ボリビア東部を中心に洪水被害が拡大

(2008年2月21日更新)

昨年暮れから降り続く雨の影響で、ボリビア各地で洪水による被害が出ています。

ラ・ニーニャ現象の影響とみられるこの大規模な洪水により、全国で5万8,000世帯以上が被災し、死者52人、行方不明者8人に加え、61万6,000ヘクタールの農作物が壊滅的な被害を受けました。

 

 

出典:Relief Web

冠水した道路
 

断続的に雨が降り続く地域では現在も川の水位が上昇しています。このような状況にもかかわらず家を離れることを拒む家族も多く、交通が寸断された地域で孤立しています。

一方、避難民キャンプに収容された人々の間では、水を原因とする病気や下痢が蔓延しています。2月12日にボリビア政府は国家災害宣言を出しました。

 

     

最も被害が大きかった北部のベニ県では1万2,826人が被災し、政府は非常事態を宣言しました。

県内にある避難民キャンプではデング熱の感染が10件、レプトスピラ症5件、下痢538件、急性呼吸器感染症501件が報告され、早急に投薬と燻蒸消毒を行い、衣服やテントを支給する必要があります。


今回の洪水の影響により、チャイルドからの通信に遅れが生じることが予想されます。支援者の皆さまのご理解をよろしくお願いいたします。

プランが活動する各地域の状況は以下の通りです。(人的被害は報告されておりません)

 

サンタクルス県
プランに登録する約5,600世帯のうち、1,619世帯1万8,686人が洪水の被害にあいました。サンタクルスでは川の堤防が決壊し、道路の79%が浸水して通行が出来ない状態となり、多くの農地が現在も水に浸かったままです。

5,500人(うち子どもが3,300人)が避難民キャンプに避難して、世界食糧計画(WFP)から食糧支援を受けています。

テント生活の様子:水を汲みにくる人々(サンタクルス)

 


ロス・トロンコス地区にある最大の避難民キャンプでは、数百人の子どもたちが避難生活を送っています。ここは被災者があふれ、生活環境が不衛生なため、ハエや蚊が繁殖して呼吸器系疾患も多く報告されています。地元自治体からマットレスや食料が配給されましたが、数が不足しています。

 

 
避難民キャンプで避難生活を送る子どもたち(サンタクルス)

 
テント生活の様子(サンタクルス)

 


チュキサカ県
プランに登録する488世帯4,272人が被災しました。ここでは農地に大きな被害を被った人々を優先して、3か月分の食糧を支給しました。およそ2,500ヘクタールの農地が損害を被り、家屋も押し流されました。中には雹や鉄砲水、洪水、気温低下、家畜の伝染病により、壊滅状態にあるコミュニティもあります。

 


ポトシ県
711世帯2,426人が被災しました。ここでは3か月分の食糧支給を最優先に取り組んでいます。雹や大雨によって農地が甚大な被害を受けました。

 


タリハ県
17世帯766人が被災しました。県内を流れるピルコマヨ川が氾濫した影響で、農地や家屋に被害が及びました。県の北東部に暮らす約4,000人が現在孤立した状態です。

プランは被災地域で緊急支援を開始しましたが、妊婦や授乳中の女性や5歳未満の子どもへの食糧支給はまだ十分に行き渡っていません。寝具や蚊帳、学用品、衛生セット、貯水器なども緊急に必要とされているため、今後3ヶ月をめどに支援を継続していきます。