子どもたちからもらった元気 ~「未来を写そう!」プロジェクトを通して~

伊藤 トオル
「未来を写そう!」プロジェクトで、写真撮影をボランティアで指導くださったのが写真家の伊藤トオルさん。伊藤さんに、このプロジェクトに参加しての思いをお聞きしました。
プラン・スタッフ(以下P):まず、東日本大震災発生後のことをお聞かせください。
伊藤(以下I):私は仙台に住んでいて、家と家族は無事でした。しかし、多賀城の実家や兄と連絡がとれず、2日後、ガソリン不足のため2時間かけて自転車で、瓦礫の中を安否確認に行きました。全員無事でしたが、実家は1階が浸水し、近くの親戚の家も住めない状況でした。
後日、泥のかき出しなどの復旧作業に自転車で通いました。その時期、仙台の自宅の被害が少なかったこととのギャップに、混乱していたのを覚えています。同時に被災地の写真も、使命感や義務というよりも条件反射のように撮っていたのですが、心身ともに疲れを自覚していました。
そんなときに、このプロジェクトの話をいただいて、「これだ!絶対やりたい」と思ったのです。

P:それはどうしてですか?
I:私は子どもが好きで、写真を専門学校で15年くらい教えたり、親子ワークショップも開催したりしていました。
このプロジェクトで子どもたちと触れ合うことにより、救われるような気持ちがしたのです。
P:実際にワークショップをしてみて、いかがでしたか?
I:教室に入る前は「どうなるのだろう」と、期待と不安がありました。でも、実際、子どもたちに会ってみると、被災によって心に傷を受けているのでしょうが、興味津々で目がキラキラしていました。
校庭でひと遊びして来て、顔いっぱいに大粒の汗が流れている子もいました。挨拶のときは、みんな神妙な顔をしていましたが、カメラを手にすると、ワイワイガヤガヤして、「やっぱり、子どもっていいな」と思い、元気をもらいました。
P:東京や仙台での写真展では、どのようなことを感じられましたか?
I:子どもたちは被災しただけではなくて、避難所でも学校でも元気に生きている、ということを、見てくださった方々に感じていただけたのではないか、と思います。
P:このプロジェクトを通じての感想をお聞かせください。
I:子どもたちの「被災地の何かを記録しよう」という思いを感じました。東北の状況を発信し、担っていくのは子どもたちなのです。
それは、今回、震災で被災した地域以外の子どもたちも同様でしょう。
大人たちは、子どもたちに恥ずかしくない生き様みたいなものを見せていく必要がある、と思いました。
今後も、このようなプロジェクトに関わっていきたい、と強く望んでいます。
【ご参考】
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プラン・ジャパン Staff日記



















































































