2012/1/27

子どもたちからもらった元気 ~「未来を写そう!」プロジェクトを通して~

Filed under: 東日本大震災 — admin @ 13:29
東日本大震災支援対策室ボランティア
伊藤 トオル

「未来を写そう!」プロジェクトで、写真撮影をボランティアで指導くださったのが写真家の伊藤トオルさん。伊藤さんに、このプロジェクトに参加しての思いをお聞きしました。

プラン・スタッフ(以下P):まず、東日本大震災発生後のことをお聞かせください。

伊藤(以下I):私は仙台に住んでいて、家と家族は無事でした。しかし、多賀城の実家や兄と連絡がとれず、2日後、ガソリン不足のため2時間かけて自転車で、瓦礫の中を安否確認に行きました。全員無事でしたが、実家は1階が浸水し、近くの親戚の家も住めない状況でした。

後日、泥のかき出しなどの復旧作業に自転車で通いました。その時期、仙台の自宅の被害が少なかったこととのギャップに、混乱していたのを覚えています。同時に被災地の写真も、使命感や義務というよりも条件反射のように撮っていたのですが、心身ともに疲れを自覚していました。
そんなときに、このプロジェクトの話をいただいて、「これだ!絶対やりたい」と思ったのです。


P:
それはどうしてですか?

I:私は子どもが好きで、写真を専門学校で15年くらい教えたり、親子ワークショップも開催したりしていました。
このプロジェクトで子どもたちと触れ合うことにより、救われるような気持ちがしたのです。


P:
実際にワークショップをしてみて、いかがでしたか?

I:教室に入る前は「どうなるのだろう」と、期待と不安がありました。でも、実際、子どもたちに会ってみると、被災によって心に傷を受けているのでしょうが、興味津々で目がキラキラしていました。

校庭でひと遊びして来て、顔いっぱいに大粒の汗が流れている子もいました。挨拶のときは、みんな神妙な顔をしていましたが、カメラを手にすると、ワイワイガヤガヤして、「やっぱり、子どもっていいな」と思い、元気をもらいました。

P:東京や仙台での写真展では、どのようなことを感じられましたか?

I:
子どもたちは被災しただけではなくて、避難所でも学校でも元気に生きている、ということを、見てくださった方々に感じていただけたのではないか、と思います。

P:このプロジェクトを通じての感想をお聞かせください。

I:子どもたちの「被災地の何かを記録しよう」という思いを感じました。東北の状況を発信し、担っていくのは子どもたちなのです。

それは、今回、震災で被災した地域以外の子どもたちも同様でしょう。
大人たちは、子どもたちに恥ずかしくない生き様みたいなものを見せていく必要がある、と思いました。

今後も、このようなプロジェクトに関わっていきたい、と強く望んでいます。

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2012/1/16

インドのおばちゃんパワー ~人身売買/性的搾取の被害にあった女の子たちを支える~

Filed under: Asiaアジア — admin @ 9:10
コミュニケーション部
久保田 恭代

私には、悪夢を見る権利すらない、と感じた。

昨年10月のインド出張中のある晩、恐ろしい形相の女性に追いかけられる夢にうなされたときのことだ。

その日は、「人身売買/性的搾取の被害にあった女の子たちのシェルター」を訪問し、騙されて売春宿に売られた女の子たちの体験を聞いたばかり。
「ここにいる女の子たちは全員、売春宿の女主人らにタバコを押し付けられた火傷の跡があります」
「売春宿では、週に250人の客をとらないと、翌週1週間は食事抜きです」
そんな想像を絶する世界を生き抜いて、今、ここで人生の再スタートを切ろうとひたむきに職業訓練に励んでいる女の子たち。彼女たちを前に、私にできることは彼女たちが淡々と語る話をただ聴くことだけなのだ、と思った。

写真:過去の体験を語る女の子たち
過去の体験を語る女の子たち(撮影<以下全て>:小野田麻里)

