●スラム街で生きる子どもたち 〜バングラデシュ、ダッカ活動地域〜                   

(2008年3月7日更新)

子どもたちにとって、バングラデシュの首都ダッカのスラム街での生活はとても厳しいものです。朝5時に起きると、仕事、きょうだいの世話、家の手伝いと夜9時に眠りにつくまで休む暇もありません。一部屋しかない家に数人の家族が暮らしているため、子どもたちはやっとの思いで床についても、ゆっくりと眠ることもままなりません。

スラム街のジュネーバ・キャンプで生まれた12歳の少女ニーナ。思春期の少女らしく、明るい笑顔を見せていますが、彼女もまた過酷な生活を強いられています。彼女は、いつかここから出たいと思っています。

「スラムでは衛生状態が悪いため、多くの人が下痢やコレラ、肝炎、マラリア、デング熱などの病気にかかっています。プライバシーがなく、トイレなどの衛生的な設備も不十分。トイレは家から遠く離れていて、やっとたどり着いても順番を待たなければなりません。夜は真っ暗で思春期の女の子にとってはとても危険です」、とニーナはスラム街での生活について話してくれました。

 
キャンプでの生活について話すニーナ。笑顔が印象的

ジュネーバ・キャンプに住むのはパキスタン人の難民で、パキスタン政府、バングラデシュ政府のいずれも市民権を認めていません。キャンプの広さは、1平方キロメートルですが、ここに約2万5,000人もの人が暮らしています。キャンプは9区画に分かれており、プランは2004年からそのうちの4区画で1,424人の子どもたちを対象に活動しています。子どもの大半は12歳以上になると働いていますが、幼い子どもたちには初等教育・乳幼児教育プロジェクトを実施しています。

キャンプではトイレが不足し、水も汚れているため衛生環境は劣悪です。環境改善のため、産前産後の健康管理、診療所の設置、子どもの健康改善、保健衛生に対する意識向上トレーニングの実施のほか、子どもの保護に関する法的なサポートが必要です。プランは地元NGOと協力しながらスラム街の人々が経済的に安定し、健康で教育を受けられる生活を送れるよう支援していきます。

【ジュネーバ・キャンプの子どもの一日】
午前5時〜6時起床。トイレで長い行列に並ぶ。家族のための水を汲むのに、再び長い行列に並ぶ。パンと野菜の朝食をとった後、家の手伝いをしたり、きょうだいのめんどうを見る。または、家計を助けるため仕事に行く。プランが支援するキャンプでただひとつの学校に通える子どもは、ほんのわずか。子どもたちの仕事は、縫製や店番、食料品売り、溶接など。昼食と夕食には野菜カレーか豆と一緒にご飯かパンを食べる。遊ぶスペースがないため、狭い路地で友だちと遊び、9時頃就寝。


 
部屋が狭いため、家の入り口で食事の 用意をする女性たち

プラン・ムービー(動画で見るプランの活動)で、ニーナがキャンプでの生活を紹介しています。