グアテマラ熱帯暴風雨アガサ緊急復興支援の現場から ~緊急支援から脱し、復興へ 子どもたちの声~
プログラム部 山形 文
5月29日熱帯暴風雨アガサが中米グアテマラを直撃。全土に過去最大の降雨をもたらしまし、多くの人が家や家財道具を失い、収入源となる農作物は壊滅的な打撃を受けました。
被災後約2週間にわたり、プランは、緊急支援キット(水、食糧品、日用品セット、薬など)の支給や、被災した子どものトラウマケア、リクリエーションを兼ねた衛生教育や情操教育を避難所で行ってきました。

■緊急支援キットの支給 ■避難所のリクリエーション
被災から1ヶ月が経とうという6月22~25日、刻々と変わる被災地の状況を把握し、現場でもっとも必要とされる復興支援の計画を立てるための調査で、中東部イサバル県へ行ってきました。
◆ロス・アマテス市 避難所の縮小◆
被災直後20ヶ所以上あった避難所は次々と閉鎖され、今は2ヶ所を残すのみです。避難所を出た多くの世帯は、親戚や知人宅に移り住み、自宅が修復できるまで待ったり、移住先を探したりしています。
私が訪れた小学校を利用した避難所は、被災直後は約100世帯が身を寄せていましたが、今はわずか数世帯が暮らしてるだけでした。一部授業が開始され、避難所の住人にとっては、ますます生活しにくくなっています。

■始業前に生活道具は端に寄せます。 ■終業まで、外で過ごします。
◆被災したコロニアの学校◆
リコ川に近いコロニア村の人たちの多くは、近隣の親戚・知人宅に身を寄せて避難生活を送っています。この日は、ダイリン(12才)とアンドレア(10才)が、私たちの調査のために、彼らの学校や家を案内してくれました。
学校は川岸から50メートルも離れているにもかかわらず、机、いす、教科書、書類などすべてが建物の外に押し流されました。どれも再利用は不可能な状態で、今は政府から備品が支給されるのを待ち、授業は行われていません。

■左:「この高さまで水が押し寄せてきたの」学校の外壁に残る線を示す ダイリン(12才)
■右:清掃後の教室内。水かさの跡は背の高さ以上の所に残る アンドレア(10才)

■教室の机・いすは押し流されて校庭に山積みに。板の部分は水を吸って壊れてしまいました
「雨と風が強くてみんな家でおびえていたけど、だんだん水が押し寄せてきたのでお父さんと弟と家の屋根に上ったの」。まだ恐怖心が癒えきらないアンドレアですが、「また友達と一緒に学校で勉強したい」と希望を打ち明けてくれました。
プランは地域の人々を動員して、建物の清掃や政府への働きかけを進め、一日も早く学校が元の姿を取りもどして授業が始まるように支援しています。
◆氾濫したリコ川の傷あと◆
アンドレアは決壊した橋を案内してくれました。彼女の父親を含め、たくさんの人が毎日、バナナ農園に出勤する際に使っていた橋です。今は渡ることはできません。農園もかなりの被害を受けていることでしょう。働く場を失った父親は、今では、毎日、近くの町に通って日雇いの仕事を探しています。

■左:家族へのおみやげにと、道すがら見つけたパパイヤをかかえるアンドレアの向こうに見えるは、リコ川にかかる決壊した橋
■右:被災して廃墟のようになった家屋の前で。衣類などの家財道具が散乱、暴風雨で飛ばされた衣類は屋根に引っかかったまま
◆住めなくなった家◆
ダイリンの家はリコ川に近い木造家屋でした。被災後、自分の家に戻るのは、この日が初めてでした。一歩入った家の中は、腐敗した川の水が悪臭を放っていました。お母さんの手伝いをした台所も、両親の寝室も自分と妹が使っていた部屋も泥と水が運んできたごみにまみれています。「清掃したらまたこの家で暮らせるかどうか、これから両親が判断します。それまではおばさんの家に居候して我慢します」

■左:変わり果てた家。悪臭が立ち込めています
■右:大好きな自転車も泥まみれ。「おばさんの家に持って行きたいけど、お父さんが今はだめだって」横にあるのはダイリンと弟が使っていたベッド
◆これからの復興支援◆
食糧や水もまだ充分とは言えません。しかし、それ以上に、この地域の大きな課題は、一日も早く落ち着いた生活を取り戻すこと、そして子どもたちが勉強できる環境を取り戻すことです。
これからプランがこの地域で行うアガサ復興支援は、家屋の修繕をサポートする活動が中心となります。各世帯の被災状況を見て、修繕に必要な建設資材などを購入できるクーポンを配り、自分たちで家屋を修繕できるよう指導を行います。そして地域の人々が一日も早く落ち着いて暮らせるように支援します。
グアテマラ熱帯暴風雨アガサ緊急復興支援に、ご協力おねがいいたします。
プラン・ジャパン Staff日記





























