写真:職業訓練のひとつ、クッキー作り
職業訓練のひとつ、クッキー作り

写真:焼きあがったクッキーを袋詰めしていく
焼きあがったクッキーを袋詰めしていく

その翌日、赤線地帯を訪問した際には、家が貧しいがゆえに売春に従事せざるを得ない18歳の女の子に会った。彼女は実家に送金するために違法のヌード・ダンスの興行に行き、警察に追いかけられてジャングルに3日間隠れていたそうだ。もし捕まったら罰金20万ルピー(約30万円)、禁固3年。
そんなリスクを冒して得ることができるのは、1回の興行で100ルピー(約150円)。その話を聴いたあと、移動の途中に幹線道路脇にあるドライブ・インでとった昼食は、一人100ルピーだった。

写真:ジャングルに身を潜めていた女の子(中央)
ジャングルに身を潜めていた女の子(中央)

2つ目のシェルターを訪れた際、女の子たちに将来の夢を語ってもらった。
「ミシンで仕立ての仕事をしたい」
「看護士になりたい」
無邪気に語る彼女たちを前に、それまで笑顔だったプラン・インドの職員であるババニが、突然、怒り出した。
「あなたたち、甘いのよ。あなたたちはこれから、誰にも頼らずに生きていかなければならない。男になんか頼っちゃいけないのよ。自分の食い扶持は自分で稼がなければ。そのためには、縫製だろうと何だろうと、常にトレンドを研究して自分自身を高めていかなければならないのよ。不断の努力が必要なの。もっと真剣に将来を考えなさい」
その迫力と親身さに、泣き出しそうな女の子もいた。

写真:シェルターの少女たち
シェルターの少女たち

ババニは、他のシェルターでも赤線地帯でも、女の子や女性たちが語る傷、怒り、不安を全身で受け止めていた。その眼差しの真剣なことといったら恐しいくらいだが、語り手はその眼差しに促されるように、抱える思いをどんどん吐き出していく。

写真:女の子の話に耳を傾けるババニ
女の子の話に耳を傾けるババニ

私は先に、「私にできることは話しを聴くことだけ」などと書いたが、そんなえらく高度なことは私にはちっともできていないのだ。

いつもついうっかり、話を大して聴きもせずに、相手が夢や希望を抱けるようにと励ましてみたり、一見善意にあふれているがその実は軽薄で余計な提案をしたり。まあ何と頭の悪いこと!
この2つ目のシェルター運営には、プラン・インドの地元でのパートナー団体の女性たちが数人関わっていた。寮母さん、会計担当者、料理担当者などなど。

彼女たちのいずれも、驚くほど明るくて、冗談をたっぷりと言い合い、時には騒がしいほど。
でも、「おばちゃんたちが元気なのは、女の子たちにとっていいことだ」、素直にそんな風に思える健全な空気なのだ。
私たちが訪問した日の夜8時過ぎに、この寮母さんが一人の女の子をともなって、ホテルにババニを訪ねてきた。彼女の就職の斡旋の相談だった。
料理担当の女性も、そのたくましい腕で女の子たちに栄養たっぷりの食事を作っている。

皆、女の子たちのために毎日必死に動き回っているのだ。

写真:ランチタイムの少女たち
ランチタイムの少女たち

この明るく強靭な“おばちゃんパワー”は、ババニと同様、まずは一旦、女の子たちの傷や涙を無条件にそして徹底的に吸い込んだ後だからこそ、湧き出てくる(あるいは、吐き出される、といってもいいくらい)ものなのかもしれない。女の子たちの抱える闇を承知した上で、彼女たちに寄り添いながら、“おばちゃんパワー”は今日も炸裂し続けているはずだ。

写真:料理担当の女性。美味しいおやつができあがったところ
料理担当の女性。美味しいおやつができあがったところ

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2012/1/6

支援する人たちのケアを忘れずに

Filed under: 東日本大震災 — admin @ 16:43
東日本大震災支援対策室 医師
マルグリット・ブラウ

私は、プラン・ジャパンが行う、東日本大震災の心のケア支援プログラムのアドバイザーとして8月中旬にオランダから来日しました。12月下旬に帰国するまでの間には、震災支援を行う国際NGO/NPOとの定期的な活動調整ミーティングにも参加。緊急支援に関する国際基準の共有、支援団体の行動規範やストレス・チェックリストの作成などを主導しました。

