15時間マイナスのグアテマラから、こんにちは! (No.3)
スポンサーシップ部 橘 祐子
Hola!(こんにちは!)
私は3月6日から9日までエル・プログレッソ活動地域内のサラマ事務所に滞在しました。バハ・ベラパス県にあるサラマ事務所では、先住民族が多く住むコミュニティでの活動を行っています。
今回は、サラマ地区での小学校・家庭訪問の様子をお届けします。
■ 農村部の小学校と家庭訪問
皆さんは、小学校に通っていない・通えない学齢期の子どもがいることについて、その背景や理由として、どのようなことが思い浮かびますか? 例えば、内戦を含めた戦争、貧困、地理的条件、性差別、親の理解不足など、さまざまな要素を思いつかれるのではないでしょうか。
グアテマラも他の多くの国と同様、都市部に比べて農村部の子どもの就学率が低い傾向にあります。統計によると、グアテマラの農村部において、小学校へ通っていない子どもの割合は17%、また3年生まで修了するのは小学校入学者100人当たり47人、6年生まで修了するのは29人と言われています。また、国全体において、女の子の就学率が低いと言われています。
今回は、サラマ事務所から車で約1時間の距離にあるサンタ・リタ村の小学校を訪問し、実際に教師やいくつかの家族、子どもたちと話してみました。
この村の家庭のほとんどは農業従事者です。

■村へ向かう途中、サラマ市内が望める
サンタ・リタ小学校の児童数は146人。家ではアチ語(マヤ民族の言語のひとつ)を話し、学校ではスペイン語で勉強する、という児童が多くいます。

■女の子の多くは民族衣装を着ている
校長や教師、給食当番の母親たちの話では、この村の学齢期の子どもは、ほとんど小学校に通っているようです。
ただし、5・6月の種まきと8月の畑の整備の時期になると、特に男の子は家族の手伝いで授業を休むこともあるそうです。また、小作農の家族の場合、コーヒーや綿花の収穫期となる1・2月は海岸地方へ家族ごと出稼ぎに行ってしまうため、一時的に不在となる児童も出るそうです。
3年生と6年生の数名と彼らの親と話す中で、きょうだいの通学状況も垣間見ることができました。
例えば、17歳の女の子がいる2つの家庭では、彼女たちが3年や4年で学校を辞めた理由として、教師による体罰がひどく、学校に行きたくなくなったという話も出ました。(現在は、状況が改善され、ひどい体罰があれば、その教師は告発され処罰されます)
現在小学校に通う児童の親の世代は、内戦の時代で学校に通えなかった人も多く、教育の重要性を実感できないということもあるようです。また、経済的な理由だけではなく、マチスモ(男性優位主義)の影響、体罰、子ども自身が勉強が嫌いで通学しない、そして他の村のケースですが、出生登録がないために通学できない子どもいます。
地区全体としてみると、6年生までの教育で十分と考えている家庭、女の子は6年生まで行かせなくてもよいと考えている家庭、経済的に厳しくても、何とか中学に進学させたいと考えている家庭、子ども自身が働きながら資金を工面して中学や高校で勉強している家庭など、家庭によって教育についての考え方が異なる状況も見えてきました。
■上の写真の家族は子どもが9人、息子の家族を含めて15人の大所帯。
娘2人が3年生で、それぞれの将来の夢は教師と看護師。父親に話を聞いてみると、「息子たちは自分の稼ぎで中学校以上に通ったが、娘たちの中学進学費用は私が工面するつもりだよ」という返事でした。
プランは、収入増加、子どもの権利理解促進、虐待防止、教育の質改善、出生登録推進などのプロジェクトにより、住民たちが現状の課題を解決し、子どもたちが通学できる環境づくりを進めていきます。
■ おまけ : 子どもたちの将来の夢は?
サンタ・リタ村で聞いた子どもの声を紹介します。
【3年生】

■「スペイン語が好き。将来は小学校の先生になりたいの」

■(左端の男の子)「6年生までは勉強する。将来の夢?まだ決めてないな」

■(左端の女の子)「秘書か先生になりたいわ」

■(右端の男の子)「僕の将来の夢は、警察官だよ」
【6年生】

■「家の手伝いをするから中学校には行かない。将来は兄さんみたいに軍隊に入りたい」

■「中学にも進学して、将来は先生になりたい」
Hasta pronto! (またね!)
プラン・ジャパン Staff日記










