学生翻訳ボランティアさんより
学生翻訳ボランティア 高橋 由衣
学生翻訳ボランティアを始めて、そろそろ一年が経ちます。週に一度、事務局に通い、「一年の歩み」やお手紙など、様々な種類の通信物の翻訳をお手伝いしています。
私は都内の大学で、途上国支援、特に貧困問題について学んでいます。プランでの翻訳ボランティアは、プランの活動に対する共感するものがあるということと、私にとって机上の理論では習得できない、プラスアルファの学びの場でもあります。
通信物の翻訳を通じて、現地の子どもたちやその家族、ボランティアスタッフなど、様々な立場から途上国支援に関わっている人々の存在を感じ、そこに思いをはせ、時には疑問を抱き、答えを探っていく。
そうした数時間を毎週生活の中にリズムとして持つことは、恵まれた環境の中で大学生活を送る私が、広い視点で人間の満足や平和ということを考えるモチベーションを保つのに必要な要素になっています。
頭の中で考えること、そこに理論を持ち込むことを日々習慣としていると、理屈を越えたところにあるもっとプリミティブな人の温かい気持ちや優しさがもつ説得力や力を、忘れてしまうことがあります。
しかし、通信物、特に支援者のみなさまからのお手紙に向き合っている時に、人の気持ちや優しさが持つ力を再認識します。
心のこもった挨拶、相手に対する興味、家族へのねぎらい。
翻訳をしていると、
「相手が途上国の貧困の中にある人だから」
「相手がスポンサーだから」
という建前のない、人間らしい優しさにあふれたやりとりに多く触れます。
それが、途上国支援・貧困問題を学ぶ中で疑問や迷いにあたった時、「それでもこうした活動に関わり続けてもいいのだ」と自分を鼓舞する材料のひとつになっています。
翻訳自体は好きな作業なので、難しいことがあっても職員の方にご指導いただきながら続けています。私が翻訳ボランティアを通じて見せていただいているものは、プランの活動だけでなく、そこに関わっている人たちの人間らしい気持ちの部分なのだと、思っています。
たくさんの支援者に支えられているプランだからこそ、手紙の交流を初めとする満足の輪をここまで大きく広げられたのだと感じます。一方でたくさんの支援をうけたその力を、さらに活動地域の人々を主体とした、地域に根ざした活動につなげていってほしい。そんな可能性と期待を感じながら、自分に出来る翻訳という手段で、関わらせていただいています。

■翻訳作業中の高橋さん
プラン・ジャパン Staff日記