東日本大震災後に復興に取り組む日本人の回復力と尊厳には、多くの国が感銘を受けました。日本全国から多くの人が東北を訪れ、被災者支援のために多くの時間と労力を割いている姿に、心からの賞賛を送ります。

このような状況で忘れられがちなのは、支援を行う側の人々も、災害で大きな影響を受けているという点です。支援する側の人々が時には疲れ果て、支援を必要とすることもあります。毎日のように献身的に被災者支援に取り組む人々の中にはボランティアも多く、自分よりも他人を優先して活動しています。被災者から悲しい話を聞き、そのことで落ち込むこともあります。一生懸命働いているにも関わらず、十分に支援できていないという無力感にさいなまれることもあります。

何ヵ月にもおよぶ過酷な仕事とストレスの積み重ねによって、「燃え尽き症候群」に陥ることも少なくありません。プラン・ジャパンはこれまで、他団体からの要請を受け、スタッフ支援とストレス管理に関する研修を実施してきました。これらの経験から分かるのは、今もなお支援を行う多くの人々が疲労困憊の状況にあるということです。


ボランティア向けワークショップの様子。市役所職員が参加することも

ストレスやストレス管理というと、多くの場合は個人で対応すべきこととして捉えられがちです。確かに、自分自身の状態や自分の限界、ストレスへの反応などを知ること、休息や社交の時間を取り、バランスの良い食生活を送ることなど、個人レベルでの対応は重要です。しかし、仕事によるストレスや燃え尽き症候群は、多くの場合、組織の対応によって回避することができます。

仕事の役割を明確にしたり、職場環境を整えるなどの基礎的な対応で、状況は大きく好転します。休息するための時間や場所も必要です。上司となる人自身がストレスの原因に気づき、対応していく必要があります。

他人を気遣う人々の存在があって初めて、震災後の人道支援や復興は可能となります。復興への長い道のりにおいては、こうした支援する人々へのケアも忘れずに、適切に対応していくことが重要です。


岩手県で活動するNPO/NGO職員を対象に開催したワークショップ。冬場は氷点下10度近くになる地域での活動は厳しい


マルグリット・ブラウ プロフィール
オランダ人医師。アフガニスタン、イラク、パレスチナ、カンボジア、スリランカ、コロンビアなど、世界各国で災害・紛争後の人々の心理社会ケアや保健、人権保護の分野の支援を行ってきた。2011年8月に来日し、同年12月末まで、プラン・ジャパンが実施する心のケア支援プログラムのアドバイザーとして活動。

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2011/12/27

1年間ありがとうございました ~海外から届いたグリーティング・カードとともに~

Filed under: 事務局より — admin @ 13:04
コミュニケーション部
辻 知子

2011年を表す言葉は「絆」。東日本大震災や、タイの洪水、東アフリカの干ばつなど、国内外で大きな自然災害が相次ぎ、日本中が人とのつながりの大切さを感じた1年でした。

プラン・ジャパンが開始した東日本大震災への緊急支援には、多くの皆さまから温かいご支援を頂戴しました。世界各国のプラン事務所やチャイルドからも、たくさんのお見舞いと励ましのメッセージ別ウィンドウが届きました。私もまた、近い人や遠い人とのつながりの大切さとあたたかさを改めて実感しています。

人と人が互いを思いやる気持ちでつながっている世界を目指して、そのつながりを次につなげていけるように、そして、世界中の子どもたちが笑顔ですごせるように、私たちはこれからも活動を進めてまいります。

ご支援くださった皆さまに感謝の気持ちを込めて、海外のプラン事務所から届いたグリーティング・カードをご紹介します。 2012年もどうぞよろしくお願いいたします。

■各国のプラン事務所から届いたグリーティング・カード

カード
ケニア。
ご支援くださる皆さまへの感謝の気持ちをいつも心に
カード
ラオス。
ラオス文字でクリスマスと新年の挨拶が届きました


カード
エルサルバドル。
元気なスタッフ10人の笑顔です
カード
ウガンダ。
2012年が喜びに満ちた平和な年となりますように!


