6月9日、ワールドカップ開幕日のエクアドルにて
(グラントファンディング部 大重)
6月9日、みなさん何があったか覚えていますか。そうワールドカップの開幕の日。その日、私は出場国の1つ、南米エクアドル首都キトにいたのです。エクアドル中どこへ行ってもワールドカップの話題でもちきり。Planエクアドルのスタッフいわく「だって社会も経済も問題が山積みのエクアドルで最近の一番のいい出来事といったら、このワールドカップ出場だもの」
開幕日は、エクアドル対ボーランドの初戦の日でもあり、午後2時からテレビで放映が始まるため、官公庁も企業も「この日の業務時間は13時まで」

オフィスの張り紙。6/9の業務は13時まで、と書いてある。
エクアドル人いわく「だって、どうせ仕事になんか集中できないでしょ。」
町行く人もお店の店員もその多くがナショナルチームのユニフォームの黄色のTシャツを身に着けています。

レストランの様子。サッカーボールのキャンドルに、ユニフォーム姿のウエイター
午後になると誰もが(タクシーの運転手も)どこかにテレビを見に行ってしまうため、普段は交通量の多い目抜き通りもこの時間帯の道路はガラガラです。
この日、私はプラン・エクアドル国統括事務所で打ち合わせをしていたのですが、14時からはエクアドル人の同僚らとともにテイクアウトのランチを持ち込んで会議室でテレビの前に。警備員もドアをあけて門を見張りながらいっしょに観戦しました。
テンションの高い実況と視聴者(ボールがエクアドル側に渡るたびに立ち上がって歓声!)の興奮は、ゴールとともに絶頂に。そう2対0で見事にエクアドルは初戦を勝利で飾ったのでした。試合の前は「負けたってなんだってワールドカップに出ただけでもうれしい。」と言っていた同僚たちも「さすが我がチームは強い!誇らしい」と大はしゃぎ。
夕方、同僚の車でホテルまで送ってもらったのですが、その頃には勝利に酔いしれたキトの若者たちが道路にあふれ喜びを体全体で表していました。そして車はとうとう興奮した若者たちにとり巻かれ、エクアドル!エクアドル!という大合唱とともに、なんと胴上げのように車ごとゆっさゆっさと揺すられたのです。
一瞬、怖い気もしましたが、皆のハッピーな顔をみてすぐに、勝利の瞬間をこの国の人たちとともに分かち合えるのはほんとにラッキーなことだ」と心から喜びが沸いてきました。

歓喜する若者たちに胴上げされる車内から撮りました
エクアドル人スタッフの話しでは「白人・先住民混血(メスチソ)77%、白人10%、先住民7%、黒人・先住民混血(ムラート)3%、黒人2%という複雑な民族構成のエクアドル社会では、人種による差別や偏見が根強く残っているけれど、ワールドカップのときばかりは皆の気持ちがひとつになる」そうです。
その夜のテレビのローカル・ニュースは「この日、生まれた女の赤ちゃん。ビクトリア(勝利=ビクトリーの女性形)と名づけられました」等、ワールドカップ一色。
騒ぎはもちろん夜通し続き、翌日は土曜日だったのでエクアドルの人たちにとって実にうれしい週末となりました。
プラン・ジャパン Staff日記



