●児童会による子ども主体の学校作り 〜エクアドル〜                   

(2008年2月7日更新)

エクアドル中部チンボラソ州では人口の67%が先住民族で、農業や牧畜に従事しています。この地域にある小学校に通う100人の児童の大半は、山道を長時間歩いて通っています。

学校には子どもたちが運営する児童会があり、活発に活動しています。そのメンバーは15人。「僕たちはグループに分かれて、掃除係やクイ(モルモットの一種)の世話係、お菓子屋や本屋でのお手伝いなど仕事の分担を決めているんだ」と児童会長のニコラスは言います。

児童会が教室の中で飼っているクイ。エクアドルではクイは人気の食材です。実はこのクイが子どもたちの学費になります。子どもたちは毎朝8時にクイにえさをやり、大きくなるとコミュニティでクイを売ります。価格は1匹2ドルから6ドル(およそ220円〜650円)。去年の売り上げはいまひとつでしたが、18ドル(およそ1900円) 売り上げることができました。

 
毎日クイの世話をする子どもたち


教材を使い学ぶ女の子
  これまでプランは地元の村と協力し6,000ドルをかけて学校への備品支給や教師トレーニングを行ってきました。 このうち10%は地域による出資。子どもたちがクイの飼育や店番をして売り上げたお金も地域による出資の一部として、学校の教材や修復に使われています。
児童会では、他にも学校内のコンピュータールームの管理をするなど、幅広く学校運営に参加しています。
 
教室の様子

校長先生のロサナは言います。「私たちは子どもたちを学校運営の全ての過程に参加させています。時には子どもたちにとって責任の重い仕事もありますが、子どもたちは努力が必要なことを学ばなければなりません」。

子ども主体の学校作りには、教師や親、地域の協力も欠かせません。親たちも教室建設を手伝い、床を掃除し、1週間に一度夕方学校に来て、子どもたちのためにトイレを掃除しています。「親は子どもの教育にお金を出すだけではなく、学校や教師と協力して子どもたちを育てているのです」とロサナは言います。 


教室の外の壁には皆が見られるように文字が刻まれています。
  「僕たち私たちの権利のために
   みんなが平等に参加できるように
      児童会の活動は今日も続きます」