カード
中国。
16万5千人の子どもたちへのご支援ありがとう
カード
バングラデシュ。
子どもたちの絵をカードに


カード
インドネシア。
世界中から届いたカードをご披露
カード
スリランカ。
青色のクールなカードです


カード
ベナン。
2012年はプラン75周年。一緒にお祝いしましょう!
カード
東ティモール。
スタッフ家族が勢ぞろい


カード
ハイチ。
子どもたちが望む“新しい国”作りが進められています
カード
「Because I am a Girl途上国の女の子に笑顔を!」キャンペーン。
来年はもっと盛り上げます


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2011/12/12

ホントは大人のため?~みんなで笑顔!プロジェクト~

Filed under: 東日本大震災 — admin @ 9:50
東日本大震災支援対策室
楠 祐子

東日本大震災後の親子の心のケア支援を目的として、9月からスタートした「みんなで笑顔!プロジェクト」。12月中旬までの期間は予約で埋まり、保育所、幼稚園、小学校、児童館などを連日訪問しています。このプロジェクトでは、多くの子どもたちが保護者や先生方といっしょにアフリカの太鼓(アフリカンドラム、ジェンベ)演奏に挑戦しています。

ただの太鼓と思うなかれ。南アフリカから来日したアーティストのリードで、始めはバラバラだったジェンベの音がしだいにリズムに乗り、最後には全員の音がきれいにピタリと揃うと不思議な小気味よい空間が生まれます。そのとき会場内には笑顔の瞬間が訪れます。

被災した子どもたちを支援するはずのこのプロジェクト、実は大人のためのものだったのではないかと思うことがあります。

震災直後は職場(学校)が避難所になり何日も自宅に帰れなかった教員、子どもたちや家族を守るために「自分が倒れてはいけない」とずっと気を張っていたという保護者。震災特集の報道番組を見てまた眠れなくなってしまったというお母さん。震災直後のことを今日初めて客観的に振り返ることができた、としみじみと語る保育士。これまでどの大人も夢中で過ごしてきたのです。

演奏が始まるとエキサイトして自分のジェンベをたたく子どもたち。少し度が過ぎて会場を跳びまわっている子もいます。隣で実は大人もエキサイトしていて、普段ではなかなか見られないような満面の笑顔で(子ども以上に!)夢中でジェンベをたたいているのです。マラカスやタンバリンを持ってダンスをする場面がありますが、あるお母さんはリズムに乗って身体をくねらせ、くるくると回転し本当に楽しそう。あとで聞いたところによると、何年ぶりかで踊ったとのこと、息を切らせていました。

子どもはもしかしたら他にもエキサイトできる機会が多いのかもしれません。一方で大人は震災後の日常生活では日々の暮らしで精いっぱい、とても楽しむ余裕はないのが現実です。そんな中で、このプロジェクトはその目的を十分果たしていると自負しています。保護者や先生の側に心から笑顔を見せる余裕がなければ、子どもたちに温かく接することができないからです。大きな笑顔のお母さんの隣には、安心した子どもの顔がありました。

ジェンベをたたき終わった子どもたちとハイタッチをすると、みな手のひらが赤く、熱くなっています。
「面白かった」
「楽しかった」
「疲れた~」
「お腹がすいた・・・」
「手がいたいよ~」
「また来てね!」
そんな言葉に見送られて会場を後にしています。

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2011/11/28

東日本大震災を経て ~印象に残ったチャイルドへの手紙~

Filed under: 東日本大震災 — admin @ 11:12

支援者サポート部
増井 久美子

東日本大震災後、プラン・ジャパンにはプランが活動する世界中の国々から、数多くのお見舞いや応援メッセージが届けられました。そのような温かい気持ちに応えて、スポンサーの皆さまの中にも、ご自身の無事や日本の現況について返事を書こうと、ペンを執られた方も多かったのではないでしょうか。
今回は、事務局に届いたたくさんのお手紙の中から、印象に残ったお手紙を一部抜粋してご紹介します。

■お手紙紹介(抜粋)

Mさんご夫妻からカンボジアのチャイルドへ
写真

「日本とわたくしたち家族のために、やさしい心のこもったお見舞状をありがとう。とても嬉しく読みました。わたくしたちは大丈夫です。(中略)日本は少しずつ、かならず立ち直れると信じています。被災しなかったわたくしたちは、そのための協力を惜しまないつもりです」

