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女の子の教育が途上国を変える 〜西アフリカ・マリ

(2011年2月1日更新)

西アフリカの大国、マリ。1,400万人以上の人々が暮らす、15歳以上の識字率は27%以下、読み書きができる人の中でも女性の割合は39%とさらに低く、大半の女性たちが小学校5年生までしか修了していません。教育の欠如は女の子の将来の選択肢を狭め、早すぎる結婚を含む、伝統的な慣習に依存せざるを得なくなります。この問題がより深刻な農村地帯で、全ての子どもたちにとって安全で暴力のない教育の場を作ることを目標にプランは活動を進めています。

早すぎる結婚の問題を訴えて
子どもたちが作成したマンガ

首都のバマコから車で3時間ほど離れたキンタ村で生まれたアミナタは、3歳で母親を亡くしましたが、家族に囲まれ幸せに育ちました。

アミという愛称で呼ばれるこの少女はとても優秀で、将来有望だと教師たちも考えていました。

しかし、14歳になると、アミの意思に反し、地方の慣習に従った叔父が、彼女を結婚させることを決めました。アミは他の多くの少女たちと同じようにバマコの街へ逃げ出し、結婚するよりはましと、家事使用人として働くことを選びました。

アミは運よく雇い主から正当に扱われましたが、家事使用人の中には、搾取や虐待を受け、賃金も貰えず、頼れる人もいないまま、孤独や苦しみに打ちひしがれる少女たちも無数にいます。

「あのまま結婚していたら、今のように毎日明るく幸せでいられたとはとても思えない。でも、唯一の後悔は勉強を中断してしまったこと」とアミは語ります。

プランは2002年以降、キンタやその他の村で、特に女性と子どもたちを対象とした識字教育を進め、過去8年間で、女の子119人を含む217人が支援を受けました。

識字教育センターで働く職員のタヒロウは、「これまで殆ど教育を受けていないにも関わらず、多くの生徒が今ではすらすらと文章を読み、自分で手紙を書いたり、お金の管理ができるようになりました」と誇らしげに語ります。

村の女性たちに囲まれ歓迎されるアミ(中央・紫)

2009年、17歳になったアミは勇気を出して生まれ育った村に戻り、予定されていた結婚を取りやめるよう家族を説得しました。

アミはプランの識字教育センターの授業に参加し、読み書きと基礎的な計算を学び始めました。

センターでは生徒たちの生活を向上させるための職業能力のトレーニングも行われており、特に女性たちは自分で起業し、家族を支え、自立できる収入を得るためのさまざまなスキルを学んでいます。

「日本の皆さんとお会いできるのを
楽しみにしています!」

アミの目標はシア・バター(シアの木の実から採れる油脂)や石鹸の作り方を学び、これらを市場で売ること。

また、地元の素材を使った手作りのイヤリングを販売するビジネスを拡大し、いつか愛する人と結婚して、 経済的に安定した家庭を築きたいと考えています。

プランはマリ国内の292のコミュニティで識字率向上と教育を支援し、毎年1,200人近い生徒の読み書きや生活技術の習得を促しています。

プラン・ジャパンでは今回の記事に登場したアミナタほか5人の女の子を招いて、2月27日(日)に東京・三田で交流セッション&シンポジウムを開催します。詳しくはこちらをご覧ください。

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