●国内避難民の子どもたちの声を公聴会で  〜コロンビア〜                    

(2007年12月7日更新)

届け!子どもたちの声

長引く国内避難民の問題に対する政府の対応を評価する目的で開かれた公聴会には、コロンビア各地から国内避難民の子どもたち30人が出席。それぞれが国内避難民の代表として自分たちの権利を主張し、その権利が守られるよう訴えました。これに対し、裁判官3名や多数の政府高官、自治体の代表らが、子どもたちの主張に耳を傾けました。

 

 
公聴会で発言する少女

公聴会はまず子どもたちの自己紹介から始まりました。
「私は南部のプトマヨ出身です。でも今日はトゥマコから来ました」
「僕はボリバル県のマカエポ出身です。でも今日はシンセレホから来ました」
一人の少女は言いました。 「教育とは何なの?コンピューターも使えず、コンピューターを借りるお金もなく、私たちの教育は悲惨な状態です!」
別の少女も叫びました。 「私たちの親は仕事をすべきよ!もし親が働かなければ、私たちが外に出て働かなくてはならないのだから」
カルタヘナ地方から来た子どもたちは、食べ物がたくさん食べられることをいつも夢見ていた、と言いました。
「雨が降ったら水が家の中に浸入し、道路は歩けなくなるほど氾濫してしまうの」


公聴会の様子
 

子どもたちは次々と居住環境の悪さ、健康の問題、教育が受けられないこと、飢え、働かざるを得ないなどの厳しい現状を主張しました。


子どもたちをとりまく状況

コロンビアの国内避難民は人口の6%にあたるおよそ70万世帯300万人以上。このうち、10%の世帯には5才から11才までの子どもが同居し、少なくとも子ども1人は働いています。また、44%の家庭の子どもたちは教育を受けていません。
こうした子どもたちは、不法な民兵組織やゲリラなどの武装グループに勧誘され、強制的に入れられてしまう例も後を絶ちません。暴力、恐れ、敵意、拒絶、怒り、飢えなどが子どもたちの日常生活をとりまいています。

 
コロンビア各地から集まった子どもたち

にもかかわらず、国内避難民の子どもたちは政府にもメディアからもなおざりにされている、とプランの国統轄事務所長ガブリエラは指摘します。
「2005年にメディアを調査した結果、子どもの問題はニュースでわずか5%しかとりあげられておらず、国内避難民の子どもたちに関するものはそのうちのわずか0.6%。これは、国内避難民の半数以上が18歳以下の子どもたちであるという現実を考えると悲惨な状況です」


子どもたちの未来に向けて

公聴会で子どもたちの生の声を聞いた裁判官は、政府に国内避難民の子どもたちや若者の権利が守られるような政策を要望する裁判所命令を出す準備を始めています。
政府の国内避難民問題への具体的な対策の実施に向け、社会的な関心を高めた30人の子どもたち。コロンビアの国内避難民問題の現状を打開する大きな一歩として立派に貢献しました。

 

プラン・マンスリー・サポーターでは、コロンビアの国内避難民の人々を支援しています。

  コロンビア・「新しいコミュニティ作り」