティには343のピア・グループが結成されました。ピア・グループの支援のおかげで、障がいのある子どもたちの成績が目に見えて向上しただけでなく、子どもたちが自信を持って授業や活動に参加するようになりました。 |
| ピア・グループが活躍するこのプロジェクトは、障がいのある子どもたちに良い変化をもたらしただけではありません。障がいのある子どもたちを支える活動を通じて、彼らの両親や教師、そしてミン・トゥのような友人たちが前向きな姿勢で物事に取り組むようになったのです。 |
「ラムの努力と勉強を続けるという強い意思に刺激され、私は彼を助けるためにもっと自分が頑張らなければならないと思いました。学年の最後に、ラムも私もとても良い成績でした。私は優秀な学生が集まる地区のコンテストにも参加したんです」とラムのピア・グループメンバー、ミン・トゥは話します。 |