チャイルドからのお見舞いメッセージのお礼と、復興に向けた力強い言葉が綴られています

Oさんご夫妻からエジプトのチャイルドへ
写真

「この3月に、日本の私たちが住んでいる宮城で、大震災がありました。幸い、私たちは、家を失うこともなく、元気に暮らしていますので、安心して下さい。私の住んでいる街も、徐々に、落ち着きをとりもどし、みんなで力を合わせて、頑張っています。悲しい思いをしましたが、その分、今までの幸せな生活に感謝して、今まで以上に、毎日を大切に生きていきたいと思っています。(中略)あなたからのお手紙は私たちの希望のひとつです」

日々の生活への感謝と生きていることの幸せな気持ちが込められています

K.Tさんからニカラグアのチャイルドへ
写真

「3~5月に、震災のダメージを受けたという内容の手紙を続けて書いてしまいましたが、深刻な問題はまだ残っているものの落ち着きを取り戻してきました。心配かけてごめんね。そして心配してくれてありがとう。(中略)私の住んでいる地域には『じゃんがら念仏踊り』という亡くなった方を供養する踊りがあるのですが、今年は震災で多くの方が亡くなり私もどうしても追悼したかったので、初めて参加しました」

伝統行事に、人と人との絆を強めるあり方が伝わってきました

震災をきっかけに、チャイルドとの絆が一層深まり、より身近に感じられるようになったと話されるスポンサーの方もいらっしゃいました。これからも、皆さまとチャイルドとの心温まる交流が続きますことを願っております。

【ご参考】

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2011/10/31

タイ・HIVとともに生きる ~チェンライの子どもたち~

Filed under: Asiaアジア, 事務局より — admin @ 10:09
プログラム部
大重 早苗

今年9月、私はタイ、チェンライを訪問しました。2008年からプラン・マンスリー・サポーターで支援してきた、「地域で取り組むHIV対策」プロジェクトのこれまでの成果と今後について、関係者一同で話し合う2日間の会議に参加するためです。この機会に訪問した、HIVとともに生きる子どもグループの活動をご紹介します。


HIVと免疫について学ぶ子どもたち

チェンライのとある村にある病院の会議室では、毎月1回週末にHIVウイルスに母子感染した子どもたちのための講習会が開かれています。8歳から16歳までの男女約15人を前に、イラストを用いながら分かりやすく、「HIVとエイズ」「性と生殖」について看護師が説明します。そばで手助けしている、HIVとともに生きる大人グループの女性リーダーは「子どもたちの未来のために役に立ちたいのです」と話します。


思春期の身体の変化をテーマにしたゲーム

講習会では、日常生活で必要な知識や技術を分かりやすく説明します。集まった子どもたちの多くは、親を既に亡くしていたり、親が出稼ぎで不在だったりで、年老いた祖父母と暮らしています。どの子にも共通するのは、エイズの発症を遅らせるために不可欠な定時の服薬や成長に伴う身体の変化にも、親がいなければ、自分一人で対応しなければならないということです。

朝9時から始まる講習会を、子どもたちはみんな楽しみにしています。なかには2時間も自転車をこいでやって来る男の子もいて、気の置けない仲間と過ごす1日はそれだけの価値があるようです。この日初めて参加した8歳の少女はとても内気で、みんながはしゃいでも、じっとおとなしくしています。それでもゲームの輪に入り、みんなと手をつないで動きだすと、徐々に微笑みが浮かび、ついに笑い声も聞こえました。


洗剤づくりのお手伝い

午後は、HIVとともに生きる大人グループが収入増加のために行っている「洗剤づくり」を子どもたちも手伝います。年長の子どもは、洗剤液を計ってプラスチックボトルに入れる係。キャップを閉める子、ボトルを布で拭く子、と流れ作業が続きます。最後に商品シールを貼り付けると完成。1本12バーツ(約30円)で販売する計画です。

