2010/4/30

スタッフの1日 ~グアテマラ編~

Filed under: America中南米 — zzz @ 15:47

プログラム部 山形 文 

2009年10月、プラン・ジャパンは、外務省の日本NGO連携無償資金協力(約27万ドル)を受けて、中米グアテマラ(メキシコの南)で基礎教育改善プロジェクトをスタートしました。今回は、現地での典型的な1日をご紹介します。

今日サン・アルフレド村を訪問する目的は、新学期が始まったばかりの学校を訪ね、学校の現状を把握すること。プランの安全対策上、村では宿泊できないため、日帰りできるように朝5時のまだ薄暗い中を車で出発します。

  

出発時の様子。 途中、牛の群れに道をふさがれるが、ここではよくあること。誰も気にしません。

 

出発が早朝なので、朝ごはんは持参して道中に食べます。車のボンネットがテーブルに早変わり。メニューは、マッシュした黒豆、とうもろこしのトルティヤ、トマトのオムレツ。グアテマラの食事は質素で、1日3食ほとんど同じものを食べます。

朝食を終えてドライブを続けます。道はいよいよ厳しく、シートベルトがなければ頭を天井にぶつけます。

  

オフィスを出て走ること3時間、ここでドライバーとはいったんお別れ。ここから先、車両は通行不能、徒歩でしか進めない道が続きます。

この地域は、標高1,000mほどの山々が連なっています。急な上り坂と下り坂が繰り返し延々とやって来る1本道の先に、目的地のサン・アルフレド村はありました。

 

学校前の広場に集まってきた子どもたち。授業風景を見たかったのに、汗だくで到着した私たちに会うため、みんな教室を出てきてしまいました。現在の教室はこんな感じ(写真下)。プランが支給した机や椅子は新しいものの、建物の造りが粗末で雨や風にはとても弱いのです。

 

プランの教育専門家(写真右)と一緒に、ドミンゴ先生(写真左)から、生徒数、使用教材、使用言語(子どもたちはケチ語を話します)、日々の授業の様子などを聴き取ります。ドミンゴ先生は、街から遠く離れ孤立したこの村で働く苦労や悩みを語ってくれました。「教育論理ではなく、明日からでも教室で活かせる、実践的な授業の運営技術を教えてほしい。ひとりで学年の違う子どもたちを相手に授業をするのは本当に大変なのです」。私たちは彼のコメントをしっかり書きとめ、これから実施する教師トレーニングに反映させます。

 

次は、学校の敷地内にある新教室の建設地に移動して、村のリーダーたちと話し合い。セサール(左写真)はプランの建設技師、エリン(右写真中央)はプランでこの村を担当するフロントラインスタッフです。2人と一緒に、建設作業を手伝うお父さんたちには、建設業者や施工のスケジュールを通知します。そして、子どもたちからは、教室の設計について意見や希望を集めます。私とセサールは、スペイン語が話せるお父さんたちとしか話せません。子どもたちとの会話は、ケチ語が得意なエリンが手伝ってくれました。

時計はお昼を回っています。帰りにかかる時間を考えるとゆっくりしてはいられません。しかし、村のリーダーがお昼ごはんを準備してくれたのでご好意に甘え、先生と一緒に学校の裏手にあるリーダーの家におじゃましました。メニューはスープ(左写真)とトルティヤとアトル(右写真)。スープはトマトベースで鶏と麦が入っています。地元のハーブが香ります(ドーン!と入っている鶏の脚。私はあまり得意ではありません)。アトルはグアテマラ全土で飲まれる、とうもろこしの粉をお湯で溶かして砂糖を入れたおかゆのような飲み物です。

 

食事を終えて、急いで帰路に。朝来た長い山道を戻ります。山の天気は変わりやすく、この日も深い霧が立ち込めてきました。先を急ぎます。

 

車を降りた場所まで戻って一安心。これからさらに長いドライブが待っています。帰りの車中では、村の人々から聴き取った情報をもとに、建設のスケジュールや教師トレーニングの内容について話し合いました。また、教育専門家からはグアテマラの教育の現状を教えてもらいました。

プルラの中心にあるプランの事務所に到着したのは午後7時、日が暮れていました。私はそこからエリンのバイクで滞在している小さな宿まで送ってもらいましたが、他のスタッフはオフィスからバスを乗り継いでの帰宅です。自宅に着くのは8時過ぎになるでしょう。ドライバーはオフィスで車両の清掃・整備をしてから帰宅します。

こうして1日が終わり、次の日からまた、より良い教育環境をつくるための新たな挑戦が始まります。

ボランティア・寄付ならプラン・ジャパン

 

@@@@@@@@@@@@

Copyright © plan-japan All rights reserved.