●プラン・スポンサーシップの仕組み

地域開発の流れ

活動地域の選定から活動撤退までを、プランの地域開発をその流れに沿って、説明します。


< STEP1 > 活動地域の選定

5歳未満の子どもの死亡率が1,000人中40人以上、UNDPの人間開発指数 0.72以下などの基準により、どの地域を支援するかについても調査を行いながら、より住民のニーズが高い地域での活動を決定します。政府がプランの活動を理解し協力・許可することなども重要な基準です。


< STEP2 > チャイルドの選定

地域の人々へのプランの活動のしくみを説明し、地域の人々の理解を得たら、子どもの年齢、世帯収入額などの基準をもとに、住民同士でファミリー(チャイルドの一家)を決定します。チャイルドは活動地域に住む0歳から12歳(登録時)までの子どもで、原則として一世帯に一人です。家族の収入や、活動への参加意思も目安とします。どの子どもをチャイルドにするか、チャイルドの役割や意義を理解のうえ、各ファミリーがチャイルドを選びます。


< STEP3 > 活動計画作り

地域の人々による現状調査、問題の分析、中・長期(約3〜10年)のプログラム策定が行われ、それをもとに地域の問題分析をし、解決の優先順位をつけて年間プロジェクト計画案が決定します。この地域の人々が作成した計画案をめぐり、地域の代表者とプランが交渉、次年度の国全体のプロジェクト案と予算案が決定します。

家族へ聞き取り調査 話し合いを行う住民

●POINT1 活動計画作り

計画を立てるのは住民たちです。これから活動を開始するにあたって、まず地域住民が自分たちで、地域の生活状況を客観的に調べます。その中で浮かびあがった数々の問題の要因を探るうちに、どういったプロジェクトが地域に必要か、そしてその優先度が見えてきます。プランは活動計画を立てる住民をサポートして、より適切で効果的な計画作りに導きます。


< STEP4 > 活動の実態

地域の人々の中から委員会メンバーを選出し、プロジェクト管理委員会の発足します。そのなかから、各人の役割分担を決めます。管理委員会の実務能力を強化するため、プランは委員会メンバーにトレーニングを実施します。管理委員会は、実施計画の詳細を決め、資材の調達や参加者を確保し作業を進めます。プロジェクトの実施状況や予算の管理・記録をし、プランに報告します。

プロジェクト運営に参加する子どもクラブ 住民たちがプロジェクトを運営します

●POINT2 プロジェクト管理委員会とは何ですか?

プロジェクトの進捗、予算や物資の管理を行う住民の委員会です。住民への報告や、プランへの報告書の作成も行います。プランが援助を終了した後も、住民が自力でプロジェクトを継続していけるようになることが最終目標なので、管理委員会はプロジェクト終了後も存続し成果の維持管理を行います。


●POINT3 住民主体の活動で、プランの役割は何ですか?

プランは資金援助のほかに、主に次の2つの役割を担います。一つ目は住民の実務能力を伸ばすトレーニングです。プロジェクトを進めるうえで必要とされる実務の知識や技術を持ち、他の住民を巻き込んでいくための充分なリーダーシップが備わった人は多くありません。そこで委員会メンバーを対象にトレーニングを行います。二つ目はプロジェクトを順調に進めるための調整やアドバイスです。プロジェクトを進めるうえで住民たちが悩んだときには、適切なアドバイスをしたり、関係者間の意見調整などを行います。


< STEP5 > 活動の評価と終了基準

プランは活動を始める前に中・長期的な目標数値を定めます。例えば10年以内に小学校の修了率を80%にする、60%の世帯が安全な飲料水を入手できるなど。そして、チャイルドの「一年の歩み」のための調査や、数年おきに行われる指標の改善度調査から、活動の達成度をはかります。当初予定した活動年数(約7〜10年)が近づくと、上記調査結果に加えて住民との話し合いを行い、明らかに目に見える生活の変化だけでなく、人々の意識が変わり、将来にわたって活動を維持していく力をつけることができたかどうかを判断します。そして住民たちの理解を得たうえで、最終的な活動終了予定を立てていきます。活動終了後は、必要に応じてアドバイスや調査を行います

1996年
破傷風の予防摂取を受けた母親=71%
早期教育、初等教育を受けたことがある3〜6歳児=42%
川、湖から飲料水を確保している世帯は雨季で28%、乾季で23%
2004年
破傷風の予防接種を受けた母親100%
保育園などで早期教育を受けた3〜5歳児=86%
安全な飲料水を確保できる世帯=99%

上記のプロジェクトを主体的に行うことで地域の人々が自ら地域を運営する能力を身につけたとき、プランはその地域から段階的に撤退します。


< STEP6 > 活動地域から撤退

現地事務所が活動成果を評価し、目標達成度をはかる。その上で、現地事務所と地域の人々が話し合いを行い、終了を決定します。その後、現地事務所と住民は、終了までの目標と活動計画を作成し、計画に沿って終了へ向けた最終的な活動を行います。活動終了決定から終了時期まで、約2年です。しかし、状況によって延期されることもあります。1年〜半年前になると、活動国統括事務所から支援国事務局へ活動の終了予定が通知されます。その後、支援国事務局から該当のスポンサーへ連絡します。活動終了を迎えると、チャイルドの登録終了報告書を作成し、支援助国事務局を通してスポンサーへ送付します。活動終了後は、住民の必要に応じてアドバイスや調整を行うこともあります。
そして次の地域へ・・・プランの支援が必要と思われる他の地域へ移り、STEP1から再び活動を始めていきます。

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