子どもたちは、大人グループの活動を通し、HIVが体内にあっても健康に生活し、ごく普通の、建設的な仕事ができることを学びます。「練習すればこういう手工芸品を作れるようにもなるわ。このポーチは140バーツ(約360円)で売れるのよ」という女性リーダーの言葉に、子どもたちは興味津々。プラン職員が模造紙に数字を書き出し、「洗剤を50本売ったら利益はいくら?毎月貯金したら一年でいくらになる?」と質問すると、子どもたちからハーイ、ハーイと元気に手が挙がりました。

講習は午後2時に終了しました。初めて参加し、おとなしくしていた8歳の少女に「楽しかった?来月もまた来る?」と尋ねると、少女は黙ってうなずきました。自転車で迎えにきたお母さんに、少女が大きな声で「今日は性について教わったよ」と話すと、お母さんは「あらそう」と少しびっくりした様子。自転車の後ろに乗った少女はこちらに向かって大きく手を振ってくれました。

報告会(11/26 プラン・ジャパン事務局) 「地域で取り組むHIV対策」プロジェクト in タイ

ボランティア・寄付ならプラン・ジャパン

2011/10/24

パレードに初参加しました♪~STAND UP TAKE ACTION 2011~

Filed under: 事務局より — admin @ 14:47
支援者サポート部
山口薫

プラン・ジャパンでは、「Because I am a Girl 途上国の女の子に笑顔を!」キャンペーンの一環として、今年も「スタンド・アップ テイク・アクション」に参加しました。

10月15日に表参道で開催された、メイン・イベントとなるパレードでは、「目標3:ジェンダーの平等の推進と女性の地位向上」を担当。前夜からの大雨と強風という悪天候にパレードの開催も心配されましたが、オープニングの頃には雨も風もおさまり、無事行われました。

私自身は、今回がパレード初参加でしたので、実際に始まるまではドキドキしていましたが、カラフルで音楽もあり、表参道の街中を歩くのはとても楽しかったです。今日はその様子を写真を中心にご紹介します。



ラテンやアフリカの音楽でイベントの幕が開き、パレードに先立ち「宣誓文」を読み上げます。プラン・ジャパン学生インターンの服部愛さんが高らかに宣誓!
パレード受付とパレード前の
ライブの様子
先頭はスタンド・アップのバナー。岩手県の高校生たちが担当してくれました。


プラン・ジャパンが担当した
グループです。
目標1から8までを担当する団体が表参道~渋谷の街並みを、目標ごとにシュプレヒコールを繰り返しながら、歩いていきます。警察に交通整理をしてもらい、安全にパレードできました。
お友達、家族と一緒にパレード参加。


ゴール後に、参加者してくださった方々と記念写真。

プラン・ジャパンのパレード参加者は30名となりました。パレードを目にした人々にインパクトを与え、この行動自体が世界の貧困撲滅へ向かう一歩となったことでしょう。
パレードに参加してくださった皆さま、お手伝いの皆さま、ありがとうございました。

参加した方々の感想:
「初めてのデモ行進にドキドキでしたが、誰かの心に響いてくれれば!と思います」
「結構面白くてよい運動になりました」
「同じ目標を掲げて活動をしている団体が一緒になって行動しているのに感激しました」
「東京の中心でのパレードということで、たくさんの人が注意を向けてくれましたので、今度はその方たちが自主的にスタンド・アップやMDGsのことを調べて、興味を持ってくれたらいいなと思います」
「普段着ないピンク色のTシャツを着て、歩くことの出来ない車道を歩けてとても楽しかった!」

【実施報告】「スタンド・アップ テイク・アクション2011 立ち上がって、途上国の女の子を応援しよう!」(10/1~17世界中)

2011/10/18

生まれて初めての海外、日本で過ごした5日間

Filed under: 東日本大震災 — admin @ 17:14
ソバーナス・パキリサミ(インド)

2004年12月、インド南部のタミルナドゥ州で海老釣りに出ていたところ、突然「ツナミ」に襲われました。それまでは「ツナミ」という言葉を聞いたこともなく、地震もなかったので(震源地はインドネシアのスマトラ島沖)、何がなんだか分かりませんでした。当時11歳だった僕は何とか助かりましたが、一緒にいた弟と祖父の遺体は見つかりませんでした。

