2009/4/23

学生が見た!参加した!ケニアのワークキャンプ

Filed under: Africaアフリカ — zzz @ 19:18

ケニア・ワークキャンプ参加者

◆1日目
今日は、ビジャナ・ブースト・プロジェクトの活動を視察。今回の視察先は、失業者にトレーニングを通して仕事の機会を提供する青年グループでした。植林、養蜂、茶畑の仕事をしている人々に話を聞き、苗床作りやお茶の葉摘みを体験しました。

これらは高度な技術も機械も必要としませんが、限られた人にしかできません。なぜなら、失業者は資金がないために、新しい仕事を始められないからです。一つ一つのビジネスにおけるビジャナ・ブースト・プロジェクトの支援規模は小さくても、この支援が人々の自立を支えています。それは彼らにとって大きな前進なのだと思います。(まさや)


炎天下での苗床作り(写真提供:まさや)

◆2日目
スラムの近くの小さな池で、「以前はあそこまで水位があったんだよ」と、青年グループの一人が遠くの建物を指差します。家の壁についた跡は確かにかつての池の大きさを物語っていました。この池がマラリアの温床になっていたため、政府の支援で水を抜き取ったのだそうです。

命を奪う原虫のゆりかごが、こんな身近に横たわっているという恐怖。予防することも知らずに、知っていても何もできずに、日々を送っている人は数えきれないほど存在します。日本ではありえない状況に、想像力がついていきません。(まり)

池のあまりの汚さに衝撃を受けていた私たちのそばで、小学校高学年ぐらいの少年がバケツに水を汲み始めました。その水を何に使うのか聞きたいけれど、言葉が出ません。「飲み水」という答えが返ってくることが怖かったのです。「その水は危険だよ」と伝えたところで、代わりに安全な水を確保することができないのであれば、一体何が変わるのでしょう。そんなことを考えて、私はただ少年たちを見守るしかできませんでした。(りえ)


水位の減った池と大量のゴミ(写真提供:まり)

◆3日目
ついにこの日がやってきました。出発前からアイデアを出し合い、準備を重ねてきた「日本紹介」の日です。ケニアの子どもたちは、どんな顔で見てくれるのでしょう。私たちの出し物は、日本に住む一般的な小学生の一日を描いた「ハナのある一日」と称した寸劇。日本の食生活やお風呂などの生活習慣、歌やソーラン節を盛り込みました。

思っていた以上に寸劇は成功。何といってもソーラン節は盛り上がり、子どもたちからは大きな拍手が沸き起こり、毎晩、筋肉痛になりながらもみんなで練習した甲斐があったと思いました。

そして、日常の授業風景も見学しました。子どもたちからの質問は、「日本では宗教を信仰しないらしいけれど、どうやって自分たちをコントロールしているのですか」、「日本では、どのようなHIV対策をしていますか」など。回答が難しかったです。彼らのまなざしを見て、自分が小学生だった頃、こんなにも学ぶことに真剣になっていただろうかと、過去の自分を振り返りました。(メギィ)


16人全員でソーラン節を披露(写真提供:メギィ)
 
◆4日目
今日も、青年グループの一つを訪問。ここでは様々な食物を栽培しています。トマトの味のするパッションフルーツから主食のメイズまで、日本では見られないようなものばかりでした。このグループが行っている事業は3つ。1)農業、2)農作物を近くの障がい者・孤児の学校に届ける活動、3)演劇でした。

グループが農園のために使用している敷地一帯は、少し前まで一面ミラという麻薬(合法)の木ばかりだったそうです。その事実を忘れないため、一本だけミラの木を残しているとか。彼らは優秀な実績を残している若者グループとして表彰され、副賞としてもらった布地でグループのユニフォームを作っていました。(あい)


表彰のトロフィーと副賞の布地で作ったユニフォーム(写真提供:あい)

有名人の気分になるほど、多くの子どもたちに囲まれて握手を迫られました。人との触れ合いを喜ぶケニアの子どもたちの様子を、塾通いやゲームに忙しい日本の小学生に見せてあげたい。それにしても、どこに行っても、誰もがダンスと歌を披露してくれます。

今夜こそは早く寝ようと思って寮に帰ると、夕食後に滞在先の学生による踊りの披露。お返しに、ソーラン節を披露しました。日本の踊りは統一美を大事にするけれど、ケニアはとにかく本人が楽しんでリズムがとれればいいというスタンスのように思います。

深夜2時過ぎになっても、まだ隣の部屋から歌う声が聞こえます。底知れぬケニア人パワーに驚くと同時に、彼らの国民性が少しつかめてきた気がした1日でした。(ひじり)


寮で寝食をともにした若者たち。毎夜、歌と踊りが絶えない

◆5日目
大きなイベントも終わって、ちょっと気持ちにゆとりが出始めた頃。午前中はフリータイムだったので、みんなで教会の礼拝へ。礼拝で、いきなりみんなで歌って踊りまくる。日本とは違うなぁ…生きていることや神様に対する感謝を、体全部を使って表しているという感じでした。

午後は学校を訪問し、JICAの青年海外協力隊の方をはじめ、ケニアで暮らす日本人の方々からお話を聞きました。ケニアでは学校の成績がそのまま就職に影響するため、学生の多くは寝る間も惜しんで勉強するそうです。努力の成果としての成績が認められるのは、悪いこととはいえないかもしれない。でも、いろいろな事情で思うように勉強ができない子どももいるだろうし…納得できないものはあるなぁ…。(かなえ)


教会の礼拝に参加
 
◆6日目
早朝6時にサファリへ出発。超能力的に遠くまで見渡せるケニア人の目のおかげで、午前中は様々な動物を目にする事ができました。ゾウ、キリン、シマウマ、バッファロー、孔雀、サル・・・中でも大好きなインパラの走る様子が見ることができて感動。雄大なアフリカ大陸にいることを心から実感しました。

今回のワークキャンプを通して、体験することで初めて知識は意味を持つのだろうなと思いました。「開発対象」「途上国」「アフリカ」と一括りに認識しがちですが、個性ある部族や言語があり、土地の習慣や匂いがあります。それ以上に、そこに暮らす一人一人に名前があり、人生があります。

ケニアで出会った人々の名前を覚え、語り合い、笑いあう。かけがえの無い仲間をもつことができたワークキャンプを思い返しながら、すっかり慣れたデコボコ道を心地よい揺れとともに車は走ります。徐々に山岳地帯の風景へと変わり、恋しいキガリカレッジ(滞在していた寮)へと到着しました。(さき)


車の気配を感じるとじっとこちらを見つめる動物たち(写真提供:さき)

◆7日目
今日はワークキャンプの最終日。朝食後、チャイを飲んでいると、ケニアの若者リーダーであるジェームスがスピーチを始めました。私たちは感謝を込めて、前夜に大急ぎで(ほぼ徹夜で)書いた色紙をメンバーひとりひとりに手渡しました。みんなで泣いて「ありがとう」を言い、笑って「さようなら」を言いました。そこには国境も、文化・言語の壁もなく、人のつながりだけがありました。

ワークキャンプを行ったエンブ地域を去り、ナイロビで見上げた夜空では、東京のように星が少ししか見えません。エンブで見た星満開の夜空を、いつかまた見に行きたいと思いました。(りえ)


別れを惜しみながら・・・

※学生たちによる報告会を開催します!(2009年5月)
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