世界の子どもたち ~それって…あたりまえ?
グラントファンディング部 田中 美代
「開発教育」を知っていますか?
プラン・ジャパンでは、日本の子どもたちに、途上国の子どもたちの生活を理解し、自分たちとのつながりを考えてもらえるよう、学生の事務局受け入れや、学校への講師派遣などの活動を行っています。今日は、そういった開発教育活動の一端をご紹介したいと思います。
12月21日、私は、プラン・ジャパンの職員1人とともに、今回の会場である多摩市立落合中学校に向かいました。開発教育を推進する局内のタスクチームのメンバーとして、学校にて講師をつとめます。
その日の聴講者は2つの小学校の5・6年生と1つの中学校、合計3校の生徒さんと保護者や地域の方たち約600人。平凡な私の普段の生活では類をみない多くの皆さんを前にして、お話をしました。

■会場に集まったみなさん
講義が始まり、クイズやアクティビティで和むと同時に、周りとのおしゃべりで、会場がザワザワしてきたところで…。
暗幕を引き、電気を消した体育館で、映像が流れました。

■この日使用したビデオ作品:「戸籍なき子供たち~カンボジアの傷跡~」 より。
※ このビデオ作品は、プラン・ムービーからもご覧いただけます。
「自分の誕生日を知っていますか?」
「…知りません。」
「忘れちゃった。」
ごみの山で、廃品の中からお金を得られるものを探しながら暮らすカンボジアの子どもたちのインタビュー。
私の前方で観ていた子どもが姿勢を正すのが見えました。
続いて、貧困のために10代も半ばで無理に結婚させられそうになるケニア女の子。
さらにその後には、生活のために幼いうちから危険な仕事をし、子どもらしい生活を送れないインドの子どもたち。
立て続けに同じくらいの年齢の子どもたちに焦点をあてた3本の映像を見、会場にいる子どもたちは心なしか静まり返ったように思えました。
その後、プランの活動に子どもたちがどのように関わっているか、「子どもとともに進める地域開発」の説明をして約1時間半の講演は無事終了したのでした。

■真剣な表情の子どもたち
今回、たくさんの子どもたちを前にして講師をつとめるなかで、日本の子どもたちや周りの大人たちと一緒に途上国の子どもたちの現状を知り、考え、行動し、活動の輪を広げていくことも、プラン・ジャパンの大切な活動の一つなのだと改めて実感しました。
また、この講演会を主催された、多摩市青少年問題協議会落合・西落合地区委員会の皆さま(講演を聞いていた中学生や小学生のお母さんたちと卒業生のお母さん方です)が、子どもたちにどのようなことを伝えたいか、どうしたら伝わるかを真剣に考え、さまざまなご提案をしてくださいました。文字通り手作りの講演会を、大変な熱意と素晴らしい団結力・行動力で開催されたことを目の当たりにし、新しいパワーを分けていただきました。
講演会はあっという間の1時間半でしたが、たくさんの人たちと一緒にこのような時間を共有できたことは、私にとって本当に有意義な経験でした。
この講演を聞いた子どもたちの中で何かが変わったか、ということは一概には言えません。でも、自分たちにとってあたりまえのことが、あたりまえでない世界が現実にあるということを知り、いつかそのことが他者を理解し、よりよい世界で共存していくことにつながるきっかけとなれば、と願っています。
最後になりましたが、私たちを講師として招いてくださった多摩市青少年協議会落合・西落合地区委員会の皆さまと、授業の一環として講演会を取り入れてくださった3校の教職員の方々に、心からの敬意と謝意を表したいと思います。どうもありがとうございました。
プラン・ジャパン Staff日記

