インドネシア「初等教育支援プロジェクト」の進捗
経営企画室 番場 慎也
先日、日本企業の支援で実施している「初等教育支援プロジェクト」の進捗確認のため、インドネシアに出張してきました。

■以前の教室、雨季には雨漏りがひどく授業どころではありませんでした
プランは、東ヌサトゥンガラ州という国内で最も貧しいとされている地域で活動しています。東ティモールが独立した際、多くの難民が流入した西側の活動地区にある、小学校6校で日本企業の支援によるプロジェクトを2007年夏から実施しています。

■左:クパン事務所
■右:教室の色や図書室のレイアウトは子どもたちの意見を取り入れました
このプロジェクトでは、各校に教室・図書室・手洗い場などを設置し、チャイルド・フレンドリーな授業を先生が行うようトレーニング、子どもたちへの衛生(歯磨き・ツメきりなど)に関する知識普及や保護者へ教育の重要性に関する意識啓発活動など、「ハード+ソフト」の活動を行っています。

■左:完成した水道設備、学内にある既存の井戸から水を汲み上げ、トイレ・手洗い場で使用します
■右:子どもたちが将来の夢を書いています
市内から山道を行くこと約3時間、この小学校でもプロジェクトの終盤にさしかかっています。子どもたちが将来の夢を日本の短冊のように教室内に飾っており、パイロット・警察官・スポーツ選手・先生・お医者さんなどそれぞれ。以前は先生や軍人などが多かったんですが、子どもたちの視野が広がっていると感じました。とある授業にお邪魔したところ、なにやら乾電池の電流を勉強している最中。クパン事務所のスタッフに、私も加わるように誘われましたが、昔学んだ記憶がまったくなく、というかなくなったというか(もう30年ぐらい前だし)、、「いや遠慮しとく。。。」といって外へ・・・(このように、子どもたちがグループを作って互いに学びあうことも以前はなかったことなんです)。

■乾電池の勉強をしているところ(4年生)
外で休んでいると、遠目からの視線を感じ、「うん?」とみてみると、併設されている中学校に通う女の子たちがこちらをみながらヒソヒソ。。。。スタッフによると、「あのお兄さん、また日本からきてるんだね」、とのこと。進捗確認のために年に2回以上は訪れるプラン・ジャパンのお兄さんとして、すっかり顔も覚えられてる様子。「お兄さん」と呼ばれたのが嬉しかったはさておき、確かにプロジェクトを開始した2年半前に比べれば先生も子どもたちも、「もっとこういう学校にしたい、そのために今度みんなで話あうんだ」など、いろいろなホンネを以前より話してくれるようになり、かつ子どもたちがより積極的になっていることも実感できました。

■併設されている中学に通う女子生徒たち
今後は、これら6校におけるプロジェクト実施の成果を、各コミュニティにおけるモデル・スクールとして、他校へ波及させることを県政府・教育省とすすめていきます。
プラン・ジャパン Staff日記

