一生忘れないお昼ごはん
事務局長室 佐々木 光穂
12月半ばに、ベトナムへ出張してまいりました。
子どもたちを始めとする多くの人々と出会い、話し合い、参加し、データや情報に目を通し、五感すべてを使ってプランの活動を確認することができました。
今回は、そのなかからひとつだけ、約1週間の滞在で一番嬉しかった、あるお昼ごはんのことを書きたいと思います。
場所は、プランの支援から卒業しようとしている村、バクザン県イエンテ地区タンソイ・コミューン。10年間プランと活動して、地域全体の意識も状況も改善され、自立していくことになった村。2年近くかけて最後の仕上げをしてきたプランは、来年の6月でいよいよここから撤退です。
その村の方々が用意してくれたお昼ごはん。
メインの魚料理は、村の皆が養殖して育てた立派な魚をつかったもの。旨みたっぷりの蒸し鶏は、私の隣に座った村のリーダーが育てた鶏。そして私の目の前に運ばれてきたのは、地域の自立の一翼を担う、新しい特産品の白キノコの炒め物。
つまり、ひとつひとつが、プランと活動のなかで知識や技術を習得し、地道に取り組んでここまでたどり着いた自慢の品々で作られた、この村の10年の歩みと未来が詰まった食卓だったのです。
■とにかく忘れられないお昼ごはん!
(かなり食べてしまってから撮ったのであまりキレイな写真ではないけれど
ご容赦ください)
「俺の鶏、美味しいだろ?!」と胸を張るリーダー。健康な鶏が育つようになり、トウモロコシや米などの収穫高も収入も増えて、二人の息子さんを高校へ進学させることができたとのこと。
■ 俺の鶏だよ!と誇らしげなリーダーのバンさん
「皆で大きな養殖池を造ってね、そこで皆で丁寧に育てた魚なんだよ」
「この白キノコは品質がよくて美味しいから良く売れるんだ。村の皆の収入増加に役立っているし、これから先もこの地域の特産として大切にしていくよ」
皆が、誇らしげな笑顔で説明してくれます。
ひとつひとつのエピソードに、食事の味が何倍にも何十倍にも美味しく感じられました。
この地区や村の代表たちは「子どもは私たちの未来だということがこの10年で本当によく分かった」「プランが撤退するのは確かに不安だけれど、自分たちならやっていけると信じている」と語ってくれました。
保育所や小学校、保健所などが整備され、笑顔がはじける子どもたちにも出会い、各種の報告書でも、様々な状況が改善されたことを確認できました。
それもすごく嬉しかったけれど、この村の10年間の成果として更に重要なのは、地域全体の大人も子どもも、子どもの権利や可能性に対して前向きに意識が変わり、自信と確信をもって、子どもたちを中心に据えての地域作りをする準備が整ったことだと思いました。

■村の子どもたち

■バクザン活動地域のプランスタッフ
撤退を前に、村の人々も、見守ってきたプランのスタッフも、皆が誇らしげで眩しいくらいでした。
ああ、だからこの村からプランは撤退できるんだ。だから卒業なんだな。
これさえあれば、プランの手を離れてもきっと大丈夫、と実感しました。
本当に美味しかった、そして涙が出そうに嬉しかった、あの心づくしの手作りお昼ごはん。
一生忘れません。
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プラン・ジャパンは12月29日から1月4日まで冬季休業になります。
2006年中のご支援ありがとうございました。
2007年も引き続きよろしくお願いいたします。
プラン・ジャパン Staff日記
















