チャイルドとのお別れ?! “登録終了事情”               

(2008年4月4日更新)

皆さんはチャイルドと何年くらい交流していますか。“つい最近”という方も、“もう何年も前から”という方もいらっしゃるでしょう。今回は、残念ながら必ずいつかやってくる、チャイルドとのお別れ、「登録終了」についてのお話です。スポンサー歴2年のダイスケさんと事務局のハナコさんとの会話を聞いてみましょう。

ハナコ(以下H):

ダイスケさん、チャイルドはどこの国ですか?

ダイスケ(以下D):

ボリビアの5歳になる男の子です。まだ小さいから本人から手紙はこないけど、元気に大きくなるよう応援しようと思っています。

H:

そう言っていただけてうれしいです!そんなお気持ちに水をさすかもしれませんが、“チャイルドの登録終了”についてご存知ですか?

D:

はい、確かチャイルドが18歳になった時や、支援を受けて生活状況がよくなったら登録が終わるんですよね。

H:

その通りです。プラン・ジャパンで登録が終了になるチャイルドは、2007年度年次報告書によると1年間で6,980人。これはチャイルド全体(55,000人)の約13%にあたります。地域別には、アジア46%、アフリカ32%、中南米22%で、今登録されているチャイルドの比率とほぼ同じでした。

 
D:

うーん、多いような少ないような・・・。それでチャイルドの登録終了になった理由は何ですか?

 
H:

最も多かった理由は「活動地域外への引越し」でした(登録終了チャイルドの37%。円グラフ参照)。「基準年齢を迎えての卒業」と「地域全体での活動終了」とがほぼ同数で続きます。

 
D:

でもせっかくプランが活動しているのに、なぜそんなに多くの子どもが引越ししなくちゃいけないんだろう?ちょっと矛盾を感じるな。活動がうまくいっていなかったりして?

H:

家族が引越す理由は地域によって様々です。たとえばボリビアでは、都市部や隣国アルゼンチンに仕事を探しに行くケースがとても多いです。プランは年間計画をたてて活動を進めていますが、その途中で冷害や洪水といった自然災害に見舞われて農作物が台無しになったり、インフレの進行で家計が直撃されることもしばしば。今もボリビアでは“ラ・ニーニャ現象”の影響で長雨が続いているんですよ。「このままではコミュニティで生きていけない」と考える人たちが、職を求めて都市部に向かうのを止めることは残念ながらできません。現地スタッフにとっても辛い現実です。

 
荷物を積んで、都市へと向かうバス(ボリビア)
D:

そういえば世界中で洪水や台風のニュースをよく耳にしますね。農作物がダメージをうけると、収入だけでなく日々の糧もなくなるってことか。

 
洪水で水没した農地(ボリビア)
H:

途上国では政府からの災害補償が十分ではありませんから。プランの緊急支援の中に、当面の食糧や日用品とともに、次の作付け用の種子を入れているのはそのためです。

 
D:

分かりました。ボリビアの雨が早く止まないかな・・・。

 
H:

チャイルドとの突然のお別れは本当に寂しいけれど、厳しい現実と闘う彼らをどうかできる範囲で勇気付けてくださいね。ちなみに、地域全体の生活環境が向上して活動を終了する場合は、終了の1年から半年前までに現地事務所から連絡が届くので、その時点で該当の方にお知らせしています。

D:

いつそんな連絡が来るかと思うと心配だな。でも手紙を送れるうちに、時間を作って書くことにします。早くお手紙を届けてくださいよ。

H:

は、はい。痛いところをつかれましたが、精一杯がんばります!

 
活動を終了したコミュニティにある 学校の書庫(パラグアイ)