2006/12/28

一生忘れないお昼ごはん

Filed under: Asiaアジア — zzz @ 15:53

事務局長室 佐々木 光穂

12月半ばに、ベトナムへ出張してまいりました。
子どもたちを始めとする多くの人々と出会い、話し合い、参加し、データや情報に目を通し、五感すべてを使ってプランの活動を確認することができました。
今回は、そのなかからひとつだけ、約1週間の滞在で一番嬉しかった、あるお昼ごはんのことを書きたいと思います。

場所は、プランの支援から卒業しようとしている村、バクザン県イエンテ地区タンソイ・コミューン。10年間プランと活動して、地域全体の意識も状況も改善され、自立していくことになった村。2年近くかけて最後の仕上げをしてきたプランは、来年の6月でいよいよここから撤退です。

その村の方々が用意してくれたお昼ごはん。
メインの魚料理は、村の皆が養殖して育てた立派な魚をつかったもの。旨みたっぷりの蒸し鶏は、私の隣に座った村のリーダーが育てた鶏。そして私の目の前に運ばれてきたのは、地域の自立の一翼を担う、新しい特産品の白キノコの炒め物。
つまり、ひとつひとつが、プランと活動のなかで知識や技術を習得し、地道に取り組んでここまでたどり着いた自慢の品々で作られた、この村の10年の歩みと未来が詰まった食卓だったのです。

 
■とにかく忘れられないお昼ごはん!
(かなり食べてしまってから撮ったのであまりキレイな写真ではないけれど
ご容赦ください)
 

「俺の鶏、美味しいだろ?!」と胸を張るリーダー。健康な鶏が育つようになり、トウモロコシや米などの収穫高も収入も増えて、二人の息子さんを高校へ進学させることができたとのこと。

 
■ 俺の鶏だよ!と誇らしげなリーダーのバンさん

「皆で大きな養殖池を造ってね、そこで皆で丁寧に育てた魚なんだよ」
「この白キノコは品質がよくて美味しいから良く売れるんだ。村の皆の収入増加に役立っているし、これから先もこの地域の特産として大切にしていくよ」
皆が、誇らしげな笑顔で説明してくれます。
ひとつひとつのエピソードに、食事の味が何倍にも何十倍にも美味しく感じられました。

この地区や村の代表たちは「子どもは私たちの未来だということがこの10年で本当によく分かった」「プランが撤退するのは確かに不安だけれど、自分たちならやっていけると信じている」と語ってくれました。

保育所や小学校、保健所などが整備され、笑顔がはじける子どもたちにも出会い、各種の報告書でも、様々な状況が改善されたことを確認できました。
それもすごく嬉しかったけれど、この村の10年間の成果として更に重要なのは、地域全体の大人も子どもも、子どもの権利や可能性に対して前向きに意識が変わり、自信と確信をもって、子どもたちを中心に据えての地域作りをする準備が整ったことだと思いました。

 


■村の子どもたち


■バクザン活動地域のプランスタッフ

撤退を前に、村の人々も、見守ってきたプランのスタッフも、皆が誇らしげで眩しいくらいでした。 

ああ、だからこの村からプランは撤退できるんだ。だから卒業なんだな。
これさえあれば、プランの手を離れてもきっと大丈夫、と実感しました。

本当に美味しかった、そして涙が出そうに嬉しかった、あの心づくしの手作りお昼ごはん。
一生忘れません。

———————
プラン・ジャパンは12月29日から1月4日まで冬季休業になります。
2006年中のご支援ありがとうございました。
2007年も引き続きよろしくお願いいたします。


ボランティア・寄付ならプラン・ジャパン

2006/12/19

「プラン・スクール」の新コンテンツに挑戦!

Filed under: Japan日本, 事務局より — zzz @ 13:09

広報・マーケティング部 松尾 朋美

子どもたちはもうすぐ冬休み。
皆さまは、プラン・ジャパンの子ども向けサイトがあるのをご存知ですか?

