●パラグアイの台所事情 〜改良型かまど〜                        

(2007年10月5日更新)

皆さんの家では何で調理していますか。ガスコンロ?電気コンロ?最近は電磁調理器を使う家庭もあるでしょう。おいしい料理は健康の要であり、家族団らんにもかかせません。今回はパラグアイの農村の台所事情についてお話しします。

「かまどができて幸せ!もう煙に悩まされて困ることがないから」。パラグアイのタクアピ・グア村に暮らす13歳のエリサは自分の家に新しく完成したかまどに大喜びです。47家族が暮らすこの村の人々は、これまでずっと焚き火で調理していました。
調理をする鍋の周りにはほこりやごみ、飼っている鶏の羽根などが舞い、調理時にやけどを負うこともしばしば。こんな様子を見かねて、村人がかまど作りに挑戦したことがありますが、見よう見まねで作ったかまどからはもうもうと煙がたちこめ、失敗に終わりました。

以前の調理場の様子

こうした不衛生で非効率的な状況を改善するために作られたかまどは、煙が台所に蔓延することもなく、またコンロと並行してオーブンでも調理が可能というすぐれもの。鍋で煮炊きしている間に、オーブンではパラグアイ名物のソパ・パラグアージャもでき上がります!  
プランはかまど作りの講習会を実施し、それに参加した住民がかまどのデザインを考えました。地元の職人たちは建設に全面的に協力し、一方で子どもたちは職人に食事を運んだり、砂を集めたりして応援しました。
これがソパ・パラグアージャ。
スープという名前ですが固形です

かまどができてから、住民の暮らしは大きく好転しました。まずは調理の環境が整ったこと、次にたきぎ集めの労力と時間が以前に比べて軽減されたことです。たきぎ集めは主に女性や子どもの仕事でした。「このかまどが出来てから料理が早くできるようになったし、たきぎもこれまでより少なくて済むんだよ」と、子どもたちは大喜び。単なる調理器具といえばそれまでですが、この村の人々にとってかまどは、まさに生活向上のシンボルとなりました。

これなら子どもが手伝っても安心


 

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