(2008年3月3日更新)
| グアテマラでは、先住民族が人種構成の52%と半数以上を占め、先住民族の話す20種以上のマヤ系言語を含め複数の言葉が話されています。義務教育は小学校6年間のみですが、授業は公用語のスペイン語で行なわれるため、スペイン語を話せない子どもたちは授業についていけなくなり、中途退学する率が高くなっています。農村の多くの小学校では、教師は1-2名で、複数の学年の生徒が1つの教室で勉強する複式学級となっています。特に先住民族の住む地域においては、平均2.7年しか学校に通っていないのが現状です。 |
| こうした背景からプラン・ジャパンではプラン・グアテマラと協力し、特に先住民族が多く住み、小学校就学率が国平均72%に対し52%と低いバハ・ベラパス州プルラ郡において、20校の小学校(児童数1600人、教師60人)を対象に基礎教育の質の向上を目指したプロジェクトを実施することとなりました。 プロジェクトは、児童の就学率や出席率、修了率の向上を目標とし、教師のトレーニングを通じて授業内容の改善を図るとともに、児童の親たちに子どもの教育の重要性を認識し、学校運営に参加するよう奨励します。また教室やトイレの改修といった教育環境の改善も進めていきます。 |
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同プロジェクトは、外務省の平成19年度日本NGO連携無償資金協力を得て2008年1月28日から正式にスタートしました。 調印後、担当の大重職員は、対象地域の人々や自治体職員に、プロジェクトの開始を知らせ、積極的な参加と協力を呼びかけるために対象地域の村へ実際に足を運びました。 |
| 首都グアテマラシティから北へ約120kmに位置するバハ・ペラパス州プルラ郡は山岳地域です。プロジェクトの対象となる小学校のほとんどが、プルラの中心から遠く離れた山村にあります。土砂崩れした未舗装道の脇をバイクで通り抜けたり、橋のない川を渡ったり、ときには車の通れない細く険しい山道を1時間以上歩いたりして、ようやくコミュニティにたどり着きます。ふだん足腰を鍛えていない私、大重は、一度、渓谷の斜面を数メートル滑り落ち、同行者がとっさに腕をつかんでくれたため事なきを得ましたが、そうでなければ川で泳ぐはめになるところでした。 | ![]() ■ プルラの学校の子どもたち |
| 都会に住むグアテマラ人もめったに訪れることのない村に着くと、外国人を見たこともない子どもたちの好奇心いっぱいの瞳に取り囲まれます。女の子たちは色彩豊かな美しい民族衣装を身につけ、農作業を手伝うことが多い男の子はTシャツにズボン、たいてい長靴をはいています。 内気な子どもたちは、声をかけたり、握手の手を差し出すと、笑い声をあげながら逃げてしまうのですが、本当は私の手にしたカメラを覗いてみたくてしかたがない様子が伺えます。 |
| 教室は主に竹でできた簡素なつくりで、教材は乏しく、なかには黒板さえ無い学校もあります。 児童たちに「学校は好き?」とたずねると、声を合わせて元気よく 「シー!(は-い)」 プルラの農村の子どもたちにとって、より楽しく勉強できる学習環境を実現すべくプロジェクトを進めていきます。 |