2006/7/24

6月9日、ワールドカップ開幕日のエクアドルにて

Filed under: America中南米 — zzz @ 11:42

(グラントファンディング部 大重) 

 6月9日、みなさん何があったか覚えていますか。そうワールドカップの開幕の日。その日、私は出場国の1つ、南米エクアドル首都キトにいたのです。エクアドル中どこへ行ってもワールドカップの話題でもちきり。Planエクアドルのスタッフいわく「だって社会も経済も問題が山積みのエクアドルで最近の一番のいい出来事といったら、このワールドカップ出場だもの」
 開幕日は、エクアドル対ボーランドの初戦の日でもあり、午後2時からテレビで放映が始まるため、官公庁も企業も「この日の業務時間は13時まで」
オフィスの張り紙。6/9の業務は13時まで、と書いてある。
オフィスの張り紙。6/9の業務は13時まで、と書いてある。
エクアドル人いわく「だって、どうせ仕事になんか集中できないでしょ。」

 

町行く人もお店の店員もその多くがナショナルチームのユニフォームの黄色のTシャツを身に着けています。
レストランの様子。サッカーボールのキャンドルに、ユニフォーム姿のウエイター
レストランの様子。サッカーボールのキャンドルに、ユニフォーム姿のウエイター

 

 午後になると誰もが(タクシーの運転手も)どこかにテレビを見に行ってしまうため、普段は交通量の多い目抜き通りもこの時間帯の道路はガラガラです。

 この日、私はプラン・エクアドル国統括事務所で打ち合わせをしていたのですが、14時からはエクアドル人の同僚らとともにテイクアウトのランチを持ち込んで会議室でテレビの前に。警備員もドアをあけて門を見張りながらいっしょに観戦しました。
 テンションの高い実況と視聴者(ボールがエクアドル側に渡るたびに立ち上がって歓声!)の興奮は、ゴールとともに絶頂に。そう2対0で見事にエクアドルは初戦を勝利で飾ったのでした。試合の前は「負けたってなんだってワールドカップに出ただけでもうれしい。」と言っていた同僚たちも「さすが我がチームは強い!誇らしい」と大はしゃぎ。

 夕方、同僚の車でホテルまで送ってもらったのですが、その頃には勝利に酔いしれたキトの若者たちが道路にあふれ喜びを体全体で表していました。そして車はとうとう興奮した若者たちにとり巻かれ、エクアドル!エクアドル!という大合唱とともに、なんと胴上げのように車ごとゆっさゆっさと揺すられたのです。
 一瞬、怖い気もしましたが、皆のハッピーな顔をみてすぐに、勝利の瞬間をこの国の人たちとともに分かち合えるのはほんとにラッキーなことだ」と心から喜びが沸いてきました。
歓喜する若者たちに胴上げされる車内から   歓喜する若者たちに胴上げされる車内から
歓喜する若者たちに胴上げされる車内から撮りました 

 

エクアドル人スタッフの話しでは「白人・先住民混血(メスチソ)77%、白人10%、先住民7%、黒人・先住民混血(ムラート)3%、黒人2%という複雑な民族構成のエクアドル社会では、人種による差別や偏見が根強く残っているけれど、ワールドカップのときばかりは皆の気持ちがひとつになる」そうです。

その夜のテレビのローカル・ニュースは「この日、生まれた女の赤ちゃん。ビクトリア(勝利=ビクトリーの女性形)と名づけられました」等、ワールドカップ一色。
 騒ぎはもちろん夜通し続き、翌日は土曜日だったのでエクアドルの人たちにとって実にうれしい週末となりました。


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2006/7/10

今号から、プラン・ジャパンの職員がリレー形式で日記をお届けします

Filed under: Africaアフリカ — zzz @ 10:59

☆ケニア出張で、視察先のカンバ族の儀式により部族の一員に加えてもらいました!
                            
