2008/9/19

西アフリカ・シエラレオネから奇跡の生還!

Filed under: Africaアフリカ — zzz @ 18:08

コミュニケーション部 久保田恭代

プロジェクトのモニタリングや評価を行うため、世界中を飛び回っているプログラム部の大重職員。今年はこれまでに3回ほど出張していますが、そのうちの一つである西アフリカのシエラレオネの話をご紹介します。

シエラレオネと言えば、レオナルド・ディカプリオ主演の「ブラッド・ダイヤモンド」の舞台となった国。1991年から2002年まで激しい内戦が続き、そのトラウマ(心の傷)は今も子どもたちの心に残っています。

大重が担当するプラン・マンスリー・サポーターの「教育復興プロジェクト」では、破壊された学校を再建しつつ、子どもたちのトラウマケアや平和教育などを行っています。ちょっとしたもめ事も、暴力ではなく話し合いで解決する方法を伝えるなど、「平和の担い手」を育てていくのです。

今回の出張で、現地の子どもたちの教育環境が大きく改善されたことを確認。別の地域でも同様のプロジェクトを実施するため、関係者と打ち合わせを行いました。

 
■シエラレオネで出会った子どもたち

ところが!すべての任務を無事終えて、帰国の途に着こうとした大重を不慮の出来事が襲いました!

帰国便は夜中の2時発。しかも、シエラレオネの首都、フリータウンの空港は海岸からボートに乗らないと辿り着けません。そこで、夜9時発のホバークラフトのチケット(50ドル)を購入し、現地の職員と夕食をすませた大重。9時少し前に乗り場に行ったところ、「最終便は8時で、もう出てしまった」と言われたのです。

「ここには9時って書いてある!!」と興奮してチケットを見せても「私は知らない」と、取りつくシマのないボート乗り場の従業員。他にも同様に取り残されたビジネスマンらしき欧米人が数人います。皆で交渉し、8時に出発したホバークラフトが港に戻ってきたら、もう一度、便を出してもらうことになりました。

ホッと胸をなでおろしたのも束の間、戻ってきたホバークラフトは港に着くなり空気を抜き始めたのです! 「待って!空気抜かないで!」と必死にすがる大重を尻目に、船長は「もう一便出せなんて聞いていない。それに嵐が来て海が荒れ始めているから、どのみち出航は無理」と冷たい言葉。

そのとき、狼狽する大重たちに近寄ってきたのは、地元の漁師さんたちでした。
「よかったら、こっちの船で送るよ」。
「船?」と見やると、そこにはボロボロの漁船が。しかも海は荒れています。さらに船賃はなんと80ドル!

ここでイチかバチの賭けに出て、この大陸を後にするか。もしくは、2日後の飛行機を待つか……。
大重は賭けに出ました。
漁船は激しく揺れ、海上では稲妻が光り、大重は「こんなに遠い異国で海の藻屑と消えるのか」と本気で覚悟をしたと言います。

「スーツが少しでも濡れたら金は払わないからな!」と叫ぶアメリカ人ビジネスマンを、漁師の息子らしき男の子がビニールシートで水しぶきから守っていますが、大重には知らん顔。生きた心地もせずに、波間に翻弄されること約1時間。この間、モーターにビニール袋がからまって、海上で停止すること3回。
漁船はやっとビーチに辿り着きました。

この交通手段は違法のため、正規の港には入れません。そこで、ビーチから重たいスーツケースを引きずって道なき道を行くことさらに約30分。無事、空港に到着したのは夜中の1時。
大重は、大冒険の末、やっと機上の人となれたのでした。

「ブラッド・ダイヤモンド」で、レオナルド・ディカプリオのセリフに「TIA」というものがあります。「This Is Africa」の頭文字。「これがアフリカさ」という意味ですが、まさに「TIA」な体験でした。


■かつての出張先ベナンで、ヘビとともに記念撮影

※この出張のプロジェクト報告は、10月中旬に支援者の皆さまにお送りするプラン・ニュース79号にてご紹介します。どうぞご期待ください!


ボランティア・寄付ならプラン・ジャパン

@@@@@@@@@@@@

Copyright © plan-japan All rights reserved.