小学生のお子さまにも分かりやすくプランの活動を紹介している子ども向けサイト「プラン・スクール」、オープンから約5ヶ月経ち、おかげさまでサイトアクセスも12,000を超えました。

「プラン・スクール」では、かわいいキャラクターのプラニーが、週替わりで「3たくクイズ」や、世界各地からの「おしらせ」をお届けしています。また、ぬりえコーナーでは、作品を送っていただいて掲載するなど、皆さまからも関心を寄せていただいております。

そして、今週12月22日(金)には、新コンテンツとして、「パズルゲーム」と「紙ひこうきゲーム」が登場します。

パズルゲームは、シャッフルされてバラバラになったピースをひとつずつ動かしながら絵を完成させるもの。紙ひこうきゲームは、プラニーの紙ひこうきが世界中に飛んで行きます。大人も楽しめる2つのゲーム、皆さんもどうぞお楽しみに!

さて、今回は公開に先立ち、紙ひこうきゲームの一部をご紹介します。

まずは、スタート画面。
ボタンをクリックして、紙ひこうきを飛ばします。
クリックのタイミングで、アフリカに行ったり、南極に行ったり・・


■紙ひこうきゲームのスタート画面

 

行き先は、いくつかあるので、毎回どこに飛ぶかも楽しみのひとつ。
また、各地の特徴をうまく捉えたイラストも素敵なので、
紙ひこうきが着地したらじっくりご覧ください。


■紙ひこうきが着地したところ。今回はチリのイースター島に着地。

 

2007年も、引き続き動きのある楽しいコンテンツを「プラン・スクール」に追加していきます。
お友だちにもどうぞご紹介ください!

「プラン・スクール」へのご意見・ご感想は、
hello@plan-japan.org まで。(件名:プラン・スクール感想)
皆さまのご感想をお待ちしております。


ボランティア・寄付ならプラン・ジャパン

2006/12/7

パラグアイ出張記

Filed under: America中南米 — zzz @ 12:03

スポンサーシップ部 中南米地域担当 武川ひとみ 

南米・パラグアイ。皆さんはどこにあるかご存知でしょうか?

ブラジル、アルゼンチン、ボリビアにはさまれた内陸の国です。
それにしても、パラグアイの遠いこと!国際便を二回乗り継ぎ、待ち時間を入れると計35時間ほどのフライト。「つ・・・着いた・・!」

 
■ようやく機内から見えたパラグアイの風景は、
 緑が目にしみるような美しさ

■首都アスンシオンの国統括事務所にて。

広い事務所内を担当者に案内してもらいながら、たくさんのスタッフがすれ違います。「Hola!(こんにちは!)」ハグして両頬にキスという素敵なあいさつ。その後パラグアイを発つまで、数え切れないくらいの人たちとこのあいさつを交わしました。 
 各国から届いている、チャイルドあての手紙やギフトの山を発見。手に取ると、一つ一つに、スポンサーの方の温かい気持ちがこめられているのが伝わってきます。日本のスポンサーの方からのお手紙も発見!普段、東京のプラン・ジャパンから送り出している立場ですが、こんな遠くにもちゃんと届いているんだ、と(当然なのですが)うれしくなります。

 
■左) 日本からもちゃんと届いていますよ! とプラン・パラグアイのスタッフ
■右) 一人ひとりのチャイルド用のファイルがあり、写真もきちんと保管


■「一年の歩み」(チャイルドの成長記録)を作成するスタッフ

日にちは変わって、今日は実際にプランの活動が行われている活動地へ向かいます。集合は朝6時半。スタッフとバンに乗り込んで、さあ出発!