(広報・マーケティング部 久保田)

冬のケニアからお届けします。
冬といっても、日本の4月中旬くらい。日中には、車で移動していると「クーラー入れてほしいな」と日本人としては思うくらいの気温になることもありますが、当のケニア人たちは「寒いー。冬はつらい」と言っては、フリースやらセーターやらを着込んでいます。

さて、私が先日訪れたのは、ナイロビから東に100キロほどのマチャコス(Machakos)活動地域。ここでは、今年の初めから食糧難の状態が続いています。原因は大規模な干ばつ。途中、フルーツの生産・加工・流通を手がける大企業(この会社の缶詰は日本のスーパーでもたくさん売られています)の広大なパイナップル・プランテーションの脇を通り過ぎました。そこにはスプリンクラーが完備され、畑中に散水中。村人の小さな畑で、枯れたまま立ち尽くしているかのようなメイズ(とうもろこし)と対比せずにいられませんでした。

 
キャッサバを栽培する村人

プランはドイツの団体GAA(German Agro Action)と協力し、この地域で「労働と食糧プロジェクト」(Food for Work Project)を実施しています。これは地域の住民が、小学校のフェンス作りなど公共性のある労働に従事すると、食糧が支給されるというプロジェクト。私が訪れたニャチャ(Nacha)村でも、人々が道路建設に精を出していました。2週間にわたって月・水・金の午前中のみ労働に参加すると、メイズと豆が各40kgずつ支給されるという仕組み。
9月に収穫期を迎えるため、このプロジェクトは8月で終了する予定ですが、「こんなに雨が降らないのでは収穫も期待できない」と不安を口にする村人も。「水さえあれば農業ができる。井戸や貯水タンクがほしい」というのが彼らの切実な願いでした。
また、男性が街に出稼ぎに行っているため、この労働に従事しているのは女性が多かったのも驚きです。路肩を削り、デコボコの道路を平らにならしていく作業は、かなりの重労働。「男たちは町に出ているから仕方ないけど。でも、なかには仕送りをせずに使っちゃう男たちもいて最低!」という女性の怒りの声も聞かれました。

その後、同じ地域の女性たちのグループとミーティングをもちました。「夫が家事育児に協力的でない」「妻が何か提案すると、夫は怒って殴る」など口々に訴える女性たち。やはりケニアの伝統的な社会では、まだまだ女性は多くの負担を抱えています。
話し合いが終わったところで、リーダー格の女性に「うちの息子(推定年齢18歳)の嫁にどう?」とありがたい申し出をしてもらい、さらには「わが部族の一員に加えてあげよう」と。
ケニアには42を超える部族が住んでいて、彼らはカンバ(Kamba)族という部族だそう。カンバ族の女性のバッグをおでこに載せてもらい、晴れて部族の一員に。写真は、その儀式の様子です。
「部族の女性としてここに暮らすのは無理かもしれないけど、プランの女性の地位向上活動を通じて、このお母さんたちを応援しよう!」という思いを胸に村をあとにしました。


カンバ族の儀式を経て、部族の一員に加えてもらいました

 

☆おまけ情報 小学生対象の夏休みイベントをします!

8月24日(木)、東京の広尾(渋谷区)で、小学生を対象としたイベント「プラン・スクール・デー」を開催します。途上国と日本のおもちゃを比較しながら、途上国を知ってもらうというのがイベントのテーマ。バナナの葉や古布でサッカーボールを手作り体験してもらうコーナーなどがあります。
現在、事務局ではその材料集めに奔走中。先日は、有志の方からバナナの葉(お庭の温室に生えているらしい)をご寄附いただきました。

プラン・ケニアの活動地域の小学校では、スポーツ用品などはほとんどありません。ビニール袋に豆を詰め、麻ひもで補強したものが彼らにとってのボール。子どもたちは、私が持参した安いビーチボールに狂喜乱舞してくれました。日本の子どもにビーチボールを渡しても、こんなに喜んではくれないだろうな……。

そんな途上国の子どもたちのことをもっと知るために、どうぞお子様といっしょにイベントにご参加ください!


女の子には、ネットボールが人気。近頃はサッカーも盛んです。ケニアには、サッカーの女子ナショナルチームもあるほど 


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