その後、避難所や仮設シェルターで生活を送り、震災の4ヵ月後にプランのサポートを得ながら子どもクラブを立ち上げました。それから4年間は、子どもクラブのリーダーとして毎週ミーティングを行い、子どもたちが抱える問題を解決するために行動しました。例えば、政府と交渉して学校が家から遠い子どもたちのためにスクール・バスを走らせたり、村の避難マップを作ったり、子どもマガジンや映像(「津波の前と後」)の制作にも取り組みました。



立ち上げ当時の子どもクラブとソバーナスさん

あれからおよそ7年。映像を見たプラン職員から、日本に招きたいと連絡をもらったときは驚きました。パスポートはすぐ入手できましたが、大学の許可を得るのが大変でした。僕は船員になるためのコースに通っていますが、海の上で半年間を過ごすことを想定して、大学では日常生活も厳しく管理しています。電話も夕方の決められた時間しか使えず、プラン職員と打合せをするのも一苦労でした。ようやく一週間休む許可をもらって、初めてのインド国外に出発しました。

9月7日(水) 成田空港に到着。さらに、東京駅から、新幹線で仙台へ移動しました。

9月8日(木) 川と山が見渡せる綺麗な施設で、プラン職員と打合せをしました。これで公共施設だというので驚きます。ランチが2日ぶりのインドカレーで、うれしかったです(インドでは、ランチは毎日カレーを食べています)。

9月9日(金) 早朝から石巻へ出発。市内を回った後、開北小学校を訪問しました。授業を視察してから、5年生と6年生それぞれを対象に授業を行いました。インドのことや映像を紹介したり、開北小学校の子どもたちが撮った写真を紹介してもらったり。その後は一緒に給食を食べて、色々とお話ししました。





開北小学校での交流

日本の学校は、とても実践的な勉強をしていること(インドでは理論が中心)、子どもたちに自由が与えられていること(インドでは小学校も制服で、腕まくりをしたり、男の子が髪を長めに伸ばすことも禁じられている)、先生と児童が親しいことに驚きました。

9月10日(土) 朝は七ヶ浜町に行き、七ヶ浜中学校の生徒会の皆さんと交流しました。お互いが作った映像を見せたり、予め用意してもらっていたインドに関する質問に答えたりしました。



七ヶ浜中学校生徒会との交流

そして、お昼ごろに一緒に東京へ出発。東京に着いた後は、お台場や水族館を一緒に観光しました。僕は「船の科学館」に行ったのですが、船の模型を見たり、大きな港を見られたのがうれしかったです。いつか、船長になって、この港にまた来たいと思いました。



9月11日(日) いよいよメインイベントの日です。プラン職員に、緊張するか聞かれましたが、そんなことはありません。プランの活動を通して、これまで何度となく人前で発表してきましたから。でも、子どもクラブを立ち上げる前は、シャイで、人前で話をするのが苦手でしたので、七ヶ浜中学校の皆さんの緊張は理解できます。そんな心配をよそに、中学生の発表も素晴らしく、生まれて初めて聴いたバイオリンの音色にも感動しました。



東京・秋葉原での報告会。出演者全員とともにステージへ<撮影: 伊藤トオル>

そして、翌日に帰国の途に。短い滞在でしたが、多くの方々の温かい気持ちと、復興への強い気持ちに接することができたことに心から感謝しています。また、僕が日本に来たことが、少しでも日本の子どもたちの力につながっていることを願っています。いつか船長としてまた日本に来る日まで、「サヨナラ」!

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2011/10/13

参加〆切間近! スタンド・アップ テイク・アクション2011  「立ち上がって、途上国の女の子を応援しよう!」

Filed under: 事務局より — admin @ 9:12
コミュニケーション部
井上 真理子

皆さま、こんにちは!スタンド・アップ テイク・アクションを担当している井上です。「世界から貧困をなくしたい!」というスタンド・アップ テイク・アクション、皆さま、もうご参加いただけましたか?

写真をお送りくださった方、どうもありがとうございました!撮影期限は17日までと迫ってきましたが、まだまだ全国の皆さまからの写真投稿をお待ちしています!!

