(2008年2月7日更新)
| 2005年10月8日にパキスタン北東部で発生した大地震から2年あまりが経ちました。死者7万3,000人以上、300万人が住居を失うという大惨事となり、プランはパキスタン北部マンセラ活動地域のシラン・バレーを中心に緊急・復興支援活動を実施してきました。中でも、復興支援プロジェクトのひとつである学校改善プロジェクトでは、大地震発生前に比べ、女の子をはじめとするより多くの子どもたちが教育を受ける機会を得る、という成果が上がっています。 |
![]() ■ プランが支援する学校に通う少女たち |
これまでパキスタンの活動地域では、女子教育への理解が低く、女の子は学校に通う機会を奪われていました。特に中学校はコミュニティの外にあり遠く離れているため、両親が通学時の安全を心配し、女の子は中学校に通えないことがしばしばでした。しかし、地震後、プランがコミュニティの中に中学校を建設したため、これまで学校に通うことのできなかった10代の少女の多くがこの中学校に通うようになったのです。 |
| 17歳のサディアも、このような中学校に通う女の子の一人。2005年の地震では、彼女の住む村も大きな被害を受けました。「私は遠くの小学校に通っていましたが、その後中学校に進学する時期になると、私の家族は家から遠く離れた学校に通わせるのは心配だと言って中学に通うことができませんでした。勉強を続けたかったのですが、近くに学校がないので家にいるよりほかありませんでした」 |
地震後、プランはシラン・バレーに75の学校を建設。そのうちの一校がサディアのコミュニティに建設された時、サディアは最初に入学許可を得た生徒の一人でした。どうしてまた学校に通うことにしたのと尋ねると、「私は学校が大好きなんです。将来は医者になって人の役に立ちたいと思っています。」とサディアは答えます。 サディアが学校に通い始めるようになると、娘が学校に通うことに消極的だった両親の考えも変わりました。「私が毎日学校で新しいことを学んでくるので、最初は学校に通うことに反対していた両親も今ではとても喜んでいます。女子教育はとても重要だと思います。私の母はこれまで教育を受けたことがありませんが、私と同じように女子教育が大切だと考えるようになりました。」とサディア。 |
![]() ■ 授業で音読するサディア |
プラン・インターナショナルCEO(最高経営責任者)のトム・ミラーも、次のように話します。「教育の改善は、2年前の大地震で被災した地域の生活を立て直す上で、最も重要な部分だと考えています。今回パキスタンで実施されたプロジェクトでは、災害復興における教育の重要性と子どもたちの立ち直る力を実証しています」 プランは今後も被災地域で、子どもたちへの質の高い教育の提供、能力の高い教師の確保、子どもにやさしい学校づくりのための設備の充実、5歳以下の乳幼児の教育の充実、地震後の精神・社会的ケアに取り組んでいきます。 |