ハイチの活動地域では、人びとに手洗いをはじめとする基本的な衛生知識が浸透していないため、本来であれば予防可能な疾病に簡単にかかってしまったり、子どもたちの健康は常に脅かされていました。だからといって子どもたちに正しい衛生習慣や技術を教えようとしても、現行の教育制度では充分な成果は望めません。
そこでプランは学校にかわって、子どもたちに正しい衛生知識を教えることにしました。たとえばマラリアなどの感染症はどうやって予防すればいいのか、貯水タンクの周辺を清潔に保たなければならないのはなぜか、と。またプランではそれを子どもたちに教えるにあたって「子どもから子どもへ」という新しい手法を取り入れました。
これは文字通り、知識を授けられた子どもが同年代の別の子どもに次々とその知識を正しく伝える、伝言ゲームに似たトレーニング方法です。この手法を用いることで、子どもたちはこれから教わる事柄によりいっそうの興味をもって耳を傾け、正しく理解しようと努めます。また教える側になれば少しでも多くの子どもに正しい知識を伝えるために、知らず知らずのうちに自分のコミュニケーション力や折衝力を磨くことになります。
衛生知識の学習と同時に、子どもの潜在能力をも引き出していく。このようにしてプランは長期にわたる地域開発の担い手である子どもたちを、育んでいこうとしています。
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| トレーニングのため保健所に集まった子どもたち。 |
各コミュニティで組織されている「子どもクラブ」も、伝達役としてトレーニングに臨みます。 |