ラオスの幼稚園にて
コミュニケーション部 船越美奈
「童顔で、すぐ子どもになつかれるから、向いているって言われて」
幼稚園教諭になった理由を尋ねると、シービーライ先生(23歳)は、そう言って微笑んだ。プランのトレーニングを受けるまで、幼児教育のことは何も知らず、小学生用の教科書で授業を行っていたという先生。今では、子どもたちの成長にあわせたオリジナル教材を作成し、歌や劇を交えた授業を行っている。
「水曜日は水色 ♪ 木曜日はオレンジ♪」
曜日と色の名前を覚えるための歌。楽しそうに歌う子どもたちの声が教室に響きわたる。(若干ズレがちな手拍子とともに…)

■ シービーライ先生と子どもたち ■ カラフルな教材が貼られた教室で
プラン・ジャパンは今年度、ラオスの32村で幼児教育を支援している。幼稚園に通う子どもが6人に1人にも満たないこれらの村で、スタッフと住民がいっしょになり、幼稚園の建設と教員トレーニングを中心に活動している。
この村でも、新しい幼稚園が完成するまで、子どもたちは竹でできた園舎に通っていた。光がほとんど差し込まない旧園舎は薄暗く、その脆弱な造りは、ラオスの長い雨季に耐えられそうにもない。

■ 最近まで使われていた旧園舎 ■ 新しい教室
幼稚園では、子どもたちが健康的な生活を送れるように、成長測定を始め、歯磨きや手洗いなどの衛生教育にも力を入れている。
「でも、」と先生。「教育の大切さを親たちに分かってもらうのは、本当に難しくて。クラス30人のうち、4人は週に2回しか教室に来ません。今は補習でカバーしているけど、小学校に入ってからが心配です」
事実、ラオスで小学校を卒業する子どもは、全体の約6割。他のアジア諸国に比べて、かなり低いのが現状だ。
次に訪れたのは、まだ幼稚園を建設する前の村。雨季はボートでしか辿り着けないという村では、子どもたちが石をはじきながら遊んでいた。

■ 村の子どもたち
子どもたちの笑い声を聞きながら、ふと、「この子たちはきっと、幼稚園や小学校がなくても幸せに暮らしていけるんだろうな」と思う。しかし、教育を受けなければ、予防できるはずの病気で命を落としたり、将来の職業選択や収入向上のチャンスを逃してしまうことにもなる。
子どもたちの健康を守り、「学ぶ」ことへの意欲や興味を育む幼児教育。
充実した幼児教育は、小学校や中学校への進学率も高めていく。
子どもたちの可能性を信じて、この村の人々もまた、幼稚園の完成を心待ちにしている。
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プラン・ジャパン Staff日記