スタンド・アップ テイク・アクションは、毎年、世界貧困デー(10/17)の前後に、世界同時に行われるキャンペーンです。プランは今年も、「Because I am a Girl途上国の女の子に笑顔を」というプラン独自のキャンペーンの側面からスタンド・アップ テイク・アクションに参加しています。

参加方法は簡単。自分や家族、友達が立ち上がっている写真を撮影し、サイトに送るだけ。プランは、「Because I am a Girl途上国の女の子に笑顔を」キャンペーンのイメージカラーである、ピンクのアイテムを身に着けての参加をお勧めしています。

期間は、10/17まで。写真は、10/17までに撮影いただき、投稿は10/22まで受け付けています。まだ〆切まで時間がありますので、まだご参加いただけていない方、ぜひこれから家族やお友達、職場の仲間と写真を撮ってお送りください。

「スタンド・アップ テイク・アクション2011」参加方法ページ

これまで(10/12現在)にお送りいただいた写真と「私のテイク・アクション」をご紹介します。


■グループ名:「公益財団法人プラン・ジャパン」

■私のテイク・アクション:「ジェンダーの平等の推進と女性の地位向上のためにプラン・ジャパンは立ち上がります!」


■グループ名:「中部お世話人会」
■私のテイク・アクション
「中部各地のプラン支援者の会お世話人のみなさんと事務局員でスタンドアップ!」


■グループ名:「プラン・ジャパン東日本大震災支援報告会参加者一同」
■私のテイク・アクション
「東日本大震災に関心を持ち集まったメンバーですが、世界の貧困問題にも目を向けていきます。」


■グループ名:「株式会社アイ・ユー・ケイ」
■私のテイク・アクション
「社長が全体朝礼で社員にスタンド・アップを呼びかけ、実施しました。当社もミレニアム開発目標達成を応援しています! 」


■グループ名:「lako Family」
■私のテイク・アクション
「途上国の女の子達の現状に注目し、ブログなどで発信。図書館で関係の本なども読んだり、関連本をレクエストして置いてもらったりします 」


■グループ名:「相模原ソング&ダンス」
■私のテイク・アクション「世界中の女の子の煌めく笑顔のために、家族、地域、友達、仲間と、発展途上国の現状を知る努力と、できることを見つけて行動を起こします☆ 」


■グループ名:「masumi&riku」

■私のテイク・アクション
「フェアトレード製品の購入と使用。特に現地の女性達により製造されている製品の購入。 」


■グループ名:「ピンクメロディーズ 関東」

■私のテイク・アクション
「今年は『GATE~笑顔の祈り~』という歌を作りみんなで歌いました。一部手話をつけた平和への祈りの歌です。 声高らかに叫ぶのではなく淡々と、そして笑顔で行動していきます♪」


■グループ名:「サラと一緒に」
■私のテイク・アクション
「我が家にもガールが増えました。人と話す時にはジェンダーの平等を意識しています。これからも続けていきます。 」


■グループ名:「RO-MAM」
■私のテイク・アクション女の子を応援していきます! 」


■グループ名:「プラン・ジャパン グローバル・フェスタ参加者一同」

■私のテイク・アクション
「「Becausu I am a Girl 途上国の女の子に笑顔を!」キャンペーンを応援します」


■グループ名:「プラン・ジャパン グローバル・フェスタ参加者一同」

■私のテイク・アクション
「「Becausu I am a Girl 途上国の女の子に笑顔を!」キャンペーンを応援します」


■グループ名:「プラン・ジャパン グローバル・フェスタ参加者一同」

■私のテイク・アクション
「「Becausu I am a Girl 途上国の女の子に笑顔を!」キャンペーンを応援します」


■グループ名:「プラン・ジャパン グローバル・フェスタ参加者一同」

■私のテイク・アクション
「「Becausu I am a Girl 途上国の女の子に笑顔を!」キャンペーンを応援します」


■グループ名:「プラン・ジャパン グローバル・フェスタ参加者一同」

■私のテイク・アクション
「「Becausu I am a Girl 途上国の女の子に笑顔を!」キャンペーンを応援します」


■グループ名:「昭和女子大学 “くらしとNPO” 受講グループ」

■私のテイク・アクション
「「Becausu I am a Girl 途上国の女の子に笑顔を!」キャンペーンを応援します 」

皆さまのご参加をお待ちしております!!

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