 
■ AM6:30 出発

調子が良かったのはほんの数十分。次第に道路がガタガタになってきます。ドスンドスン、おおーー、体が浮き上がる。小雨のため道はぬかるんでいて、スタッフは目的地にきちんとたどり着けるか心配気味。普段、この道をボランティアの人たちはバイクで手紙を運んでくれるのか。おおげさでなく命がけに思えます。

実際に道中、完全にひっくりかえっているトラックとすれ違ってビックリ。翌日にも、対向車と正面衝突してフロントガラスが粉々のバスや道中にあふれる乗客たちに遭遇し、恐ろしくなりました。それでもスタッフは車を走らせる。メーターは・・、130キロです!

 
■左)この道を、車とバスとバイク、牛や馬が行き交います
■右)気づけばカンカン照り。泥道の次はすさまじい土ぼこり

よーし、なんとか無事着いた!最初の視察地は学校。すでに子どもたちが待ち構えています。
どこの学校でも大変な歓迎を受けました。

  
■日本人に興味津々の女の子たちと、シャイな男の子たち

ある学校を去るときのこと。たくさんの子どもたちに囲まれていたのですが、その中でそっと私の手を握る小さな手がありました。黙ったまま見つめる女の子の小さな瞳。日本の人にさわってみたかったのかな?現地語ができない私は、微笑んで手を握りかえすことしかできませんでしたが、そのやわらかな小さなぬくもりは、今もこの手に残っています。


■教室で、スポンサーへのお手紙を書いていた男の子。
 「たくさんの愛をこめて」

  
■左)チャイルドの家の井戸にて。「よいしょっ!」
■右)井戸から引き上げていたのは、このお水。すごい重さ!

視察中、たくさんのコミュニティボランティアの方にも会いました。共通していたのは、自分たちのコミュニティのために何かしたい、何かできるのがうれしい、という意見。仕事の話をしているときはとても真剣。

でも最後にこちらから「何か質問は?」と聞くと、まず「何歳だ?」みんなどっとわきます。さっきまでとはまるで別人。お次は「結婚しているのか?」また歓声。実はこれ、訪れる先々で、なぜか絶対に聞かれる質問ベスト2でした。
(私はいいから、誰かプラン・ジャパンのこと聞いて・・!)
私の思惑をよそに、彼らは私の話題で盛り上がり続けるのでした・・(苦笑)。


■若いボランティアのグループ。
 将来の夢は、教師、看護師、弁護士・・。
 プランの活動に関わる中で多くを学んでいるとのこと。プランはこうした若者の力を活用しています。


■ここで集まってくれたボランティアはほとんどが学校の先生。
真剣な顔つきですが、このあと折り紙に挑戦して大騒ぎに。

最後に、「Sounds of the Earth」プロジェクト(音楽による、子ども参加を進めるプロジェクト)を視察。
大きな木の下で、子どもたちが心をこめて小さなコンサートを開いてくれました。


■木漏れ日の中響く、アルパ(パラグアイのハープ)の繊細な美しい音色。
想像もしていなかったその美しさに、胸が震えるようでした。


■PM8:00 長い一日の終わり。車中から見る美しい夕焼けにしばし言葉を失う。

 

最後に:
パラグアイで出会った多くのボランティア、ファシリテーター、スタッフそしてコミュニティの人々。それぞれの言葉や表情に、熱い思いをひしひしと感じました。私が今回会うことができたのは、プランの活動に関わるほんの一握りの人々にすぎませんが、活動地を歩きながら、記録にも残らないであろう、たくさんの人々の長年の地道な努力があって始めて、プランの活動が成り立っているのだと実感しました。それぞれが、それぞれの場所でベストを尽くす。その積み重ねがプランを創りあげ、これからも創っていくのでしょう。そして、私たちの活動の大切な一員である、支援者の皆さん一人ひとりに、皆さんのご支援がこうして豊かに実を結んでいる、ということを伝えていかなければと思いを新たにしました。

 

おまけ:

 
■パラグアイスタッフのお気に入りピンナップ集


■ チャオ(バイバイ)!!

 


ボランティア・寄付ならプラン・ジャパン

@@@@@@@@@@@@

Copyright © plan-japan All rights reserved.